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皆さんこんにちは。
キクさんのゾンビの件をかなり持て余してしまっている伊達あずさです。
綾城家に恨みを持つ綾城和人さんが一連の事件の犯人であると仮定すれば、これまでの事件はまあまあすっきり解決できそうなのですけど、その推理の中にキクさんのゾンビをどう頑張っても盛り込むことができないのですよね。
困りましたねぇ・・・流石に本当にゾンビになっているわけはないと思うので、誰かが何かしらの目的でキクさんの墓を暴いて、中にあった手鏡を取り出し、更にはそれを神楽寺から崖へと続く道の途中に落として行ったことになるんですけど・・・一体誰が何の目的でそんなことを。
幾らゾンビ好きの私でも、ゾンビをからめた推理は専門外です。
わざわざ八束町まで行ったのに、結局、何の手掛かりもつかめませんでしたけど・・・とりあえず、依頼主に現状を報告してきますね。気は重いですけれども。
何時もの様に電車で明神駅へ・・・相変わらず村人達がキクさんを見たと騒いでいます。
New村人「はい、私も怪しい人影の噂は聞いたことがありますだ。裏山で畑仕事をしておる私の従兄弟があの首吊りがあった前の晩に人影を見たといっておりましただ」
えっ、ちょっと待って下さい。それキクさんの件とは全然別の話じゃないですか?その不審な人影を見たと言う方はどこに?
New村人「従兄弟でしたら今日も畑に出ていると思いますだよ」
駅前で捕まえた初登場の村人さんに教えられた通り、二郎さんの遺体が見つかった裏山へ・・・って、あれ?誰もいませんね。
さらっと辺りを見て見たけど、誰もいないみたいですね・・・これは無駄足だったかな。
村人「そうでもないぞ。何か用か?」
えっ、あっ、どちら様ですか?
村人「ただの通りすがりだべ。あんた、この間ここで首吊りがあったのを知っとるか?」
あ、はい。知ってますよ。亡くなったのは綾城二郎さんですよね?
村人「自殺したのは二郎という人だったんか。そら、知らんかった」
つい最近亡くなられた綾城キクさんの甥にあたる方だそうです。
村人「キクさんは蘇っただ・・・ほれ、あんたの後に立っていなさる・・・と、いうのは嘘じゃが」
は、はぁ・・・あ、そんなことより、もしかしてあなたが二郎さんが亡くなられる前の晩、ここで不審な人影を見たという方ですか?
村人「儂はあの前の晩にここで人影を見たぞい」
やっぱり!
あ、えっと、それってこの免許証の人でしたか?
村人「少し離れとったし、暗かったから顔まではわからなんだが、人影は2人だった。1人は酔いつぶれていたのか、もう一方の人に寄り掛かる様に歩いとった。いや、歩いとったというより、どちらかといえば、引きずられるという感じだったな」
それ今すぐ警察に行って証言して!っていうか、二郎さんを解剖した監察医は何を見てたの!?二郎さんが死ぬ直前に何者かに引きずられていたとか、解剖したらすぐにわかりそうなものだと思うんですけど!?
村人「そうか、この人がなあ、気の毒に。どりゃどりゃ・・・綾城二郎・・・なに!死んだのは綾城家の人じゃと!」
はい・・・って、さっき綾城キクさんの甥だって言ったじゃないですか。
村人「じゃあ、儂の見たのは・・・キ、キクさんじゃ!!あの人影はキクさんがこの人を殺してここへ連れて来るところだったんじゃ!え、えらいもんを見ちまっただ!!」
え?何でそうなるの!?そういうことを言い出すと警察が取り合ってくれなくなるから止めて!って、あぁ・・・どこに行くのですか!!
村人は私の制止を振り切ってどこかへ走り去ってしまいました。
というわけで、本来の目的地となる綾城家に戻ってきました。
ただ、「二郎さんはやっぱり他殺の可能性が高いです!」なんて情報を善蔵さんは望んでいるのかな。最初に依頼されたキクさんの死とは全く関係のない情報ですしね。もちろん、ユリさんの件とも・・・
善蔵「伊達様、ご夫人が早速葉書を届けて下さいましたよ。こちらです。ご覧ください」
あぁ・・・例の葉書を大西さんが届けて下さったのですね。
じゃあまあ、そちらから先に拝見させて頂きますね。う~ん、綺麗な字ですね・・・って、ちゃんと差出人の住所と氏名が書いてあるじゃん!だったら、この葉書を貰ってから八束町に行くんでしたよ!もう!!善蔵さんが急かすから!!!
ユリさんの家と思われる住所がわかったところで、改めて八束町に行こうと思うのですけど、ちょっと電車の時間が合いませんね・・・
あ、そうそう。海上の崖にいって藤宮さんに会ってきたのですよ。そして、和人さんのことについて色々と聞いてきました。
善蔵「もう20年余りお会いしてはおりません。きっと立派な法律家になられている事でしょう・・・伊達様!既に和人様が法律家になられているとすれば、神田様とお知り合いではないでしょうか?」
幾ら同じ弁護士だからといって知り合いとは限りませんよ・・・って、あれ?和人さんが法律家を目指すようになったのは綾城家を出てからのはずです。何故善蔵さんは和人さんが法律家を目指していることを知っているのですか?私、そんな話までしてませんでしたよね?
まさか、和人さんが法律家を目指すきっかけになった手紙の差出人って・・・善蔵さん・・・だったりしませんよね?
善蔵「伊達様、熊田先生が戻られたようですよ。休診の札が外れておりました」
む、何か急に話をそらされたけど・・・まあいいでしょう。
じゃあ、八束町行きの電車がくるまでにはまだ時間があるので、熊田先生のところに寄ってから明神駅へ向かう事にします。
熊田先生!今まで何処に行っていたのですか!?
熊田「うむむむ・・・」
一体、どうしたっていうのですか。
熊田「実はあの後、ずうっと考えとったんぢゃが・・・確かに二郎が自殺するのは不自然ぢゃと思った儂は二郎の検死をやり直させてくれと言いに警察病院へ行ってきたんぢゃ」
そうだったのですね・・・でも、警察も別口で検死の結果を出してきてましたよね?であれば、別に先生がそこまで責任を感じることもないんじゃ・・・
熊田「警察はしぶしぶ了解しおった。で、色々やってみたがやはり何にも出てこない。思い過ごしだったかと思って諦めかけたそのときぢゃ!二郎の体の一部から僅かではあるが青酸反応が認められたんぢゃ!」
え・・・それ、最初の解剖で見つからなかったらダメなやつなんじゃ・・・あ、いや、前回は熊田先生と警察が事件性無しと判断したから、二郎さんの遺体はそもそも解剖されてなかったのか。
では、二郎さんは毒殺されたということですか?
熊田「ところがぢゃ、青酸反応があった場所が右手の人差し指と中指の辺りだけで、他からは全く出んかった。つまり、直接死亡した原因とはいえないんぢゃ・・・」
何だか随分と複雑な話になってきましたね。
って、何か先生妙に張り切ってませんか?
熊田「ふっふっふっ、わかるかね。この事件の謎は儂が解く!ぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃーん!名探偵熊田ここに誕生ぢゃ!」
は、はぁ・・・とてもこれまで何でもかんでも事件性がないと言いまくっていた人とは思えませんね。
あ、そういえば、先生が大好きなユリさんの写真を入手しましたよ?良いでしょ?
熊田「これはユリさんの生写真!くれーくれー」
それと、ユリさんが書いたという葉書も手に入れました。
熊田「流石ユリさん。美しい文字ぢゃ。そうか、八束町にのう・・・ほう、ユリさんは遠山という人と結婚したんか・・・」
あれ?あまりショックを受けていないみたいですね・・・って、そりゃそうか。先生はユリさんが駆け落ちしたことを知ってたのですもんね。
熊田「おい!儂は今から新聞社の資料室に行くぞ!過去に同じような事件があったかもしれんし、一緒に来るか?」
病院はどうするのですか?まさか医者を廃業して探偵にでもなるおつもりですか。まあ、看護師の方々に迷惑をかけない程度に・・・
私はユリさんの住所も分かった事ですし、八束町の方に行ってみますよ。
熊田「ならば後で来るが良い。行って来るぞ。犯人逮捕は、時間の問題ぢゃ!」
行っちゃったよ・・・熊田医院はまた休診ですね。
じゃあ私も・・・と、思ったけど、熊田先生の変なノリに付き合っていたら何だか疲れちゃったし、八束町に行くのは日を改めよう(次回)かな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。