人を呪わば穴二つ…え、二つで良いの?

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こんにちは!蘭丸です。

「人を呪わば穴二つ」ということわざをご存知ですか?意味は、「人のこと呪うようなことすると自分に悪いことが起こるんだぜぇ」という意味…というところまではきっと、みんな知ってますよね。

しかし、なんで、悪いことが「穴二つ」なのだろう…。落とし穴にしては少なくね?と思いませんか…?自分に悪いこと起こるなら、「人を呪わば穴に落っこちる」でいいんじゃ!?と思った私は由来を調べてみました。

結果:2つあれば十分過ぎた。

この2つの穴って、「墓穴」のことだったみたいです!あれっ、みんなもしかして知ってた?!
相手と自分が埋まるので穴が2つで事足りたのですね。

呪いは、「マイナスプラシーボ効果」が作用すると効果を発揮する術です。呪われてる相手が、「うわー、呪われてる…これ悪いこと起こるわ…病気になったりするかも」って気に病むことで、本当に病気にさせたり不注意を起こさせたりするという、意外と科学的な術だったのです。呪いなんてあほくさって思っている人には蚊ほどのダメージも与えられません。いや、蚊は人類の天敵だから…おたまじゃくしほどのダメージも与えられません。
でもこのことわざが出来た頃は、「でも信じなければ無効~♪」みたいな生易しいものではありませんでした。呪い(まじない)などの専門家、陰陽師が、国家レベルでガチで呪っていた頃のお話なので、もちろん呪っている側(陰陽師)も、呪いには効果がある!という風に信じていました。信じていなかったら陰陽師にならないもんね。うん。で、陰陽師さんたちの間では呪いというのは一歩間違うと「呪い返し」にあって、自分の身が危なくなるとされていました。だから、呪いをかける時は念入りに呪い返し防止(もうわけがわからない)の儀式も真面目にしていたそうです。ということは、こっちにもマイナスプラシーボ効果がバッチリ働いてしまっていることになっちゃいます。陰陽師っていうのは、人を呪う仕事をする場合、マジに命がけだったのですね。だから「呪い返し防止の儀式がイマイチだったかも…」とか少しでも不安に思ってしまったら、テキメンに自分に悪いことが起こっちゃったわけです。ちょっと自信家くらいでちょうどよかったんだろうな~。

というわけで、陰陽師の人は、呪いの仕事をする時は穴を二つ掘っていたそうです…自分の墓穴と、相手の墓穴。いやー…縁起でもないから自分の仕事が失敗した時のために自分の墓穴なんて掘らない方が成功率が高いんじゃねって思っちゃいますが、「人を呪うことは良くないことだ」っていう戒めだったのかもしれませんね。

人を恨めしく思って、成功しないように祈ったりすると、落とし穴にボコボコ落ちまくる…くらいに思っていたのですが、墓穴なら二つで十分だな…。でも私なら「絶対に失敗するものかぁッッ!」という気合を込めて穴はひとつにしておくけど!穴を掘るまでが呪いなら仕方ないかなぁ…。

どうでもいいことに思いを馳せる通常運転の栁澤蘭丸でした。ではでは!では!

人を呪わば穴二つ…え、二つで良いの?_挿絵1

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