孫子「三面包囲」の逃げ道とは、全員に平等に存在する:応用心理学

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こんにちは、伊達さんが興奮気味に「重力と時間の概念を解き明かした!」などと意味不明な供述をし始めたので、映画考察のし過ぎで頭がパンクしたかなと心配している栁澤です。
まぁ明日になったら忘れているだろうけど。

今日は孫子の兵法にも説かれている「逃げ道を残しておく」(三面包囲)ということの効能についてお話ししたいと思います。
ジャンルは心理学ですよ…一応…。

孫子はこう言ってます。
「敵を包囲するときは、三面だけを包囲し、敵に逃げ道を与えておくべき。そうじゃないと、追い詰められた敵の死に物狂いの反撃に遭うよ。
だからどこかに穴をあけておいてそこから逃がす。そこを追っかけて叩く。」
確かに「撤退戦」が一番キツイって言われています。孫子は、撤退戦に持ち込んで楽に勝とうねって言ってるわけです。
ただこれは主に野戦(だだっ広い場所での戦い)の場合で、現代においては、特に当てはまることはありません。

しかし気の持ちようにおいては大いに関係があると言えます!

「逃げ道を完全に失った時、敵は死に物狂いの反撃を行ってくる」と孫子は言ってますが、反撃されたからと言って、孫子は「負ける」とは言ってません。逃げ道を作って後ろから叩いた方がこっちの被害が少ないよって言ってるだけなので、四方を囲まれることは、囲まれた側にとって「詰み」に変わりはありません

というわけで相手は三面でも四面でも、まぁどっちでも構わず包囲してくると思います。
三面を包囲されれば逃げればいいですが、四面だった場合はなんとかして逃げ道を探すのか、死に物狂い=やけっぱちにならなければならないか。
四面を包囲されたら、ツライです。
しかも現代の相手は別に生きた兵隊とは限りません。(伊達さんが喜びそうなゾンビって意味ではありません)
例えば、「八方塞がりだ~」ってなる時とはどういう時でしょうか?(おお、八方に増えた)
就職が決まらない、不治の病にかかってしまった、いじめにあった、色々あると思います。
自分の力では何ともできない、逃げ道(打開策)も作れない。
そんなことも人生では、発生しますよね。
私はそういうことになっては、人を呪い殺したくなったり、この世が明日には滅んでいてほしいと思ったり、夜眠ったらそのまま目が覚めなかったらいいのにと思うことが何度もありました。
しかもそれは突然、自分のせいでもなく、天災のように降りかかってきます。予防したくてもできないことも、世の中にはありますしねぇ。

そんな蘭丸さんのしょうもない過去はどうでもよく、こういう時、どう切り抜けたらいいのか?という話です。
孫子の「三面包囲」に戻ります。
例えば「就職が決まらない」ことで追い詰められていたとします。この世にある全ての会社にアタックしてみたのに、どこにも雇ってもらえなかったら。(そんな行動力のある人は雇ってもらえそうな気がしますが…例ですので^^;)
竹やぶを歩き回って三億円落ちてるような奇跡にかけてみますか?(古い)
それが逃げ道に思えるのならそれでももちろんOKですが。
でもそんな奇跡的なことじゃなくても、人間には平等に与えられている絶対的な「逃げ道」があります。
それは「生きないこと」です。
生きようとするから、逃げ道がなくてツラいんです。
生きないことを邪魔することは誰にもできません。最後の切り札を、人は持ってます。

「じゃあ死ねと言うのか」と言われると、そうではありません。そうではありません!大事なことなので2回言いました!!

「ダメだったら死んでしまうという手もある」と、思えることが大切なのです。
事実、死んでしまえば解放されます。地獄なんてないです。地獄から便りが届いたことなんてありませんし。天国もないです。
でも「この世こそが地獄だ」と言いたい人もいると思います。
そんな人に、地獄に居続けろ、死ぬのは悪だからとにかくこの世に居続けろと言うのは酷ってもんです。

実際、「いつでもグイっと一思いに飲めば死ねる量の薬物を持ち歩いている」人がおり、その人はいつでも死んでもいいつもりで物事に当たっているそうです。
そうすると「いつでも逃げられる」という気持ちから、心に余裕が生まれて、物事が不思議とうまくいく。
そしていつしかそのような逃げ道が必要じゃないような自分になっていたとのことです。

逃げ道は必ずひとつ用意しておくこと、
そして、どうしても用意できなかったら、人間全員にたったひとつ切り札的逃げ道があること、
それは思っているより簡単であること(ガソリンや醤油の一気飲みであっけなく。)

こう思うだけでだいぶ楽になるのではないでしょうか。
本当に死んで欲しいと思っているわけではありませんよ、この考えは蘭丸さんの人生の中でも共感が得られない意見十傑に名を連ねているような意見です。
こんな考え方もあるよってことでひとつ☆

死ぬほどつらいなら、死ぬのも退路の一つと思って自分の命をチップにすることも最後の手段としてはアリということです。

孫子「三面包囲」の逃げ道とは、全員に平等に存在する:応用心理学_挿絵1

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