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またタイトルに第一回目とか付けたけど、二回目があるかは分からない栁澤です、こんにちは。
私は越前ほどではありませんが、結構な期間を山梨で過ごしています。延べ年数にすると多分…3年くらいは…?母方の実家があるので、しょっちゅう行ってました。母が里帰り出産する時は、一緒に行って、地元の「保育園」に一時的に通ったこともあるのです。「幼稚園」にしか通ったことがなかった私はそこで結構なカルチャーショックを受けた覚えがあります。お昼寝って、幼稚園にはないけど保育園にはあるんですよね…日中寝るとか、あり得ない私でしたので、大騒ぎをして、先生に怒られて押し入れに収納されました。あとはそこで出来た友達に関西弁(←当時の住所は尼崎)を真似されました。「真似したいほど面白いんか、はっはっは!」と得意げになっていた覚えもあります。
というわけで山梨弁はほぼ分かっているつもりなのですが、でもまだ掘れば知らない言葉が出るわ出るわ。まだまだ修行中(?)ですが紹介したいと思います!
前提として、山梨の人の気質は「豪快」で「オーバーアクション」な感じです。これは祖父の影響が大なのかもしれませんが、山梨弁って、何もかもが…オーバーめに付けたしがあったり、そもそも「え?」っていう言葉を当てはめてたりするのですよね…
気を付けたい山梨弁その一
人間は空を飛ぶことはできない
山梨県の人は、移動する時「今飛んでく」と言うことがあります。「飛ぶ…?え?」と初めて聞いた時は思ってしまうのですが、本当に飛ぶわけではなく「飛ぶように(?)急ぐ」ことを言うのです…遅刻しかけている時など「飛んでく!」とか言います。または、「走るな」のことを「飛ぶな」と言ったりするので「こら!飛ぶな!」とかいう言葉を聞くと、「え!山梨県民って…飛ぶの?( ̄ロ ̄;)」という誤解を生みやすいですねこの言葉は…。
気を付けたい山梨弁その二
言葉の頭にとにかく何かつける
山梨弁では、動詞をすんなりとそのまま使うことが少ないのかもしれないです!なんでもかんでも、ひと工夫してあります。例えば「殴る」だと、それだけじゃ物足りなくて頭に「ぶん」を付けて「ぶん殴る」とすることがあると思いますが、山梨の言葉だと何かにつけてそんなかんじなのです。山梨弁は豪快です!!「捨てる」のことを「ぶちゃーる」と言いますが、これって多分語源は「(どっかに)やる」ってことだと思います。それに「ぶち」をつけて「ぶちやる」→「ぶちゃる」→「ぶちゃーる」になったんじゃないかと思うのです。ニュアンス的に。
あとは最近よく使ってたのが「ぼなく」という動詞。これは犬などがうるさく鳴くことを言います。別に「鳴く」でいいじゃん。ってかんじなんですが「ぼ鳴く」のです。今回GWに実家のビションフリーゼ(マッドドッグ)を躾けていたので、母が犬に対して「あら~、ぼないてる」としょっちゅう言ってました…。「ぼ」が無かったら全国区で通じるのに汗
気を付けたい山梨弁その三
語尾が特殊
山梨の言葉で一番分かりやすいのは語尾に「ずら」を付けることかもしれませぬ。何だか、一気に田舎っぽい感じになっちゃったかもしれませんが普通に使いますよ!「でしょ」みたいな感覚です。「お昼ご飯食べるずら?」みたいな。「ずら」のあとに「もん」とかを付けることもあります。「食べるずらもん」とかなったら、「食べるでしょうよ」みたいなかんじ?汗 「ずら」の使い方も色々です!
しかし一方、若者言葉みたいな方言もあります。「~~じゃん」という言葉。これ、山梨では方言としてお年寄りまでみんな使います。使い方は一般的に使われているのと同じ。「おいしいじゃん!」とかそんなかんじ。よぼよぼのおばあちゃんが「うめぇじゃん」とか言っているのはある意味新鮮です。
あと…何かにつけて語尾に「し」がつきます。一時期、若者言葉で「食べろし」とか「見せろし」とか流行ってたんですがこれ、山梨弁だとごく普通だったり。まんま、命令形(お願い)のあとに「し」をつけたらそれでOKです。「風呂入れし」とか「いい加減寝ろし!」とか「早くしろし!」とか言います。おばあちゃんも言います。
一方、同じ命令形(お願い)でも、してはダメという方向の時は独特。「ちょ」が挟まると、そっちじゃない方向でヨロシクってかんじになります!「そんなに食べちょし(そんなに食べないでおきなさい)」とか「転ぶから走っちょし(走らないでおきなさい)」みたいな。こっちは知らなかったら何言ってるか「???」となるかもしれませんね…。
このほかにも山梨弁は面白いものが多くて山梨にいる時や、母と話すとき、祖母と話すときはわざと使ったりします!
ひとつひとつは詳しく解説できないのでクイズ(?)形式で色々書こうと思います…暇だったら、もしくは山梨の人だったら考えてみて下さい!
①「いくじでぇ?」
②「あれ買ってきてくりょう」
③「そろそろ行かだぁ」
④「ももっちい!」←お気に入り難読山梨弁w
⑤「うっぱした」
⑥「読まわれる(読まーれる)」
⑦「背中をかじる」
⑧「だっちもねぇ」
⑨「へぇダメどぉ」
⑩「いっさら進まんじゃん」
というわけですぐに解答編!!!!!
①「(今)何時だ?」
②「あれ買ってきて(お願い)」
③「そろそろ行くかぁ(行こうかぁ)」みたいな…
④「くすぐったい!」ももっちいって可愛い。
⑤「なくした(どっかやった)」お母さんが良く使う…。
⑥「怒られる」
⑦「背中を掻く」噛みつくわけではない。
⑧「くだらない」
⑨「もうだめだぁ」
⑩「ぜんぜん進まないじゃん」
こんな感じです!⑥が結構不思議に思いますよね。なんで、「読まれる」のが「怒られる」ことになるのか…。これは、武田信玄公が部下を罰する時に名前を読み上げたか何かが由来で「そんなことしてると(信玄公に名前を)読まーれるぞ」みたいな感じみたいです。素敵…読まれたい…。
というわけで、とにかく豪快な部分と可愛い部分が混在する山梨弁をこよなく愛する私でした。栁澤って苗字の発祥も山梨だしね!
余談ですが祖父が若い頃は山梨には独自の交通ルールがあったらしい。普通は交差点では右折車より左折車が優先ですので、右折車は、対向車線に左折車(または直進車)」が見えたら待機なのですが、山梨県民は結構せっかちなので「先に交差点に到着したほうが優先」という独自ルールを編み出したそうな…。山梨県は渋滞が頻発するという問題が直結しているのかもしれません。(今でも山梨は渋滞が発生しやすいらしいです)というわけで…、祖父が若い頃は交差点では事故が頻発していたと聞きました…汗 そりゃそうなるよね!でもそんな血気盛んな山梨県民が好きな栁澤でした!!
『気を付けろし「よ」』のほうが私はしっくりきますが、『気を付けろし「ね」』と言う場合もあり、福井弁の「はよしね」と似たような事態も起こるのだった!
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)