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皆さんこんにちは。
悪いことをした子供をちゃんと叱らないこともある種の虐待だと思っている伊達あずさです。
子供だからという理由で、その時は罪を免れたとしても、何れ全く同じことをしても罪に問われてしまうときがやってきてしまいます。
大人とみなされてからの失敗は、取り返しがつきにくくなるわけですから、出来る限り子供の内に何が失敗で何が失敗ではないのか、学ばせてあげたいものですね。
・・・と、お説教じみた話はこの辺にして、前回できなかったデビル・ゴーストの件について早速言及していきたいと思います。
デビル・ゴーストは願いのルビー欲しさにレイナさんの体に憑りついていたらしいのですが、そもそもなぜデビル・ゴーストはレイナさんの体に憑りつくことで願いのルビーが手に入るだなどと考えたのでしょうね。
レイナさんとマークさんのやり取りを見た限り、マークさんの方から願いのルビーを持ってくると提案していたように見えました。挙句、願いのルビーは泉の中にコインを投げ入れてからお願い事をするというのが本来の使用法なわけで、レイナさんのもとに願いのルビーを持ってこれば病気が治るとの考えにマークさんが至った理由が分からないのです。
マークさんが自然にこのような結論に達することを狙ってレイナさんの体に憑りついたというのはあまりにもご都合主義がすぎるので、レイナさんに「願いのルビーをもってきてくれたら私の病も治るのに」などと何度か言わせていたとしましょう。一応、最後の最後に、レイナさんの体を操ってキーロフの北にある洞窟まで体を動かしてましたしね。
ただですね・・・一番の問題はその「レイナさんの体を操ってキーロフの北にある洞窟まで体を動かした」というところにあるのですよ。
デビル・ゴーストはマークさんを利用して願いのルビーを手に入れようと画策したわけですよね?なのに何故、マークさんが一人では到底到達できないような場所にレイナさんの体を動かしたの??
その結果、私は願いのルビーを持ったマークさんを伴った状態で、危険な洞窟の最深部まで行くという異常な行動を強要されることになってしまったのですよ。
仮にデビル・ゴーストの本体が洞窟の最深部にあったとして、そこまで願いのルビーを運ぶ必要があったのだとしても、キーロフでマークさんから願いのルビーを受け取ってから、レイナさんの体を操って洞窟の最深部まで願いのルビーを運べばいいだけですよね?
むしろそうしてくれた方が、願いのルビーを持って消えたレイナさんを救出すべく、洞窟へ向かい、その最深部でデビル・ゴーストを発見し、倒す・・・と、私達も一切異常な行動をとらずに済んだのです。
その際、どうしても願いのルビーを壊したいのであれば、レイナさんが運んできた願いのルビーがガラス玉であることに気付いて、怒りのあまり壊してしまうとか、そんな感じの演出にすればいいだけです。
意外性は冒険のスパイスですが、正直、こういう合理的でない出来事から生じた意外性は求めてないのですよね。
では再開・・・といきたかったのですけど、実は教会で記録を取るべくメダンに戻ってきた際、到底、看過することのできないレベルの問題が発生していたのです。
姫「先日盗まれた『願いのルビー』は、ただのガラス玉なのです」
住民A「よかった。それじゃ、本物は、どこかに隠してあるのですね」
姫「・・・いえ、盗まれたガラス玉が、本物なのです」
住民A「なんだって!?」
住民B「それでは、『願いのルビー』などこの世になかったと申すのか?」
住民C「嘘でしょ?」
住民D「俺は願いが叶った事があるぜ」
住民E「でも、何で偽物なんかを作ったんだ?」
姫「メダンは、鉱山で採れる宝石が唯一の財源だったのです。でも宝石は、何年も前から採れなくなりました・・・そして、宝石が採れなくなってから、メダンは生き残る道を観光に求めたのです。それが、『願いのルビー』です。しかし、これは間違っていました。偽物のルビーで観光客を呼ぶなど、詐欺と同じです。私は、メダンを本当に豊かな国にしたいのです。そのためには、皆さんの力が必要なのです」
住民A&B「・・・」
姫「皆さんまで、騙していた事は謝ります。どうか父と私を許して下さい・・・この通りです・・・」
住民A「ひ、姫様、頭を上げて下さい」
住民E「考えてみれば、私達もルビーに頼りっきりで、努力する事を忘れていました」
住民D「俺達だって、悪いよな・・・」
姫「・・・皆さん」
住民A「大丈夫ですよ!ルビーなんてなくたって、この国は潰れはしませんよ」
住民F「俺達が、やる気をだせば、ロルベニアにだって負けない街が作れますよ」
住民G「そうだな。いっちょ本気でやってみるか!」
そして、これらの結果は全て、願いのルビーを盗んだ挙句に破損させたマークさんのお手柄という結論に達していました。(一応、形式的には叱ったけど、本当は褒めてあげたかったらしいです。姫談)
この状況を私の略文では正しくお伝えできないと思ったので、敢えて全セリフをそのままお伝えしました。
何かもうね・・・この狂気じみた結末に眩暈がします。オイルマネーを活用して脱石油に挑んでいるサウジアラビア王家に謝れ!後、観光業で生計を立てている人達にも謝って!!
町には「ルビーに頼っていた自分が恥ずかしい」とまで言い出している住民までいたけど、観光資源を活用して観光業を営むことのなにが恥ずかしいというの!?そして、どうしてそれが努力することを忘れていたことになるのよ!?観光業を営んでいる人に対して、相当失礼なことを言ってるんですけど!?
日本には「鰯の頭も信心から」という諺もあるわけで、本当に願いのルビーにご利益があるかどうかなんて結構どうでもいいことなのですよ。そんなことを言い出したら、ご利益を明確に証明できないものは全部詐欺ってことになっちゃうよ?
もし、どーしてもガラス製であることに後ろめたさを感じているのならば、「本当はガラスでできているのですが、その美しさから、願いの”ルビー”と呼ばれるようになりました」とでも書いて張っておけばいいのですよ。別にガラスだろうがルビーだろうが”願いを叶えてくれる”という部分に皆はありがたさを感じているんだから、原材料なんてどーだっていいはずです。
私はこんな現実の見えていない姫や住民達などではなく、鉱山業が衰退した際に、残された財源を使って、素早く国全体を観光業にシフトさせた現国王と大臣を讃えたい!!
もうメダンの国王なんて辞めて、日本で政治家をやってくれませんかね。もちろん、投票もしますし、選挙事務所でお手伝いだってしますよ!
今回の件で姫の発言力が増してしまったメダンは、きっと衰退の一途をたどる事だろうと予想しつつ、結局ゲームを再開できないまま、終わってしまうのでした。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
確かに、今改めて見るとあきらかにおかしい展開ですね。ルビーが完全に詐欺目的の物だったならともかく、観光の目玉を盗んだのだから完全にただの犯罪だし、観光業にしたって特にいけない事とも思えないですね。
当時は頭空っぽでプレイしてたから全然気づかなかったです。まあ、気づかない方がいい思い出のまま幸せだったかもですが。
あう・・・オックンさんの古き良き思い出をぶち壊してしまって申し訳ありません。
鉱山業が衰退したので、国が一丸となって観光業にシフトして大盛況・・・なんて、現実世界であれば、間違いなくサクセスストーリーなのですけどね。
願いのルビーの願いを叶える能力が本物で、何の努力も無しに願うだけで全てが実現されてしまうから、メダンの人々が一切何の努力しなくなってしまった・・・みたいな流れなのであればまだしもなのですけど、どうして普通に観光業を生業としているだけの人達が”努力していない”などという扱いを受けなければならないのか、個人的にどうしても納得できなかったのですよね。
もちろん、そんな国がありましたということを描きたかっただけなのだとすれば、ストーリー的には何の問題もないのかもしれません。