パーフェクト・メモリーを観た感想と評価:映画考察

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皆さんこんにちは!
不穏な空気流れる映画ばかりチョイスしてくる伊達さん…。今回も例にもれずまた心が休まらない系ですよ。

そんなわけで今回紹介する映画は・・・
パーフェクト・メモリー(Amnesiac)」です。

いつもの様に作品情報から。

パーフェクト・メモリー
原題:Amnesiac(別題:Unconscious)
ジャンル:ミステリー
製作国:アメリカ
公開年:2015年
監督:マイケル・ポーリッシュ
概要:主人公の男性が昏睡状態から目を覚ますところから物語は始まる。傍らには「妻」を名乗る女性。しかし主人公は何一つ覚えていなかった。原因は事故による記憶障害だ、と妻は言う。主人公は断片的に記憶を取り戻し始めるのだが、そこには自分と妻の他に「少女」の姿もあった。が、妻によると二人に子供はいない…ではあの記憶は何なのか。妻が、自分たち(彼ら夫妻)の写っていない子供のアルバムや映像フィルムに凝っているのはなぜなのか。主人公は懸命に手がかりを探すが…。

どんなお話なのかあらすじすらろくに見ずに観てみましたところ、怪しさ満点。いろいろと途中でみなさん推理すると思うんですが、どれもこれも真相とは違っていたんじゃないかなと…。あんまり「うまい!」ってわけじゃないけど、驚きの真相(?)です。それともまだ何かあるのか…?勝手に疑心暗鬼になる私です。ちなみに原題はのAmnesiacは、「記憶喪失者」を意味し、別題(謎)のUnconsciousは、「意識不明の(何か)」を意味します。まあ目が覚めた時と主人公まんまですね。

そんな、「パーフェクト・メモリー」に対するおすすめ度は・・・

おすすめ度(5段階):★

とにかく退屈!!あんまりハラハラしない。ビックリもしないし、演者さんもぼそぼそしゃべるので盛り上がりに欠けすぎていました…。
急いでDVDを借りてみなくても大丈夫じゃないかなって思う私です。

ここからはネタバレを含みますので、これから観る予定がある人は「パーフェクト・メモリー」を見終えてからにしてくださいね!

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<以下ネタバレを含みます>

登場人物

主人公:名前不明
主人公の妻:名前不明
主人公の娘?:オードリー

考察・感想(ネタバレ含む)

さてさて。記憶が全くない状態で事故から目が覚めて、妻のことも分からないってなんだか「アイムホーム」を彷彿とさせますが、もっと悲惨ですね。
パーフェクト・メモリーという邦題、なんとなく「パーフェクトなメモリーを持ってた(けど嘘だった)」のかな?って思わせられてましたが、実際は「ほぼパーフェクトにメモリーをロスしてました」っていう感じでした。
唯一覚えていたのが、車で事故る直前「パパ!」と娘が叫ぶシーンのみ。だから、彼は自分に子供がいると確信します。良くは覚えてないんだけど、そこだけは覚えてる。だから自分たちには子供がいるはず!と思うんですね。

妻は、その断片的な記憶の中でも妻です。車の助手席に座って、穏やか表情をしていたように見えました。(主人公は運転席ね)実は「妻は妻じゃなかった」オチなら、ここにこの方が登場するのはおかしい。どういうことでしょう。

おおまかには…

主人公目を覚ます。

妻が看病してくれているが一切合財の記憶がないこと判明。
ここはどこ、あなたはだれ状態です。

住んでいる家も覚えが全然ないのでいろんなところを見て回る。
妻の変な映像フィルム趣味を発見したり。

やっぱり色々見てみたい主人公は妻が買い物に行っている隙に地下室へ。
男の死体発見。(妻曰く前の夫…?にしては新鮮だったような)

帰ってきた妻に「君がやったのか」とか言っちゃう、見て見ぬふりのできない主人公。
結果拘束される。トホホ

拘束されちゃったので郵便配達に来た人に助けを求める

郵便配達の人、妻に殺される

妻が郵便配達の人を解体中に、パトロールの警官がやってきたので助けを求める

警官すら妻に敵わず。ぬっころ。

主人公は拘束されたまま、檻に閉じ込められていた娘とご対面させてもらう。娘は実在した!

警官その2が訪問。妻が玄関先で受け答えしている隙に主人公脱出。

風呂場で殺されそうになっている娘を助けるために力を振り絞って妻を鈍器で殴る!が、自分も気絶する。

主人公目を覚ます(2回目・ちゃんとした病院)

娘は無事?どこ?会わせて、自分は父親だ、という言葉にだれも答えてくれない。

この事件の担当刑事だ、という男がやってきて、「君が娘って思ってるあの子は、君が誘拐したお金持ちの娘だよ。」と言う。

自分は妻と共謀してあの女の子を誘拐したことを思い出す。

でもあの場に妻はいなかったらしい…アレ?妻は一体どこへ…。と思っていたのも束の間、看護婦さんのコスプレをした妻がが主人公の点滴の速度をUPさせる!(正直その程度じゃよほどおかしな薬品じゃないかぎり腕が痛いだけで死なないと思うんだけどね!)

主人公が死に(心電図ピーーーーーって鳴る)、妻は悠々とその場を立ち去る。

………。

主人公目を覚ます(3回目)
…がないと納得いかないw3回目なんてないんですが、あの妻が謎すぎます。彼ら夫婦が不妊治療をしていた記録があるそうなので、夫婦だったのは確かだと思われます。本当に妻だったのかよ!!!というのが一番のビックリポイントでした。
が、なぜあのような狂気じみた妻なんでしょうか???
子供が欲しい、不妊治療費がかさんできた、誘拐して身代金を貰おう、というのが誘拐の動機ですが、それまでにもシリアルキラー御用達みたいな鋸やペンチやハサミの数々を所持していて、部屋に並べたりしてたの?そんな妻怖すぎます。
主人公が思い出した記憶の中の妻は、誘拐事件を起こそうとしているところはダメですが、目を覚ましてからの妻みたいな狂気に染まってはいなかったと思うんですけど……ええ~???
「私の仕事は、生き物を永遠に眠らせること」と言ってましたが、最初からシリアルキラーだったのですか?(;´・ω・)
だけど、彼女のもっぱらの関心ごと(強迫的ですらあった)は、妊娠したい、ということでした。
狂うのはいいんだけどどっちかにしてほしいですよね…子供が欲しすぎて狂ったのか、最初から殺人鬼なのか(;´Д`)

しかし主人公の2回目の目覚めは、なんだかちょっとおかしい。
妻の顔をガン見した(家を訪ねた時に玄関で対応された)刑事が来ている病院で、妻は堂々と看護婦の姿をして容疑者の部屋に入れるものでしょうか…。
しかも、刑事は主人公を捕まえる直前に妻と話をしているはずにもかかわらず「女はいなかった」と言うんです。おかしい。
ここもまだ夢の中のような気がしてならない、というかそうであってほしいwちゃんとした結末が欲しいと思う作品でした…。

ちなみに全然やる気のない怠惰な刑事さん(後に担当刑事となる)の電話によって、誘拐事件は実際起こっていたこととあとから分かりますね。
まずは電話に対して「行方不明者?そんなのいっぱいいるよー。遺体がないなら他の町に行ったんでしょ」とか答えてますが、
そのあと「身代金」というワードが出てきます。
「大人2人と少女1人(主人公たち)が乗っていたであろう車が事故っているのが発見された」という報告も受けます。
また、郵便配達の人が戻ってこないことに関しても電話に出ています。
さらに、パトロールに向かわせた女性警官が戻らないことに関しても電話に出ています。
終始やる気がなくて「事件性あんの?郵便配達員と駆け落ちとかじゃないの?(←ないわ!)」とか言ってます。
しかしいよいよ本人が出動したら、ちゃっかり担当刑事になって、事件解決したった顔してます。
あげくに、郵便局員さんや女性警官を殺したのは妻だって主張する主人公に「そんな女いなかった。君は終身刑」と言うあたりや「イイところに君がいた」というセリフからも、もうめんどいから主人公に全部おっかぶせちゃえばよくない?っていう感じがしてました(-_-;)被害者の証言もあるって言ってたけどそしたら女の存在が明らかになってるんじゃあ…???それも無しにされるの?
妻って本当にいたの!?いやいたんだよね、不妊治療してたんだもんね。うん。誘拐をする時の記憶の中の妻も間違いなくあの人だった。おや。そこがもうおかしいのか?でも妻が他にいたというような描写は一切ないので、1回目の目覚めの妻も、不妊治療にいそしむ妻も同じ人と考えなければならないでしょうし、シリアルキラー妻が突拍子なさ過ぎてビビります。

そんなわけで、全体的に、「うまい!」とは思えない謎でした。上記の通り、しっくりこないのに、立ち去る妻の後ろ姿が「これで完結したよ!」って誇らしげ(?)だし。気分的には全然完結してないわー!

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