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皆さんこんにちは。
人がスルーするようなどうでもいいことが気になって気になって仕方ない伊達あずさです。
ここ数年で、受動的な遊び(映像を観る)に目覚めた私は、昔に比べると大分テレビを観るようになってきたのですが、最近、そんなテレビ番組で妙なことが気になってしまうのです。
それは・・・学術的な用語の誤用です!
例えば、この間、何気なしに観ていた番組で・・・
「シャンプー・リンス・コンディショナーの詰替え用パックの口に、直接この商品を付ければ、詰替え用パックのまま利用できるんです!更に、こうして逆さに吊るして使用すれば、中が真空になるのでカビが繁殖し難い」
と・・・え?詰替え用パックの口にキャップ付けるだけで中が真空になっちゃうの!?
いや・・・絶対にそんな訳ありません。恐らく密閉=真空だと思って使ったのでしょう。
だって、真空って真の意味では、何もないってことですからね。
現実的に使う真空だと、一般的には周囲より著しく圧力が低い状態ですからね。
あんな、パチっと洗濯バサミみたいに両側から挟んだだけで真空には出来ないでしょう!!(空気が入っちゃう)
っていうか、中に液体(シャンプー達)が入ってたら、真空にしようとした時点で中身が出てきちゃうでしょう!
と・・・本来の話が頭に入ってこなくなるぐらい気になっちゃうのです。
他の焼き肉屋さんを紹介する番組で・・・
「3軒目にして、こんなに美味しいお肉を食べたら、最後どうするんですか!?」
「そうですよね。ですので、次の店はベクトルを変えてみました」
ベクトルを変える・・・ベクトルって向きと量で出来てるんですよね。
つまり、敢えてベクトルが違うと敢えて言われると、向きも量も違うことを示唆していると思われてしまうのです。
例えば、「お前とはベクトルが違う!」って言ったら、仕事の質から方向性まで全部私の方が上だ!と言っているようなものなのです。
(まあ、文脈によっては、仕事の質は下という意味になる場合もあるかもしれませんけど・・・)
つまり、本来のベクトルの意味で考えると、この2人のやりとりの意味が変わってきちゃうのですよね。
恐らく「前のお店があまりに美味しく、純粋な美味しさだけで勝負することは出来ないから、味の方向が異なる同じぐらい美味しいお店を紹介します」という意味でこの2人は話していたはずです。
ですが、これだと、「3軒目より美味しくないけど、味の方向が違うお店を紹介する」という意味に聞こえてしまうのです。
何かそれだと結構話が変わってきちゃいますよねぇ・・・
こういうことを言うと、「通じればいいじゃん!!」と言われるかもしれません。
まぁ・・・確かに言葉っていうのは意思疎通のために使用するわけですから、確かに通じればいいんです。
ですが、わざわざ他の意味がある言葉を本来の意味で使った場合、通じなかったとしても相手に非はないのです。
であれば、「わざわざ、おかしな使い方しないほうがいいじゃん!!」と私は言いたい!
最初の例なら、「中が密閉されるので中でカビが繁殖し難い」と言えばいいのです!
後の例だって、「次の店は味の方向性を変えてみました」とでも言えばいいのです!
良く、「音楽の方向性が・・・」とか、解散するバンドの決まり文句みたいな言葉だってあるのですから、ベクトルよりよっぽど通じると思うわけです。
で、ですね・・・これより更に酷いのが、アナログとかデジタル(ディジタル)です。
そもそもアナログは「連続した量」、デジタルは「離散した量」という意味です。
百歩譲って英語的な意味で言っても、Analogは類似物、Digitalは指や(ピアノの)鍵という意味です。
アナログ=古い、デジタル=新しいなんていう意味は何処にもありません!!
「俺ってアナログ人間だから」って、全員そうだよ!?世の中は全部アナログだよ!アナログ世界だよ!(素粒子の世界は別かもね・・・)
っていうか、デジタルパーマって何!?デジタル温度管理よりアナログ温度管理の方が多分精度良いけど!!!!
そんなことを言ったら、アナログ回路設計者は「古臭い回路設計者」ってことになっちゃうじゃないですか!!酷いよ!!
と、世の中には誤用されると微妙に悲しくなるものもあるのです。
言葉なんて通じればいいんです。というか、通じることが全てなのですから、分かりやすく・・・せめて自分がちゃんと知ってる言葉を使いましょう!
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。