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皆さんこんにちは。
空木先生が何者なのか気になって仕方ない伊達あずさです。
結局、空木先生はずっといらっしゃらないままだったけど、最後まで空木先生のパワーにはお世話になりっぱなしでしたよ。
秘密主義というイメージの強い警察があそこまで協力的になるとは・・・ほんと、何者なんですか?空木先生って!
しかし、妙なのですよね・・・海上の崖でアキラさんに襲われた時の記憶は戻って来たんですけど、相変わらず、あゆみさんや空木先生に関する記憶は一切戻って来ないのですよ。あゆみさんが言うには、大分長い付き合いみたいなのに・・・
それに、天地さんから言われていた、お守りについても未だに何も思い出せないのですよね。私の頭・・・どうなってるんだろう。
そういえば、海上の崖でボタンを拾ったんですよ。あ、押す方のボタンではなく服のボタンです。落とし主っぽい人の心当たりは結構いるのですけど、今すぐ確認できそうなのは、熊田先生か天地さんぐらいなものなのですよね。
何だかんだで今着ている服もずーっとお借りしっぱなしですし、ご挨拶がてら、今から天地さんのマンションに行ってみようと思うんです。
というわけで、天地さんのマンションへ。
うーん、今日もいらっしゃらないか・・・
店員「おたく、天地さんのお知り合いですか?」
どちら様ですか?
店員「天地さんから洗濯物を頼まれてたんですが、遅れちゃって・・・やっとお持ちしたんですが、お留守なんですよ」
クリーニング屋さんでしたか。
・・・あ、それ、ひょっとしたら私の服かもしれません。天地さんがクリーニングに出して下さっていたのですよ。
店員「えっ、ああ、この服ですか?確かに天地さんからお預かりしました。じゃあ、受け取ってくださいよ」
いいのですか?じゃあまあ、頂いておきます。
店員「いやー助かりました。ところであなた・・・海にでも落っこちたんですか?その服、海水でずぶ濡れでしたよ」
えっ?
店員「じゃあ、それ、お願いしますね」
そう言ってクリーニング屋さんは去っていきました。
私の服が海水でずぶ濡れ・・・天地さんは海の中から私を救い出してくれていたの?でも、天地さんはそんな風には言ってませんでした。じゃあ、別の誰かが私を海の中から救い出して、草むらの中に放置したとか?
とりあえず、事務所に戻ろう・・・
あゆみさん!聞いて下さいよ。やっぱり私、海に落とされていたみたいです。
あゆみ「えっ!やっぱり海へ落とされていたらしいっていうの!?」
天地さんのマンションにいったら、クリーニングに出されていた私の服を届けに来たクリーニング屋さんと偶然お会いしたのですけど、そのクリーニング屋さんがいうには、私の服、海水でずぶ濡れになっていたらしいのですよ。
あゆみ「多分、海に落ちていたあなたを誰かが助けて草むらまで運んだのね。その理由は分からないけど・・・そして、倒れていたあなたを天地さんが発見した・・・」
でもそれならそれで、何故天地さんは私の服がずぶ濡れだったことを教えてくれなかったのでしょうか。今までは単なる親切心から私の服をクリーニングに出してくれたものと思ってましたけど、服がずぶ濡れだったことを私に知られたくなかったとも考えられませんか?
もちろん・・・その理由は全く見当も付きませんけど・・・
あゆみ「ところであずさくん、事件の方はどうなの?」
神田さんは完治さん達の手から綾城商事を守ろうと今回の事件を起こしたと考えています。
ただ、神田さんがユリさんの息子さんを抱き込んで、純粋悪な私利私欲のために綾城商事を乗っ取ろうとしている可能性もないわけではありません。
あゆみ「でも、ユリさんの息子って私達と同じ歳くらいよね。何もわからないうちは神田の言う通りにするでしょうけど・・・その内、思い通りにはならなくなるんじゃないかしら?身元ははっきりしないし、後継者の印さえあれば・・・」
後継者の印があれば、本物のユリさんの子供である必要は無いと・・・そうおっしゃりたいのですか?
あゆみ「うん!」
なるほど・・・でも、結局、大きくなった時に裏切られる可能性については、どちらにしてもほぼ一緒じゃないですか?
そりゃ、今回の件を見越して、長年かけて洗脳し続けた子供でもいるというなら話は別ですけど・・・
それに、神田さんが別の子供を用意したとしても、ユリさんの実子かどうかなんて、本人のDNAを調べればすぐにわかってしまうはずです。幾ら、後継者の印を見せびらかしたとしても、そんなもの黄門様の印籠じゃないんですから、法の前では無力なのでは?
ただまあ・・・神田さんが見付けてきた子が、本当にユリさんの実子なのかどうかについては一考の価値がありそうです。
先ほどはDNA鑑定すればすぐに親子かどうかわかると言いましたけど、日本でDNAが刑事事件の証拠として採用されるようになったのは、1989年からですからね・・・しかも、本格的に活用されるようになったのは1992年からです。まして、相続については民事でしょうし、現状(1988年)、DNA鑑定で親子関係を証明するのはかなり難しいのかもしれません。
神田さんが良いモンだとしても悪いモンだとしても、ユリさんの実子が見つからなければ、神田さんとは別人であることがほぼ確定している和人さんに何もかもがいってしまうことになるので、最後の手段としてそういった荒業に出る可能性は否定できませんね。
それはそうと・・・さっきはつい勢いで私の服だといって、クリーニング屋さんから強引に服を受け取っちゃったけど、これ、本当に私の服で合ってますよね?
あゆみ「これよこれ!あなたがいつも着ていたのは。あら?ボタンがひとつとれてる」
え?じゃあもしかして、海上の崖で拾ったボタンって私のだったの?
あゆみ「同じボタンだわ。待ってて、今、つけてあげる」
あ、すみません。助かります。
あゆみ「はい、できたわよ。ねえ、着替えれば?」
そうですね・・・確かに袖が短い服なんて着ていたら落ち着きません。
あゆみ「きゃっ!何もここで着替えなくてもいいでしょ!」
え!?ちょっと上の服を着替えるだけですよ?何も裸になるわけではないのですから、そんなに気にすることないじゃないですか。
あゆみ「・・・あら?あずさくんって、そんなところに火傷の痕があったのね。今まで気づかなかったわ」
・・・いや、ヤスの件もありましたし、その可能性をまったく考えていなかったわけじゃないんですよ?元子さんの顔にも何となく見覚えがありましたしね・・・
でもまさか・・・そこまで深く記憶を失っているとは普通、思わないじゃないですか!
これは大変なことになりました。あぁ・・・何だか頭が割れそうです。ロキソニンとお水を下さい・・・
あゆみ「どうしちゃったの!あずさくん!」
全てをはっきりさせるためにも、もう一度、元子さんに会う必要がありそうです。でもちょっと疲れたので、日を改めたいかも・・・
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。