山村美紗サスペンス京都龍の寺殺人事件：ファミコンのプレイ日記＃22

投稿日：2024年12月6日

皆さんこんにちは。
今年中に事件を解決できるのか段々心配になってきた伊達あずさです。

確かに犯人の目星は付いてきたように思えるのですけど、それはあくまでも被害者が増えたことで登場人物が限られてきたせいなのですよね。つまり、犯人と断定するに至る証拠は未だ何も見つかっていないのです。
というか、動機の目星すらついていませんからね。本当にこれ、尾沢家の遺産目当ての犯行なのでしょうか。犯人の目的が尾沢家の遺産だったなら、もう少し、容疑者候補となる人達に関して遺産を求めるに至る動機のようなものが出てきて然るべきだと思うのです。
もう22回目だというのに何ひとつとして確信にたどり着けていないというのは、捜査進捗としてはもちろんですが、物語的にみてもかなり良くない傾向です。

などと心配する前に足を動かしましょうか。

こちらは菜美子さんの友人ミキさんが住んでおられるというコーポ御室になります。
家の前まできたはいいけど一体なんて言って訪ねたらいいものやら・・・せめて、狩矢さんが一緒だったらな。

そんな私の不安を余所に・・・何とインターホンすら鳴らす必要もなく、ミキさんの部屋にずかずかと入って行けちゃうのです！

え～ゲームデザイナーから一時的に警察へ出向中の伊達あずさです。
実は今、尾沢菜美子さんの周りで起こっている連続殺人事件について調べておりまして、菜美子さんの御友人だというミキさんにも少しお話をお聞きしたく参った次第です。
あ、急に押しかけてしまって本当に申し訳ありません。苦情は京都府警の狩矢にお願いいたします。

ミキ「大変でしたねえ」

そうなんですよ。ほんと、大変なのです！！
では早速なのですけど、菜美子さんのことについてちょっとお話をお聞きしても宜しいですか？

ミキ「彼女なら18日の午後遊びにきましたよ。妹さんがあんなことになってしまって・・・かなりショックだったんでしょうね・・・それで寂しいから、夜中の12時に電話して欲しいっていってました。もちろん電話しましたわ。1時間ほどしゃべったかな・・・」

何その不自然過ぎる提案。わざわざ部屋まで遊びに来ておいて「寂しいから夜中の12時に電話して欲しい」なんて言います？普通に考えて「寂しいから今日はミキの家に泊めて欲しい」となるのが自然な流れなのではないのでしょうか。
仮にその日、どうしても帰らなきゃならない理由があったとしても、”夜中の12時”と時間を指定してまで相手に電話を掛けてもらおうとする意味がわかりません。わざわざ時間を指定しないとならないぐらいに忙しいなら、「寂しくなったら電話してもいい？」となるのが普通でしょうよ！

菜美子さんは明らかに何かしらのアリバイ工作にミキさんを利用しようとしているみたいだけど、私には18日の深夜にアリバイト工作が必要な意味が分からないのですよね。それにミキさんと電話した程度でアリバイの証明になるのでしょうか。

何だか納得のいかないことだらけですが、これでとりあえずの目標は達成できたかな。本当はバー舞子にも寄りたいところなのですけど、今日いっても駄目だってシステムが頑なに行動制限を掛けてくるので・・・

自室に帰ってきました。私は自室じゃないと考えがまとまらないタイプの人間なので・・・

事件関係者を消去法で除外していった結果、容疑者は菜美子さんと皆男さんの2人となってしまいました。
とはいえ、未だ証拠どころか動機すらはっきりしていませんし、本当であればこの2人を容疑者とするのは無理があるのですけど、どっちかが17日の夜にヴィラ都で美那子さん、佐和男さん、なおこさんの3人を殺したってことにしたいみたいです。

・・・って、あれ。寝れないよ？明日にならないとバー舞子に行けないから寝たいのに！

今日という日を終わらせるため、各地でローラー作戦を実行したところ、およねさんの部屋にいたげんぞうさんと喋っていなかったことに気付いた！
およねさんにも聞いたけど、げんぞうさんにも菜美子さんの証言の裏を取っておきましょうか。

げんぞう「最近不眠症でなあ・・・17日の晩はステレオの音がうるさかったし、その後すぐに車がガレージに入る音がして・・・18日の晩もうるさかったで・・・ステレオの音が夜中の2時まで・・・その後、また車の音や・・・もう寝てられまへんわ」

何気にげんぞうさんの方が重要証言してた！
やっぱり、部屋で音楽をかけてから車を動かしているじゃないですか。しかも、足に使った車って自宅のガレージに停めてたの！？何ともチープなアリバイ工作ですね。

まだ眠れないみたいなので、今度は狩矢さんのところへ。

狩矢さん狩矢さん！やっと皆男さんに会えたのですよ！それと菜美子さんにも会えたので17日と18日のアリバイについて聞いてみました。
菜美子さんは17日の午後7時過ぎに美那子さんと別れた後、バスで8時過ぎに家に帰ったと証言していました。18日の方は部屋に籠もって音楽を聴いていたそうです。

狩矢「17日の夜、菜美子が本当にバスで帰ってきたのなら、彼女は佐和男の部屋には行ってないでしょう。岡崎から嵯峨野まではバスで1時間はかかりますからねえ」

え？何でまた急にそんな話を？
まだそうと決まったわけではありませんが、仮に美那子さんが佐和男さんの部屋で殺害されていたとしても、美那子さんの死亡推定時刻って午後10時から11時の間なんじゃなかったでしたっけ？つまり、美那子さんは菜美子さんが自宅に帰ってきたという午後8時の時点ではまだ生きていたわけですよね？じゃあ、菜美子さんが何を使って午後8時までに家に帰ろうがどうだっていいよね？当然、ヴィラ都に行ったかどうかなんて話とも全く無関係のはずです。なのに何故急にそんなところを強調したくなったのでしょうか。

後は皆男さんにも17日、18日、そして、百合子さんが殺された15日に何をしていたのか聞いてきました。
皆男さんの証言だと、15日は家で寝ていて、17日は会社帰りにコンサートへ行き、帰宅は深夜0時ぐらいだったそうです。18日も会社で残業し、帰宅は同じく深夜0時ぐらいだったそうですけど、その日に残業したのは皆男さんだけだったらしく、本当にその時間まで会社に居たのかどうか定かではありませんでした。

あ、それと今さっきスタジオペンの菊池さんのところに行ってきたのですけど、菊池さんは皆男さんと知り合いだったらしく、私が書いたゲームのシナリオについても彼に漏らしちゃってたみたいです。

狩矢「あの人は怪しいですね。とにかく、裏付けを取りましょう」

確かに私が書いたシナリオの内容を知っている皆男さんはかなり怪しいのですけど、まるで真相を知っているかのようなぶっとんだ推理をぶっこんでくるキャサリンさんの方が個人的には怪しいと思いますけどね。

家に帰るとようやく寝ることができました。
これでバー舞子に行ける・・・けど、それは次回ですかね。