日本にスギ花粉症が生まれたわけ

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こんにちは。栁澤蘭丸です。

みなさんは花粉症にかかっていますか?私自身は特に何の花粉症にもかかっていませんが、家族にスギ花粉の花粉症にかかってる者がいて、2月から5月はツラそうです(´・ω・`)

花粉症と言えばスギですね。本当は1年中花粉症の元になる花粉を放つ植物はあるのですが、やはり被害者が多いのがスギです。スギ花粉の季節は、抗アレルギー薬や、マスクのCMが多くなりますよね。
このスギ花粉症、ほぼ日本独自の病なのです…。人間が自分で生み出したのであります。

山を見てみると、やたらとスギの木って多いです。自然にスギの木だけ増えていったのか?というと、そんなわけじゃありません。日本の山の木にスギが増えたのには理由があります。
終戦後に、都市を復興するための建築材として木材が必要になるため、国が政策として「山にスギの木を植えまくる」ことを実行したんですよね。スギは、木材の中ではまっすぐに早く育つことが、抜擢された理由でした。
そして、そのスギは、立派に育った後にざんざか伐られて、復興の役に立ったとさ……ってなってたら日本にスギ花粉症は生まれていなかったり!!
植えてみたものの、日本で木材を生産して使うより、海外から輸入しちゃったほうがはるかに安いということが分かってしまったのです。えっ。このスギの木たち、どうするんですか?ってなりますが、政府は「うーん。使い道はないし、しょうがないね…放置しとこう」と言いました(?)。
スギの木が植えられた後…東京オリンピックが開催された年(1964年)に、花粉の初の犠牲者が…。

前の東京オリンピックの年にはもう存在が確認されていたスギ花粉のアレルギーなのですが、現在対策が進んでいるのかと言うと実はほぼ進んでいません(´・ω・`)
いくらスギがアレルギーの元の花粉をまき散らかすと言っても、むやみに伐採して終わりというわけにはいきません。山から木がなくなったら、土砂災害などが起こっちゃいますから、木は必要。だけどスギを植え替えるという計画は、進んでいません。花粉をまき散らさないスギも開発されたりしたのですが、新たにスギを植える際に全てそういうスギが採用されているわけではないそうです。災害を防止するために木を植えるとしてもスギじゃなくていいんじゃあ…って思いますけど、スギは温室効果ガスの吸収率も他の木より良いとか色々優秀なせいで、選ばれ続けています!花粉以外は優秀なんです、スギの木さん…。

スギ花粉症は今や国民の3人に1人がかかっていると言われていますが、スギは減るどころか増えている現実、国による花粉対策は全然されていない現実には絶望しちゃいますね…😨私もあなたもいつ発症するか分からない花粉症なのに。

舌下免疫療法とか、レーザー治療とか、新しい治療法もありますが花粉自体なくなってくれたらと思いますよね。100年後にはどうにかなっているだろうか(どっちの意味でだろう…)

栁澤蘭丸でした。ではではー!

日本にスギ花粉症が生まれたわけ_挿絵1

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