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皆さんこんにちは。
疫病が蔓延する国(ザイン)に薬を持ち込むという理由で不法入国という違法行為を逆説的論理構築(言い訳)によって正当化した伊達あずさです。
でもまあ、自身の正義に従い、王の命に背くアーヴェルさんらしい判断だとといえばそうなのかもしれません。
王はアーヴェルさんの行為を騎士らしい行為だと言っていましたけど、人間性は別としても、軍人としてはあるまじき行為なのではないかなと個人的には思ったりします。

さて、これからどうしましょう。ザイン唯一の宿屋兼酒場であるひとときの夢亭には、特にこれといったイベントがありませんでした。でも、よく考えてみたら、私達の目的はパルマーの村に行くことであって、世直し旅をすることではありません。ザインを素通りできるのであれば、それに越したことは無いってことです。いっそ、このままザインから出ちゃいましょうか。
衛兵「おい。街を出てはいかんぞ。疫病が流行っているのでザインの街はいま、封鎖されているのだ」
アズサ「じゃあ、何時になったら出られるの?」
衛兵「さあな。とにかく、今は出てはいかん。神殿の司祭達もキュアー・ディジーズの呪文で病人達を癒しているが、とても追いつかんのだ」
ほう・・・魔法で治せるのですね。であれば、沈静化は時間の問題なのかもしれません。

神殿の司祭さん達がてんやわんやだというので、一番、忙しくなりそうなマーファ神殿にいってみたのですが・・・
マーファ神官「所持金のない方は無料で回復してさしあげます」
という新事実が知れたぐらいなもので、特にこれといってきりきり舞いでもてんてこ舞いでもなさそう・・・どういうこと?

町中を再調査していると、ひとときの夢亭にまだお話しできていない人が残ってた!
女冒険者「街道が封鎖されてるから、しばらくはこの街から出られそうにないね。まあ、腰を落ち着けて冒険のネタでも探すさ」

などという冒険者同士の世間話をしていると衛兵がやってきました。
衛兵「先日、エレミア方面から密入国した者がいたという通報があってな」
アズサ「(ぎくっ・・・!)」
衛兵「そいつらの人相、風体が君達に似ているのだ。まさかとは思うが、一応、話を聞かせてもらおうか」
サレム「おいおい。何かの間違いじゃないのですか?」
衛兵「話は詰所で聞こう。着いてきてくれ」
アズサ「わかったわ。(まいったな。さすがに、逃げ出すわけにもいかないわ)」
衛兵「さあ。来るんだ」

タルヴァ「おい!アーヴェルじゃないか?」
アーヴェル「タルヴァ?久しぶりだな」
アズサ「知り合いなの、アーヴェル?」
アーヴェル「ああ。彼はザインの騎士で、タルヴァというんだ」
衛兵「タルヴァ卿。あなたのお知り合いですか?」
タルヴァ「そうだが・・・彼らに何の用なのだ?」
衛兵「この者達には、密入国の疑いがかかっているのです」
タルヴァ「密入国?何かの間違いだろう。この人達は私の友人だ。彼らの身分は、このタルヴァが保証しよう」
アーヴェルさんだけならまだしも、私達までも友人ってことにしてくれました。何かを言いかけたアーヴェルさんに目配せをしているようですし、明らかに便宜を図ってくれているみたいです。
衛兵「はあ・・・」
タルヴァ「さあ、もういいだろう。私は、彼らと話がしたいのだ」
衛兵「分かりました・・・では」
明らかに納得していないご様子ですが、引き下がってはくれました。

タルヴァ「何があったんだ、アーヴェル?」
アーヴェル「訳があって、騎士の資格を剥奪されたんだ。今、名誉を回復させるための使命の途中だ。こちらは、私に協力してくれている冒険者達だ」
ラムザ「よろしく」
タルヴァ「ああ、こちらこそ。ところで、アーヴェル。密入国したというのは、本当なのか?」
アーヴェル「ああ、急ぎの旅なのでな。他に手段がなかった」
タルヴァ「そうか・・・まあ、事情があってのことなのだろう。騎士である私が保証すれば、咎められることはなかろう」
そ、そうなんだ。何とも公平性に欠ける法ですね・・・
アーヴェル「・・・すまん」
タルヴァ「いいさ。ザインの封鎖が解かれるまで、後1ケ月はかかるだろう。急ぎの旅とあれば、密入国のひとつもしたくなる」
っていうか・・・急ぎの旅なのに、何故、ザインの都市部に入る必要があるのよ。密入国が仕方ないというなら、街道や都市部を避けてザイン領土内を素通りすればよかっただけなのに。
アズサ「後1ヶ月も?」
アーヴェル「・・・」
タルヴァ「気持ちはわかるよ、アーヴェル。一刻も早く、失われた名誉を回復させたいだろうにな」
アーヴェル「・・・まあ、仕方ないさ。さすがに、今度は密出国するわけにいかないしな。1ヶ月ほどこの街に滞在することにするよ」
無意味すぎる・・・私達の目的はパルマーの村に向かうことであって、ザインが最終目的地だったわけではないというのに。つまり、アーヴェルさんにとっては密入国と密出国はセットでなければ意味がありません。これでは、疫病が蔓延していないエレミアでザインの封鎖が解けるのを待った方が良かったことになりますよ。っていうか、タルヴァさんは事情を知った上で密入国に寛容な態度をとってくれているわけですし、それならいっそ密出国の協力もしてみたらいいのに。疫病が蔓延するザインに密入国することだけ共感を示すのは論理的に破綻してるもん!
ひょっとして、ルナンドさんからの誘いを断りまくっていた場合は密入国を避けた展開も用意されていたのかな?だとすれば・・・私が悪い!!
タルヴァ「そうか。そうしてくれればありがたい・・・というのはな、アーヴェル、私が今日ここに来たのは今抱えている任務の事で冒険者に協力を頼もうと思ったからなんだ」
ラムザ「任務?」
タルヴァ「そうだ。最近、街の近くに巨人が現れ、人を襲っているんだ。そして、その巨人に命令していた怪しい男がいたという。私の任務というのは、その巨人を見つけて、退治することなんだ」
びっくりするほど純粋なる討伐任務じゃないですか。国の武力の象徴である騎士が武力制圧任務を遂行するにあたってわざわざ冒険者に協力を頼みにきた理由が気になるところです。話を聞く限り、傭兵を必要とするぐらいの大規模戦闘を想定しているわけでもなさそうなのに、何故、自分達でどうにかしないの?あまりにも不自然すぎます。
アズサ「ふーん・・・その巨人とやらはどこから来たんでしょう?」
タルヴァ「ここザインの南には、ドゥーデントという半島がある。そこには沢山の巨人が住んでいて、『巨人達の王国』と呼ばれている。多分、その巨人はドゥーデントから来たんだろう。だが、何のためかわからない。その真相を突き止めるのも、任務のうちなんだ」
アーヴェル「なるほど・・・」
タルヴァ「それに、気になることがもうひとつある」
ラムザ「それは?」
タルヴァ「巨人が現れるようになったのは、この街に疫病が流行り始めたのと、ほぼ同じ時期なんだ。偶然かもしれないが、巨人と疫病とは、何か関係があるのかもしれない・・・」
アズサ「その巨人が悪い病気を持っているとか?」
タルヴァ「それはわからんが・・・どうだろう、アズサ達。引き受けてはもらえないだろうか?もちろん、報酬は用意させてもらう。それから、少しでも早く街を出られるように取り計らってもいいが・・・」
アーヴェル「・・・それはありがたいが・・・どうする、アズサ?」
アズサ「うーん。どうせ。1ヶ月ほど街を出られないのよ。引き受けてもいいんじゃない?ねぇ、皆」
サレム「そうですね。その巨人が、この街の疫病と関係があるとすれば、疫病を収める手がかりがつかめるかもしれないですね」
タルヴァ「ありがとう。では、よろしく頼む。まずは、最近になって巨人を見かけた者がいないかどうか、聞いて回ることにしよう」
引き受けない道理が見つからないと思ってたけど、実際に私の判断なしで勝手に引き受けられちゃうとなんかちょっと嫌ですね・・・
そんな半ば・・・というか、完全に強引にタルヴァさんからのお仕事を引き受けることになってしまった私達ですが、続きは次回ですね。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。



