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皆さんこんにちは。
カエルさんのことは結構好きなんですが、カエルさん周りのイベントはあまり好きではない伊達あずさです。
何故好きではないのかの詳しい理由については、このイベントが終了してからお話します。
では、カエル(グレン)さんを連れた状態で、サイラスさんのお墓へ・・・
グレン(カエル)「サイラス・・・サイラスよ、俺は帰って来た。幼き日の誓いを、そして、お前との最後の約束を果たすために!!」
グレン(カエル)「サイラス・・・」
サイラス「グレン・・・よく・・・よくここまで、来てくれた・・・」
グレン(カエル)「サイラス・・・俺を・・・恨んでいるのだろう・・・」
サイラス「フフ・・・私は今のお前ほど、立派な騎士ではなかった・・・この体をジャキ(魔王)の炎に焼かれた時、私の心は、この世に残された人の事を思い、千々に乱れた。ガルディア王・・・リーネ王妃・・・ジャキ(魔王)・・・そして・・・親友のお前の事を・・・」
グレン(カエル)「サイラス・・・」
サイラス「だが、長い時間をかけて得たお前の強さは本物のはずだ・・・これで心置きなく眠りにつける・・・さらばだ、グレン・・・」
グレン(カエル)「ま、待ってくれ、サイラス!俺は・・・俺は・・・!」
サイラス「王妃を・・・リーネ様を頼む・・・さらばだ・・・我が友、グ・・・レ・・・ン・・・」
グレン(カエル)「サイラァーーーースッ!」
グレン(カエル)「すまなかった・・・サイラス・・・」
こうして、サイラスさんは何故か成仏したわけですけど・・・
まだ何かあるみたい。
グレン(カエル)「グ、グランドリオンが?」
設定が謎の生命体、グランとリオン再び!
リオン「あんたは、悩んでたろ」
グラン「勇者の強さは、意思の強ささ!」
リオン「罪滅ぼしの為なんかじゃない」
グラン「あんたの意思が、今、本当の強さを持ったのさ!」
グレン(カエル)「俺の・・・意思・・・!」
リオン「これで、心置きなくボクらも力を出せるね、兄ちゃん!」
グラン「そうだな、リオン!」
グレン(カエル)「この・・・みなぎる力・・・これが・・・これがグランドリオンの本当の姿なのか!!サイラスよ、俺は行く。お前の志を継ぐため・・・それが・・・!お前への最後のはなむけだ!」
終わったみたいです。
このイベントを経たことで、グランドリオンがアホみたいに強くなりました。
まーそれはいいんですけど・・・カエルさん周りのイベントってさ・・・あまりにも薄っぺらすぎやしませんか!?
全体的に説明不足過ぎるのですよ。そのせいで、伏線が伏線として機能しておらず、全てが取ってつけたかのような状態になってしまっているのです。完全に何となくの雰囲気だけになっちゃってますよね!?
グレンさんは、ここでサイラスさんの霊と会った事で一体何の迷いを断ち切れたというの?
そもそも、最初会った時、グレンさんがうじうじしていたのって、魔王に完敗して自信喪失しちゃったからですよね?でもその後、魔王を倒したんだからそれでもう吹っ切れてた(自信を取り戻していた)んじゃないの?
魔王を倒した後、サイラスさんのことを気に掛けるような描写なんて今まで一切なかったじゃん。まだグレンさんの中に迷いがあるのであれば、そういう描写が必要だと思うの。それが伏線ってもんだよね!?
大体さ、グレンさんがサイラスさんに「俺のことを恨んでいるのだろう」って聞いた時、はっきりとは言いませんでしたけど、決してグレンさんの問いかけを否定するような回答じゃなかったよ?
となるとさ?A.D.1000に出没していたサイラスさんの亡霊ってグレンさんに対する恨みで具現化してたって可能性もでてきちゃうのですけど・・・そんなんでいいの!?だって、サイラスさんがA.D.1000で亡霊にまでなって現れた理由が全くと言っていいほどわからないんだもん。
後、サイラスさんとかグレンさんの口からリーネ王妃のことがちょいちょい出て来るんだけど、3人の関係性にまつわるエピソードがないのは何でなの!?え?本当はあるけど私が見落としてるってことなの?
もっといえば、グランとリオンが言ってる事も無茶苦茶だよ!
意思っていうのは何かを成し遂げようとする思いのことでしょ?グレンさんが一体何に迷っていたのか全く不明ですけど、何かに迷う事と意思の強い弱いは全然別の話でしょうよ!
何が何でも成し遂げたいと思うことがある人の方が、むしろ、悩みが多くなるよね?そうやって悩み、失敗しても諦めずに進んで行く人が意思が強い人なんじゃないの?実際、グレンさんはトラウマを乗り越えて、再び魔王と戦う選択をしたわけですから、十分、意思が強いと言えると思います。もちろん、意思の強さと罪悪感も全然相反するものではありません。というか、ある意味罪悪感も意思の強さの根源になりうる動機の1つです。っていうか、さっきのやり取りの中にグレンさんの罪悪感が消えるような出来事ってあった!?
考える前に行動しろだとか、迷うことは悪だとか・・・この世界で推奨されている理念が私には一切共感しかねるのですよね。無計画な上、即断即決とか、経営状態の悪いブラック企業の社長が好みそうなことばかり!
で、結局、グレンさんの迷いって何だったのでしょうね。
魔王との戦いでサイラスさんの足を引っ張った事・・・は、迷いというか後悔ですもんね。そもそも、サイラスさんにだって、遠回りに「恨んでるよ」って言われたようなものですし。あのやり取りで一体何の迷いが消えると言うんだろう。
それらのヒントになりそうな「幼き日の誓い」というものについても、この先に説明があるとはとても思えないのですが・・・こちらで勝手に補完しようにも、あまりにも情報が不足し過ぎているのです。
最後の約束の方は魔王を倒す事かなと思ったんですけど、サイラスさんの墓前に来たからと言って、その約束を果たせるようになるとはとても思えないのですよね。だって今や魔王は仲間になっちゃってるんだもん。
グランとリオンが認めた意思の強さに関しても、グレンさんの目的って魔王を退治することだったはずですよね?でも、今やその魔王は仲間になっちゃってるわけですよ。グランやリオンがいう意思の強さをここで如何なく発揮した場合は、既に仲間となった魔王の寝首をかくことになっちゃうんだけど・・・そんなんでいいの?
後、サイラスさんの霊と会うまでは、罪悪感から魔王を倒そうと思ってたけど、今は罪悪感とか関係なしにとにかく魔王をぶっころす!みたいに進化しちゃったってこと?そうなるとジャキさんがラヴォスに対して抱いている歪んだ恨みに大分近づいちゃいますね・・・
罪悪感で魔王を倒すというのは、すなわち魔王をサイラスさんの仇とみなしているってことです。それが無くなっちゃったら魔王を倒す動機がなくなっちゃうのですよ。
・・・ん?ひょっとして、サイラスさんの志を継ぐことと矛盾している気もするけど、サイラスさんと話したことで、もう魔王討伐がグレンさんの主目的ではなくなったってこと?えっ、まさかラヴォス討伐に意思を傾けたなんてことはないよね?
ラヴォスを倒したことでエンディングになったという過去の流れから、このゲームの最終目標はラヴォスを倒す事となっているみたいなんですけど、必要にかられてラヴォス討伐に参加している仲間っていた?まあ、理解不能な異次元の発想でラヴォスを恨んでいるジャキさんぐらい?
でも、他の人達にはラヴォスって全くもって直接の脅威ではないよね?それなのに、どーして皆がこんなにも熱心に自らの命をかけてまでラヴォスを倒そうとしているのか未だに理解しかねるのです。
しかし、よく考えてみたらさ?
もし私が予想した通り、本来の歴史では人間vs魔族の戦いが魔王の自滅によって決着していたのなら、サイラスさんやグレンさん、そして、グランとリオンって、メインのストーリーには全く必要のないフレーバーレベルの存在ってことになりますよね。そりゃ、薄っぺらくなるのも仕方ないか・・・
カエルさん自体はまあまあ好きなんですけどね。実に悲しいことです。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。