変わりゆく日本語シリーズ(?)「全然大丈夫です!」

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こんにちは、栁澤です。
ちょっと前から言われている、使われ方がおかしい言葉ですぐ思い浮かぶのは私は
「普通に可愛い」と
「全然大丈夫」ですね。
実際、自分もナチュラルに使っちゃってます。

お年を召した方が「普通に可愛い」とか「普通に美味しい」を聞くと褒め言葉に感じないのだとか。
使っている者の感覚としては、「普通に○○」というのは、「もう当然のように○○の領域に達しているね」的な意味ですよね…。つまり「当然のように可愛い領域」と言いたいわけで…

同じく「大丈夫」というのは、語源としては「立派な男」って意味で、安心だったり、頼りになったりするわけです。「こうすれば大丈夫」というのは「こうすれば立派な男に任せたかのように解決よ☆」って言いたいわけ…ですよね(;´・ω・)
それに対して「全然」は、本来否定的な言葉にしかつかないので、「全然○○じゃない」という風に使うものでした。でも私たちは当たり前のように「あー、全然大丈夫ー」と言っています。「大丈夫=心配ない」なので、「全然心配ない」に直すと自然。きっと面倒なので、「心配ない」を介さなくなったのでしょう!(多分!!!)

大丈夫には「心配なさらず」という意味もありますよね。すっ転んだ人に「怪我してない?」と聞いた場合「大丈夫!」と答えられたら、「心配いりませんよ!」ということだと解釈しますよね。その「心配いりません」には「お構いなく」というちょっと意味も入ってます。

現在その「お構いなく」をメインに「大丈夫」という言葉を使う場合が出てきたのです!「全然大丈夫」とはまた違う、大丈夫問題なのです。
「明日遊ぼうよ」に対して「あ、大丈夫」と答えられた場合…「そういうの、結構です」(あ、またややこしい)の意味で使う場合もあるんですよね!!これはなかなか難しいです!ノンバーバルコミュニケーションで読み取るのは結構至難。その為にスタンプや顔文字がものすごく豊富になったんだろうなとは思いますが。

もはや最初の意味の「立派な男」はどこにも見えませんが、「大丈夫」の多角化は止められぬ勢いです…。
これからも、「大丈夫」の動向には注意ですね!

栁澤でした!

変わりゆく日本語シリーズ(?)「全然大丈夫です!」_挿絵1

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