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こんにちは!栁澤蘭丸です。
これまで、色んな過去の偉人(?)を紹介してきましたが、まぁーいずれにしても癖が強い人が多かったというか、癖がなくて偉人っていう人はいないんじゃないかなって感じでしたよね…。
凄くさかのぼって見ても、やっぱり名を残している奴は、癖が強いです!
例えば「ヤマトタケル」氏…。彼は、「神話の登場人物なのでは?」と思われているかもしれませんが、別に神様というわけではありません。彼は、第12代の景行天皇の息子さんであり、第14代の仲哀天皇の父にあたる人物なので、神武天皇の時代から比べれば相当普通の人間。
功績として有名なのは「熊襲(くまそ)征伐」や「東国征伐」などなどあります。
どうしてヤマトタケル氏が、このように遠征や征伐ばかりしていたのか?という話なんですが…父である景行天皇から、遠ざけられていたのでは、という説があります。そばに置いておきたくない系息子だったんですね。
ある日、ヤマトタケルの実の兄である大碓皇子(おおうすのみこ)が、出仕しなくなりました。そこで父である景行天皇はヤマトタケルに「ちょっと大碓皇子を諭してきてくれ」と頼みます。
字面のとおり解釈したら、「おーい兄ちゃん、お父さんが出て来いって言ってるよ」と言えば済むだけのことなんですがヤマトタケルの脳内変換メカニズムはかなり特殊だったようで…
大碓皇子の屋敷に忍び込んだヤマトタケルは、大碓皇子がトイレに入って無防備になった瞬間を狙って襲撃し、そのまま有無を言わせず殺害してしまいました!!!
まず忍び込むところからおかしいし!交渉が決裂したとかいう問題すら起こらない、もうしょっぱなから殺すことしか頭にないじゃないこの人。
そしてただ殺すだけならまだよかった(?)のですが、ヤマトタケルは兄の手足を引きちぎって、まさに惨殺…惨たらしく殺したあげくに、遺体をゴミと同じ扱いにして捨てちゃったのです。
「諭してこい」と言ったのに、この離れ業。景行天皇はドン引きします。「こいつ…我が息子ながら、やべぇやつやんけ」と思ってしまったらしく、ヤマトタケルに対しては、地方の豪族を討伐に行かせたり、東国(当時はド田舎の未開の地)に行かせたりと、次々に遠征任務を言い渡しました。
これが功を奏し(?)、ナチュラルサイコパスなヤマトタケル氏は、何の恨みもない九州の豪族を次々に始末してゆきます。また、大和朝廷の敵であった「熊襲(くまそ)」の「熊襲建(くまそたける)」を討伐した際は、女装して宴会を開いて油断している隙に殺害、また「出雲建(いずもたける)」の時は、何だか宇喜多直家を思い出す感じで、友情を結んだ後にあっさりと殺しています。それにしても、たけるくん多いな!
という感じで、暗殺させたら天下一ってな感じのヤマトタケル。「平気で嘘つく」「恨みがなくても淡々と殺す」「いちいち惨たらしく殺す」というような面から、ヤマトタケルはサイコパス臭がすると言われているようです。
しかしそんな無敵なヤマトタケルも、最後に余計なことをしてしまい、命を落とします…。
誰に頼まれたわけでもないのに、東国遠征からの帰路で、ヤマトタケル氏は「伊吹山」に住む、荒ぶる神を退治しようとしちゃいました。
ヤマトタケルは人間。対して、伊吹山に住んでいるのは神様です。そううまくいくはずない!ヤマトタケルは、荒ぶる神から発せられる毒にやられて、逃げ帰る羽目になります。
そしてその時の毒が原因で体の自由が徐々に効かなくなり、死んでしまった…のです。
余計なことしぃだなぁ…(;´Д`)
この時のヤマトタケルの症状は…、両の脚がマヒして、まっすぐ立てなくなり、杖を突いてやっと歩いていたけれど、そのうち一歩も動くことが出来なくなり、両手両足の自由を失って衰弱死した…と言われています。これは本当に神様の祟りなんでしょうか?と考えてみますと、現代だと「ギラン・バレー症候群」が当てはまるようです。何かの細菌に感染して発症する場合が多いので、伊吹山で変な菌でも入っちゃったんでしょう多分…神様の「毒」じゃなくて。
そんなわけで、日本の2大古代のヒーローといえばスサノオ氏かヤマトタケル氏か、という感じなのですが、熊襲側から見たら多分単なる暗殺者ということになりそうなヤマトタケル氏でした…!いや、スサノオ氏が残念じゃないわけじゃないんですけど!
栁澤でした、ではではでは~!
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)