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皆さんこんにちは!
ゾンビ大好き伊達あずさです。
さてさて、そんなゾンビ好きの私が今回ご紹介するアニメ・・・
それが「がっこうぐらし!」です。
実のところ、私はこれまでアニメを「マクロス」以外、ほとんど知りませんでした。
と、言いますか、ブログ内で映画考察の記事を書いているものの、映画すらちゃんと観るようになったのはここ2、3年の話なのです。
昔の私はアニメどころか映画もTV番組すら積極的にはあまり観ていませんでした。
自分で何のアクションもできず、決まったペースでただ見るだけっていうのが何となく苦手だったのですよね。(本は自分のペースで見ることが出来る分まだましでした)
しかし、映画を観るようになって動画への抵抗が薄れていた私は「アニメの世界にもゾンビものがないのかな~」と、気にはなっていたのです。
そんな中で出会ったのがこの「がっこうぐらし!」です。
昔のゾンビものといえば、ゾンビの発生原因やら繁殖過程なんていうものは超常現象か何かにまかせておいて、とにかく映像的な恐怖や絶望的な心理的恐怖のみを描くものが多かったように思います。
ですが、近年のゾンビは「バイオハザード」などの様に、ゾンビに科学的な根拠が付け加えられ、ゾンビの発生原因や繁殖過程などにも、リアリティが出てきました。
さらに、「ゾンビは人に見えて人に非ず!」という特性が活かし、アクションシーンの敵役として最適だったため、ホラーにアクションの要素が付け加えられるようになってきました。
近年ではゾンビの世界で生きる人々の生活を描いた「ウォーキング・デッド」が人気を博し、世の中にはちょっとしたゾンビブームが来ているのではないかと喜んでいる私です。
しかしながら、どのようなゾンビものも「ゾンビとの戦いがメイン」という点では共通です。
もちろん、ゾンビものにありがちな人間同士の戦いによって戦う対象がゾンビから人間にシフトしていくパターンもありますが、戦いという要素が消え去ることはありませんでした。
そんな中、今回ご紹介する「がっこうぐらし!」は立派なゾンビものであるにもかかわらず、戦いに対する比重がかなり低いという珍しい作品なのです。
「がっこうぐらし!」は学校に立て篭もり、ゾンビという脅威にさらされつつ、日々を生きていく物語です。
しかし、日々を生きていくなんていったので、じゃあサバイバル中心の物語なのかと言うと実はそうでもありません。
登場人物達が立て篭もっている学校は、電気や水、そして食料に至るまで、ゾンビが蔓延する世の中ですら自給自足できるという究極の施設なのです。
ですので、主人公達が他の作品にあるようなサバイバルを強いられることもありません。
しかし、そうなってくると何を描いた作品なのか・・・という話になるのですが・・・
何と、ゾンビに囲まれた生活でほのぼのとした日常生活を送るという話なのですよね。
特に第1話だけ観ると、とてもゾンビものとは思えないお話になっています。
ゾンビが居ても、面白おかしく普通に生きているんじゃゾンビがいる意味ないじゃん!ギャグアニメかよっ!
って、思っちゃうわけですが、ゾンビが居るという特殊環境なのにもかかわらず、普通に生活するということは逆に異様な状況だということなのですよね。
異様な環境の中に、敢えて普通の日常を描くことで心理的なギャップを生み出し、ゾンビが居る世界という現実を突きつけた際の落差を作り出しているのです。
いわばこの作品は「スリラー」に属するアニメといえます。
この他にもこの作品には「スリラー」要素が満載です。
ちょっと注意深い人であれば、気づいてしまうような不自然な要素が作中に散りばめられています。
そこで、「もしかして・・・」と、観ている側の人は色々と想像を張り巡らせるわけですが、その不自然要素によって煽った不安が確信に変わるまで、意地悪なほどに時間を使ってくるのです。
「何かある」と感じてから、それが確定するまでに時間があると、どうしても人は色々なことを想像してしまうものです。
そうやって、人の特徴を上手く利用し、描くもの以上の不安や恐怖を効率良く与えてくるのです。
しかし、そのような時間の使い方は通常のゾンビものではなかなか難しいはず。
ゾンビものというのは、相性が良い要素が多いためにどうしてもいろんな要素を詰め込みがちになってしまいます。
そうすると、どうしても時間的なマージンが少なくなってしまいます。
しかし、この作品ではサバイバル要素やアクション要素といった他のゾンビものがメインとする要素を薄くしてしまっているため、そういった仕掛けに時間をたっぷりかけられるということなのでしょうね。
近代のゾンビ要素から引き算することで生まれた「がっこうぐらし!」。
スプラッター的な描写も少ないので、そういうのが苦手な方にも楽しめると思います。
また、ゾンビ好きな私の仲間も是非一度お試しあれ!
ちなみに私は「めぐねえ」が好きです~
・・・まあ、私の中では、そんな自分の好みがこの作品の「スリラー」要素を強めてしまったとも言えますけど・・・
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。