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皆さんこんにちは。
人の死が絡んだ演出は、転移石という存在のせいで、全て茶番に見えてしまう伊達あずさです。
「死ぬなよ」とか言うぐらいなら、黙って転移石を渡してあげればいいのです。転移石さえあれば何があっても絶対に死なないのですから!
逆に転移石さえあれば絶対に戦場では死なないはずなのに、ストーリーの都合次第で死ぬときは何故か死んじゃうわけですから、茶番感が出るのも致し方ないのです。
ちなみにバールゼフォンさんからフィダック城の守りを任された暗黒騎士のオズマさんには死相が出ていましたね。多分、私達にオズマさんを殺させて弟のオズさんに恨ませようって魂胆なのではないでしょうか。
私の予想が当たっているのかどうか確かめるためにも、フィダック城内へと攻め込んでみましょう。
あずさ「・・・もぬけのからか・・・ん?」
あずさ「姉さんッ!!どうして、ここにッ!?」
カチュア「助けにきてくれたのね。ありがとう、あずさ!」
あずさ「何をするんだッ!!姉さんッ!」
聞き覚えのある声「ここにいたのか、カチュア」
あずさ「お、お前は・・・!!!」
暗黒騎士ランスロット「ここは危険だ。撤退するぞ。こっちへ来るんだ」
そんなことより、姉さんは一体何の理由で今私を殺そうとしたの!?!?
暗黒騎士オズマ「ここにおいででしたかッ!さあ、早く城外へ」
早くもなにも、今まさにフィダック城を攻めている軍隊の長が目の前まで来ちゃってるんだよ!?
暗黒騎士ランスロット「無事だったか、オズマ」
暗黒騎士オズマ「城外でバールゼフォン様がお待ちのはずです」
バールゼフォンさん、ランスロットさんより先に脱出しちゃってるじゃん・・・
暗黒騎士ランスロット「うむ、わかった。貴公も、残った者を連れて脱出を」
それ、今まさに攻城中の軍隊の指揮官の前で言う!?現実的に考えて、もう脱出とか無理なぐらい手遅れ感が凄いよ!?
あずさ「姉さんッ!」
っていうか、私もどうして攻城中の敵城に1人で乗り込んじゃってるの!?
あ、攻城自体私とシーマさんの2人で行ってたんでした・・・
暗黒騎士オズマ「ここは私にお任せください。プリンセスを連れて早く城外へッ!」
暗黒騎士ランスロット「貴公もあまり無理をするなよ。さあ、行くぞ!」
むしろ、相手は私1人なんだから、3人がかりでこればいいのに。
暗黒騎士オズマ「ライムでは随分とナメたマネをしてくれたわね。お礼をさせてもらおうか、坊や」
は?むしろ、私達のおかげでランスロットさんは命拾いすることになったんだけど?
暗黒騎士オズ「小僧ッ!貴様の相手はこのオレだッ!!貴様のような小僧に手こずるとはな。しかし、それもこれで終わりだッ!!」
あれ、オズさんまで出てきちゃったよ。
勝利条件は何時も通りのリーダー討伐ですが、2人体制は初ですね。
ここまでしておいて、転移石で逃げるとか萎えることしないでよ?
ではまず開始早々口だけオズさんを血祭りに。
暗黒騎士オズマ「オズッ!?」
暗黒騎士オズ「ね、姉さん・・・た、助けてくれ・・・ぐふっ」
暗黒騎士オズマ「貴様ーッ、よくも、私のオズをッ!!」
早速、予想が外れちゃいましたね。でも、転移石を使われなくてよかった。いい加減、ロスローリアンにはうんざりしていたところです。
高いところにいるオズマさんはアシッドクラウドで。
暗黒騎士オズマ「・・・ローディスに栄光あれ」
倒せた!!!
あずさ「姉さん、どうして・・・?」
どんな理由があるにせよ、あれだけ執着していた相手を理由すら告げずに斬りつけてくるとか頭がおかしいのでしょうか。いや、以前から頭がおかしいとは思っていましたけど、まさかここまでとは・・・
それにしてもタクティクスオウガの世界には頭がおかしい人多いなぁ・・・もしかすると、ヴァレリアの風土病か何かなのでしょうか。
一方その頃ハイムでは・・・
神父「・・・汝の罪は死によって償われ、汝の魂を浄化する」
ヴァイス「やめろーッ!オレを放せーッ!頼むーッ、殺さないでくれーッ!!」
神父「祈りなさい。そして神の前にひざまずくのです」
ヴァイス「ふざけるなーッ!どうして、オレが処刑されなきゃいけないんだッ!」
神父「大いなる父フィラーハよ。この者の罪を許したまえ」
ヴァイス「頼むよ・・・やめてくれーッ!!司祭様を呼んでくれーッ!オレはあの人に・・・あの人の命令に従っただけなんだーッ!いやだーッ、死にたくないーッ!やめてくれーッ!助けてくれッ、あずさッ!!」
あーあ、ヴァイスすら私の与り知らないところで殺されちゃったよ。
ブランタはヴァイス1人に黒いランスロットさん暗殺の罪を背負わせることにしたのでしょうかね。まあ、団長の暗殺に失敗しちゃったわけですから、今ロスローリアンと事を構えるわけにはいかないでしょうしね。
そして、ライムで敗北した黒くないランスロットさんもハイムのどこかに幽閉されているみたいです。
フィダック城陥落に関する知らせは瞬く間に広まり、多くのバクラム人を驚愕させた。
敵軍の指導者がわずか17才の若者であったことや、司祭ブランタが信用するに足らない男であったこと、無敵のはずの暗黒騎士団が敗退したこともそうだが、何よりもドルガルア王の娘が生きていたことにある。
人々は永く続く戦乱の世に疲れ果てており、民を導く正統の統治者を渇望していた。
カチュアの出現は救世主の再来に他ならなかった。
ランスロット・タルタロスはローディスの代表としてカチュアをヴァレリアの正式な王位継承者と認め、後継者争いに端を発した内戦の終結を宣言した。ランスロットはこうした行為によって、これまでの争いを民族やイデオロギーの対立ではなく権力を欲したエゴイスト達による反逆と位置づけ、世界的な立場から内戦自体を否定したのである。
しかし、こうした主張を受け入れ、支持したのは一部の特権階級と財を成した富裕層のみで、各地に広がっている反バクラム主義を封じ込めるだけの力はなかった。
ヴァレリア戦乱は、もはや民族紛争などではなく支配する側とされる側の対立、言い換えるなら束縛を逃れ自由を得るための戦いへとその姿を変えていたのである・・・
支配する側とされる側の対立っていうのは、特権階級と富裕層から支持のある姉さんとそれ以外の人達から支持のある私の戦いって意味なのでしょうか。もしそうなのであれば、バクラム人からも離反者が出て然るべきなのですけど、本当にそういった流れになってくれるのでしょうか。
そもそも、人々が永く続く戦乱の世に疲れ果てているのであれば、反バクラム主義がどうとか以前に、無敵と思われたロスローリアンを倒し、今最も勢いのあるウォルスタ解放軍に支持が集まるというのが自然な流れなのですよ。誰だって勝ち馬に乗りたいし、一番勢いがあるところを支持した方が戦いだって早く終わりますからね。
大体、今更ドルガルア王の娘などという怪しげな人が現れたからって支持する気になれるの?ドルガルア王亡き後、バクラム、ガルガスタン、ウォルスタが民族単位で対立したのって、大っぴらではなかったのかもしれませんが、ドルガルア王政時代にも民族格差のようなものが根深くあったからなんじゃないの?そうでなかったら、後継者争いに名乗りを上げた指導者とその支持者同士で対立することはあっても、綺麗に民族単位で対立するような事態にはならないでしょうよ。(まあ、以前私が指摘したように、この世界の民族が単なる派閥と同義だった場合にはその限りではありませんけど)となれば、ドルガルア王政下で優遇されていたであろうバクラム人以外の民族にとって、ドルガルア王の娘なんて肩書には何の価値もなさそうな気がしますけどね。もしかすると、反バクラム主義という言葉にはそういった意味も込められているのかもしれません。
以上の理由から、私の見立てだと姉さんではなく私の方に民衆の支持が集まるはずなのですけど、どうもこの世界は理不尽に主人公を痛めつけたい気質があるようですからね・・・まだまだ嫌なことが沢山起こりそうで気がめいります。次回に続く。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。