投稿日:
こんにちは、栁澤蘭丸です。
馬力…という単位がありますよね。ばりき。英語だと、まんまホースパワーです。horseのpowerなので略するとHPになります。日本ではドイツ語のPferde Starkeの頭文字から、PSという方が馴染み深いですね。Pferde が馬で、Starkeが力です。
馬の力が単位って。どういうことなのか、冷静に考えると不思議ですし、あまり正しい意味をわかってない気がします私…。鉄腕アトムは、歌詞によると10万馬力らしいですが、どういうことなんだろうか?馬10万頭分の何かではあると思われるのですが…アトムでしょ、アトムはパンチとかするわけだから(多分…)、パンチ力か何かを表してる?でもイメージとしては、「馬力がある!」って言葉は「力持ち」に対して使うような気もします。アトムは力持ち…確かに力持ちではあるなぁ(多分…)。
しかし当の馬はといいますと、あまり「力持ち」っていうイメージではないかも💦どちらかというと重いもの載せると足が折れるような印象があるんですが。それに、一口で馬と言ってもねぇ…未勝利馬とオルフェーヴル、とても同じ力だとは思えません!体重だって100キロ近く幅があるのですし!同じサラブレッド同士でもそうなんだから、日本の武士が乗ってたようなポニーと、道産子やセルフランセのようなガッシリした馬じゃ全然違うよー。馬で何を表したかったのでしょうか?
調べてみると、馬力とは、蒸気機関の凄さを表すために作られた単位でした!
馬力を考案したのは、ジェームズ・ワットさんという、18世紀のイギリスの人です。ワットさんは蒸気機関に改良を加え、産業革命にめちゃくちゃ寄与した人物です。
蒸気機関なのに馬ってなんか変な感じですが、それまで、人間社会で動力として活躍していたのは馬だったので、馬に置き換えるのが分かりやすかったのです。運送、交通、農作業の手伝い、何でもかんでもお馬さんの力を借りていました。
だけども前述のように、馬によって働きは違うので…ワットさんは、実際に馬に荷物を引っ張ってもらい、1頭の馬はまあだいたい33000ポンド(約15t)の荷物を1分間に1フィート(約30cm)引ける能力があるモンと定義しました。そんで1分間だと分かりづらいので、1秒にするために重さを1/60の550ポンドにして、「1秒間に、550ポンドのものを1フィート動かす時の仕事率」=「1馬力」と決めたのです。
馬力とは、仕事率のことだったんですね!単純に力持ちという話ではなく、時間も関係してる単位だったのか〜。
ということは、アトムは10万馬力なので、1秒間に約25000トンのものを1フィート動かせるってことか…?25000トンは、豪華客船1隻くらい(豪華客船にも色々あるとは思いますが…💧)。アトムは1秒かけてずりずりずりーっと豪華客船を30センチ動かすことができるってことか…。
ということは、10秒かけて5500ポンドを1フィート動かすのも、0,1秒かけて55ポンドを1フィート動かすのも1馬力ってことになるみたいなんだけど、あれですよね、瞬間最大風速的なものが大きくて持続力が無い場合と、その逆は、能力としては全然違うぽいけど、同じ馬力ってことになるんですね。実際の世の中では、馬力は自動車のエンジンの出力を表示するのに使われてますが、馬力にはロマンがあるけど本当に大事な数値はトルク…なのだそうです…よく分からないけど>< 馬力はロマン。ってことですね。
ちなみに、ジェームズ・ワットさんは、蒸気機関の発展に貢献したので、馬力と同じく仕事率を表す単位に名前が使われるようになったんです!仕事率の申し子ですね。
栁澤蘭丸でした〜😃ではではでは!
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)