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皆さんこんにちは。
コマンド入力式アドベンチャーのゲーム性に疑念を抱く伊達あずさです。
アドベンチャーゲームにはストーリーの完成度が高いものが多い・・・とは思います。
でも、ゲームとしてみた場合はどうでしょうか。「話す」とか「見る」とかを選んで進めて行くのって楽しいかな?むしろ、ストーリーをテンポよく進められなくなるし、邪魔なような気も・・・
求められるコマンドに推測可能な必然性があり、最適な選択肢をコマンドの総当たりからは見つけ出し難いようなシステムになっているのであれば、ゲーム性を確保できそうですけど、そういったアドベンチャーゲームって意外に少ないと思うんですよね。
単にストーリーを分岐させたい(プレイヤーが関与できる余地を作りたい)っていうだけなら(ビジュアル)サウンドノベルで良くない?
ファミコン以降、急速にコマンド入力式アドベンチャーが廃れていったのは、そういった理由もあるのかもしれませんね。
ただ、少なくても私は(ビジュアル)サウンドノベルじゃプレイ日記を書けないので、コマンド入力式アドベンチャーがいいです!
では、前回までのあらすじ・・・
囲炉裏の燃料を補給すべく、あしがら山へと向かう途中、おじいさんは草むらから突如出現した西洋かぶれの金太郎と出会い、何故か共に柴刈りすることとなりました。
おじいさんとおばあさんがみた不思議な夢の話については省略しちゃったけど・・・本当はそっちの方が大事なんですよね。
では、あしがら山へ、Here we go!
うん。着きました。あしがら山ね。
しかし、到着の喜びは一瞬で恐怖へと変貌します。熊です!
そのあまりの驚きぶりから「それどころではなさそうです」と、ほとんどのコマンドを受け付けてもらえません。
おじいさん「ひゃ~、金太郎さん、ど、どうしよう」
金太郎「He is my friend, Kumagorou. That’s all right」
おじいさん「Yeah!」
あまりの恐怖からかおじいさんまでおかしくなっちゃいましたよ。
「いえ~いっ!」と狂乱しながらヘッドバインディング(頷いている)しまくってます。
その様子を見た金太郎さんは「Good Bye」と言うと、熊五郎さんに跨って森の中へと消えていきました。・・・って、一緒に柴刈りをするんじゃなかったの!?
取り残されちゃった・・・まあいいか。
そこら一体によく燃えそうな小枝、略して柴が沢山落ちてるし、とっとと拾って帰りましょう。
Mission Complete・・・って、金太郎さんの西洋かぶれがうつっちゃいましたよ。
背負子一杯に採れたし、帰りましょうか。
何時も通っている道のはずなのに、何故か迷っちゃったよ。ここどこよ!
とりあえず、落ち着いて状況を確認します。辺りには青い竹が沢山ありますね。あっ、青いっていっても現代人にとっては緑ですけどね?
意味もなくえいや~っと竹を鉈で斬ってみました。
歳はとったが中々の太刀筋。この様子なら、まだキャタピラーぐらいはいけるかもしれません。
しかし、既に背負子は柴で一杯なので、斬った竹を乗せることは出来ません。柴を少し降ろすとか、手で持つとか幾らでもやりようはあると思うのですが、おじいさん的にどうしても竹は持って帰りたくないみたい。
所持品の自由度は低いのに、移動の自由度は凄く高い・・・適当に歩いたらますます迷っちゃうパターンです。
ただ、ここからだと北と西にしか進めないみたいですね。竹藪程度で進めないというのも不思議な話ではあるんですけど、見えないコリジョンでも入っちゃってるのでしょう。
んじゃ、北へ・・・
さきほどよりも鬱蒼としてきましたね。相変わらず辺りは青い竹だらけです。
ここからだと、南へ戻るか、あるいは西に進むかしか無理みたい。じゃあ西へ・・・
やや視界は拓けましたが、相変わらず辺りは青い竹だらけ・・・
じゃなかった!生い茂る竹の中に1本だけ光っているものがあります。これはお宝の予感がします。
改めて光る竹を観察してみると、中から赤ん坊の泣き声が聞こえるような気がします。お宝はお宝でも子宝の方だったみたい。
えいや~っと斬ったのでは、中の赤ん坊も真っ二つになってしまうかもしれないので、ここはひとつ「命を大事に」をスローガンに慎重に竹を切ります。すると、光る竹の中から可愛い女の子が出てきました。
でも変ですね・・・女の子自体は光っていないみたい。じゃあ、一体何が竹を光らせていたのでしょうか。しかも、竹の中から出てきた途端に女の子が膨張しましたよ。もしかすると、竹の中で無理やり圧縮されていた質量が光に変換されてしまっていたのかもしれません。
そんな疑問を抱くこともなく、女の子を抱いたおじいさんは大喜びで家へと帰っていきました。道に迷っていはずなのに!!
一方その頃、洗濯へと向かっていたおばあさんは、川へ行く途中にある六地蔵さんの前にいました。
誰かが富めば、誰かが貧しくなるものです。それはお地蔵さんの世界でも同じみたいですね。ひとりだけ蓑笠をつけていないお地蔵さんがいます。可哀想ですね。
単にひとりだけ暑がりなお地蔵さんだった・・・という可能性も否定できなくはないのに、完全な自己満足から、お地蔵さんに蓑と笠を装備させます。ひょっとしたら有難迷惑かもしれませんが、自己主張しない方が悪いのです。
そもそも、こんなにも天気がいいのに、何故おばあさんは蓑と笠を持って行こうだなんて思ったのでしょうか。不思議なことだらけです。
ちなみに、お地蔵さんを倒す・・・という奇行に走ることも可能なんですよね。ただ、お地蔵さんに蓑と笠を着せてから倒したら、おばあさんのアライメントが行方不明になってしまうので止めておきますね。
お地蔵様「ありがとうおばあさん。この先の川へ行ってみなさい。きっといいことがありますよ」
お地蔵様が喋ったよ!?
山で熊と遭遇するよりも断然びっくりすることだったはずなのに、おばあさんは何故かノーリアクション・・・結局、おばあさんは喋るお地蔵様を一切相手にすることなく、無言で川へ向かいました。
川に到着。早速洗濯を始めましょう。ごしごし・・・
ぼんやりと川を眺めながら洗濯に励んでいると、川上の方からお椀?(未識別)が流れてきました。
おばあさんは私の指示に従って何とかかんとか流れて来たお椀を拾うと、洗濯もそこそこに急いで家へと帰りました。
おじいさんとおばあさんは家で無事に再会を果たします。
当然、おじいさんは拾ってきた女の子に関する釈明に追われるわけですが・・・
おばあさんはおじいさんが連れて来た女の子の可愛さに驚いているみたいです。
私にはおばあさんの驚きのツボが全く理解できません。どっちかっていったら、竹の中から女の子が出てきたなどとおじいさんが供述したことに驚きます。常識的に考えれば誘拐案件です。
でも、お地蔵さんが喋っても全く驚かなかったおばあさんがこれほどまでに驚くんですから、この女の子の可愛らしさは常識の範疇を逸脱してしまっているのかもしれません。もしかするとチャームの魔法のような何かにさらされている?そうでもなければ、いくら日頃から子供を望んでいたとはいえ、これほどまでに怪しげな赤ん坊をすんなり受け入れられるはずがありません。
何だか陰謀の匂いがしてきましたが、続きは次回です。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。