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皆さんこんにちは。
後はエンディングを堪能するだけの伊達あずさです。
ここまで、オウム返し等の中身のないセリフが乱用されるなど、会話劇の質の悪さにかなり辟易させられてきましたが、流石にエンディングはちゃんとしてるでしょうから、少しは心穏やかに見守ることが出来そうです。
では四・・・いや、三狂神を倒したところからの再開です!
私に剣を構えるよう促して来たルフィアさん。
ルフィアさんが生きている限り、四狂神・・・いや、三狂神は復活しちゃいますもんね。
ルフィア「この世に生まれて16年。私は確かにルフィアだったわ・・・でもそれ以前・・・私はエリーヌでもあったのよ」
あずさ「・・・俺は信じない。信じられない!!」
ルフィア「剣を構えて、あずさ。四狂神が、あなたの敵であるように、マキシムの血を引く者は、私の敵なのよ!」
あずさ「ルフィア、どうしてお前が俺の敵なんだ・・・敵は四狂神だ。お前じゃない!」
ルフィア「私は四狂神の1人エリーヌよ。ディオス、アモン、ガデスを倒しても、私が残っていれば、また3人は復活するわ!」
でもさ?どうせ復活するのって100年後とかなんでしょ?であれば、また私の子孫に頑張ってもらえばいいじゃない。いや、私の子孫などに頼らずとも、100年後の災厄が約束されているのであれば、本気で対抗手段を生み出そうと頑張る人だって出てくるかもしれません。
今回の旅で、平和が長く続き過ぎると人はダメになっていくとの教訓を得たわけですし、人類にはそれくらいの刺激が必要ってことなんじゃないの?ダメ?
ルフィア「決着をつけましょう。あずさ」
ダメなのね。
戦う意思をみせたルフィアさん。
ルフィアさんが放った波動?かなんか良くわからないけど、多分、そんな感じのものにデュアルブレードが勝手に反応しました。
ルフィアさんどころかアグロスさんやジュリナさんまで吹き飛ばしちゃったんですけど・・・この剣、勝手な事ばかりするし、まじで危ないからこの件が一段落したら入念に破棄しましょう。
デジャヴですね。
ルフィア「私、怖かったの・・・エリーヌの記憶が次々に蘇ってきて、あずさの事をどんどん忘れていったわ・・・」
あずさ「それで、俺の前から姿を消したのか?」
ルフィア「で、でも・・・私の名前を呼んでくれた時、まだあずさの事を覚えてる自分に・・・き、気付い・・・たの・・・」
あずさ「あ、あまりしゃべるな・・・」
ルフィア「あずさ、安心して。これで、二度と四狂神は蘇らないわ・・・」
あずさ「ル、ルフィア・・・しっかりしろ、おい!」
ルフィア「あずさ。私、エリーヌとして生きた、長い時間より、ルフィアとして生きた、短い時間の方が、ずっと・・・ずっと楽しかった・・・」
あずさ「なに言ってんだよ。これからだって、ずっと一緒だよ、ルフィア」
ルフィア「あずさ、私、まだ死にたくない・・・あずさのそばにいたいの・・・」
あずさ「死なないよ。ルフィアが死ぬわけないだろう」
ルフィア「ほ、ほんと・・・?」
あずさ「ああ、本当だ。本当だとも!!」
ルフィア「そ、それじゃ、これからも、ずっと一緒ね・・・良かった」
あずさ「ああ。そうだとも、ルフィア」
ルフィア「・・・」
あずさ「ル、ルフィア?」
ルフィア「・・・」
あずさ「おい!ルフィア!!」
ジュリナ「ここは危ないわ。脱出しましょう!」
アグロス「あずさ、早く!!」
あずさ「・・・ルフィア」
アグロス「何やってんだ!早く来い!」
クーパー「教授!虚空島が降下を始めましたぞ!」
ライール「どこかに降りるつもりなのか?」
クーパー「違いますな!降下がコントロールされてません。自由落下していますぞ!!」
ライール「落ちてるだと!?そうか、あいつらやりおったな!!」
老人「長老、虚空島が!!」
フレイク「・・・わかっておる。邪悪な波動が消えたのは儂も感じておる」
あ、フレイクというのはアルス村の長老さんです。
老人「それでは!」
フレイク「・・・うむ。決着がついたようだな」
老人「よかった・・・」
フレイク「安心するのは、後じゃ!村に帰って、腕の立つ者をこの塔に集めるのじゃ。急がなくては、間に合わない!」
老人「ははっ!」
フレイクさんはこの後に及んで何か大掛かりなことをするつもりみたいです。
アーティ「・・・終わった」
ミルカ「どうしたのですか?アーティ様」
アーティ「今、ようやく長き戦いに決着がつきました。本当の平和が来るのです。マキシム、セレナ、ガイ・・・終わりました。すべては終わったのです」
アイネア「おじい様」
アイネアのお爺さん「・・・ああ。わかっておる。ガイ様。地上は、もう大丈夫です。どうか安らかにお眠りくだされ・・・」
アグロス「あずさ!!脱出するぞ!!」
ジュリナ「あずさ様!!早く!!」
アグロス「危なかった・・・」
ジュリナ「あと少し脱出が遅れたら、あたし達も虚空島と一緒に海の中だったわね」
ジュリナ「あずさ様!」
アグロス「よせ、ジュリナ!今のあずさに何を言ってやれるんだ?」
ジュリナ「だって・・・だって」
アグロス「四狂神は倒した。俺達の旅もこれで終わりだ。あずさを止める事は、誰にもできない・・・」
ジュリナ「それじゃ、あたち達これでお別れなんですか!?そんな、そんなの・・・」
え!?少しの間そっとしておくとかではなく、失意の私をこのまま放逐するの!?血も涙もないな・・・
1年後・・・
騎士「ア、アグロス大尉。どこに行かれるのですか?今日は、新兵教練があるんですよ。大尉がいなくては、困ります!」
アグロス「今日は用事があるんだよ。新兵教練は、お前に任せた。適当にやっといてくれ」
騎士「そんな!私も、まだ新兵なんですよ」
アグロス「うるさいな!つべこべ言う暇があったらさっさと行け。命令だ!」
騎士「は、はい!!」
アグロス「またせたな、ジュリナ」
ジュリナ「・・・もう一年経つのね。アグロス」
アグロス「ああ」
ジュリナ「あずさ様、あれからどうしたのかしら?」
アグロス「さぁな。アレキアには戻ってないみたいだし、今は居場所もわからない・・・ただ」
ジュリナ「ただ?」
アグロス「また、いつか会えるんじゃねーかな。そんな気がする」
ジュリナ「うん。あたしも、そんな気がしてた。また会えるって」
アグロス「・・・なあ、ジュリナ。あの戦いから、丁度一年経ったし、お前に言いたい事があるんだ」
ジュリナ「な、何よアグロス。急に改まって」
アグロス「お前・・・いつまでこの街にいる気だよ?」
ジュリナ「はぁ?」
アグロス「『はぁ』じゃねんだよ!一年前、行く所が無いって言うから、俺の街に連れて来たんだぞ。なのに、お前は新しく住む街を探そうともしないじゃねーか!」
ジュリナ「何よ!あたしがいたら迷惑だとでも言うの!?」
アグロス「迷惑だ!お前がいるおかげで、俺は軍に服役しなくちゃ、食う事もできねぇんだぞ!」
ジュリナ「あたしだって、自分の食べる分くらいは、稼いでいるじゃない!」
アグロス「2人で住んでりゃ、色々と金がかかるだろうが!それに、お前と同居してるおかげで、俺には恋人も出来ない!!」
ジュリナ「あたしが、いなくてもアグロスに恋人なんて出来ないわよ!」
アグロス「一年経っても、全然可愛くならねーな!お前は!」
ジュリナ「アグロスなんかに、可愛いと思ってもらわなくても結構です!」
アグロス「その態度が、可愛くないって言ってんだよ!」
あずさ「・・・アルスの村か。そういえば、ルフィアの好きな、プリフィアが咲いていたっけな・・・」
女の人「こんにちは。旅のお方ですか?」
あずさ「えっ、ええ・・・あずさと言います。一年前から世界中を旅しているんです」
女の人「まぁ、世界中を。私は体が弱くて、この村からあまり遠くに行った事がないんです。羨ましいですわ」
あずさ「・・・あ、あの、いきなりで失礼ですけど、お名前を教えては頂けませんか?」
ルフィア「ルフィアと申します。この村で、おじい様と一緒に住んでいますの」
あずさ「ル、ルフィア・・・」
ルフィア「あの・・・私の名前が、何か?」
あずさ「い、いえ・・・」
ルフィア「・・・?あっ、おじい様!」
ルフィア「おじい様。こちら、あずささん。世界中を旅していらっしゃるんですって!」
フレイク「これは、これは。こんな小さな村に良くおいでくださった。何も無い村ですが、ゆっくりして行って下され」
ルフィア「ねぇ、おじい様。よろしければウチに泊まっていってもらったらどうかしら?私も、外の世界のお話が聞きたいし・・・」
フレイク「おお、それは良い!どうじゃな、あずさ殿。ひとつ、孫娘に下界の話をしてやっては、くださらんか?」
あずさ「ええ。私の話でよければ、よろこんで」
ルフィア「うわぁ!ありがとうございます。それじゃ、私は、お茶の準備をしてきますね」
あずさ「フレイクさん!彼女は・・・彼女は一体、誰なんです!?」
フレイク「彼女は・・・ルフィアじゃよ」
あずさ「そんな・・・ルフィアは、一年前に俺が・・・この手で・・・」
フレイク「虚空島から落ちるルフィアを、儂達がこの村に転移させた。体は酷く弱っていたが、なんとか一命は取りとめる事が出来た」
あずさ「それじゃ、彼女は・・・本当に・・・」
フレイク「彼女は、間違いなくルフィアじゃ。ただ、魔法が使えなくなっておる」
あずさ「魔法がつかえないですって・・・?」
フレイク「今の彼女は、どこにでもいる、普通の女の子じゃ」
あずさ「でも、どうして・・・」
フレイク「デュアルブレードの力だろう。あの剣は精神波動の状態によって、様々な力を出す。デュアルブレードの波動が、彼女の全てを消し去ったのだ。神としての能力も・・・そして記憶も」
あずさ「ルフィアの全てを消したですって!?そ、そんな事が・・・」
フレイク「間違いない。儂達が助けた時のルフィアは、言葉すら失っていたのだからな」
あずさ「そ、それじゃ、今のルフィアの記憶は?」
フレイク「最低限の記憶だけ、儂が魔法で植え付けた・・・だが、所詮、偽りの記憶じゃ」
あずさ「そうだったんですか・・・でも、なぜ、そうまでしてルフィアを?」
フレイク「さぁ、どうしてかの・・・ただ――――」
ルフィア「おじい様。あずささん。お茶がはいりましたよ。家に入って、一休みして下さい」
フレイク「おっ!この香りは、シナモンティーじゃの。いつもは、面倒くさがって入れてくれんのに、どういう風の吹き回しかな?」
ルフィア「えっ。その、折角お客様がいらしてくれたんだから、精一杯のおもてなしをしたいと・・・」
フレイク「儂の友人が来た時には、普通のお茶しか入れてくれんのに・・・」
ルフィア「そ、そんな事は・・・おじい様の御友人がいらした時にも、ちゃんとやってますよ!」
フレイク「はっはっはっ。よいよい。儂の友人相手じゃルフィアも張り合いがないのは、良くわかる。その点、あずさ殿は、丁度ルフィアとつり合いが取れる歳じゃしな。気合が入るのは良くわかるぞ」
ルフィア「えっ、その・・・もう、おじい様。変な事言わないで下さい!すみません、あずささん。気にしないで下さいね」
フレイク「ほう。それでは、ルフィアはあずさ殿が、気に入ってはおらんと言うのか?」
ルフィア「そうは言ってません!!・・・えっ、いや、だから、あの・・とにかくお茶にしましょう!!」
あずさ「・・・ルフィアだ。彼女は、本当にルフィアなんですね」
フレイク「ああ・・・だが、お前さんが知っているルフィアとは別の人物じゃ」
あずさ「・・・いいんですよ。ルフィアが生きていればそれでいい」
フレイク「記憶が無くてもか?お前さんとの想い出も、今はないのだぞ・・・」
あずさ「想い出は・・・また、作ればいいんですから」
ルフィア「2人で、何を話しているのですか?お茶が冷めちゃいますから早く来て下さいね」
フレイク「さぁ、行きなされ、あずさ殿。ルフィアが待っておるぞ」
あずさ「はい」
というわけで、ようやくスタッフロールです!!
う、う~ん・・・やっぱり、私にはちょっと合わないのかも・・・何と言うか、セリフが冗長で飽きてしまうのです。
例えば、アグロスさんとジュリナさんの最後の掛け合いとか、フレイクさんとルフィアさんの最後の掛け合いって、1往復で良くないですか?何故、進展のないやり取りを何度も繰り返す必要があるの?
ストーリーを牽引する意味でも、演出面でも、ほとんど効果が無いようなセリフがあまりにも多いのです。
現に、うんざりするような量のテキストを読まされたのに、キャラ付けが全くなされてない人とか結構いましたよね。というか、メインのキャラクターですら、かなり怪しいところです。(特にアグロスさんね)
当時はテキストをろくに読んでいなかったせいで、エストポリス伝記のよさがわかっていなかっただけなのかなと思っていたのですけど、テキストをしっかり読んだ結果・・・更に印象が悪化すると言う意外な結末を迎えてしまいました。
運悪く、私には合いませんでしたけど、ストーリーが破綻しているというわけでもなく(波動や魔法があまりに万能すぎて、凄まじいご都合主義ではありますけども)、ゲームシステムに致命的な問題があるというわけでもない(端々に不親切さはあるけど)ので、そんなに悪い作品でもないんじゃないのかな・・・
今更ですけど、ディオス神殿にあったエリーヌの石像が今のルフィアさんの姿とそっくりだってことは、かつて、エリーヌと戦った事のある人なら、波動を読むまでもなく、見た目だけでエリーヌにそっくりだと気づけたのではないの?
失明しているアーティさんは仕方ないとしても、ガイさんやガイさんと共に戦っていたアイネアのお爺さん、それに虚空島戦役の時代から生き続けている長命なエルフの方々の中に、「この人、エリーヌにそっくりじゃん!」って言いだす人がいてもおかしくなかったと思うのですけどね。
後、デュアルブレードでエリーヌの力とか記憶を綺麗さっぱり消し去ることができるのであれば、ディオス、ガデス、アモンが二度と復活できないように、散り散りになった彼らの精神を綺麗さっぱり消してやることだってできたんじゃないの?まあ、エリーヌとしての記憶を取り戻しちゃったルフィアさんは苦悩の日々を過ごしそうですけども。
外見がいくら同じでも中身が綺麗さっぱり消えてしまったら、私には同じ人だとは思えないのですよね・・・しかも、ルフィアさんの場合は、記憶喪失というわけでもありません(記憶が戻るという希望もない)からね。
ご都合主義を貫くのであれば、潔く、エリーヌとして生きていた時の記憶だけを選択的に消してハッピーエンドでも良かったんじゃないのかな。
といった感じで「エストポリス伝記」これにて終了です。
結構、随所で酷評気味でしたけど、そんなに悪い作品でもないのですよ!ということだけは最後にもう一度念押ししておきたいと思います!!
それにしても・・・最後までエストポリスさんご本人が登場しない伝記は果たして伝記と呼べるのでしょうか。
というか、エストポリスさんって結局誰だったのでしょうね・・・
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
クリアお疲れさまでした~
アグロスさんはエンディングまで添え物ですか…
もうちょっと仲間として必要な場面が欲しかった
ゲーム名がエストポリス伝説だったら問題なかった?
(エストポリス問題は残る)
世界の名前がエストポリスの予定だったとかの名残りだと少し哀愁があるかも
アグロスさんってメインメンバーのはずなのに、あまりにも扱いが悪すぎますよね・・・出番的な意味でも、他キャラからの扱われ方としても。
そして、ゲーム名の件ですが、私はこのプレイ日記を書き始めるまで、エストポリス”戦記”だと思い込んでましたので、エストポリスは世界名だと思っていたのですよね。
最後までゲーム内にはエストポリスという言葉自体まったく登場しませんでしたけど、何でこんな名前にしようと思ったのでしょうか。
伝記にしろ、伝説にしろ、戦記にしろ、エストポリス問題の解決無くしてこの疑問は晴らせません!
こうなったらもう2に期待するしか・・・