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皆さんこんにちは。
HDDのデータ整理に勤しんでいる伊達あずさです。
今となっては詳細不明な謎のバックアップデータ等を思い切って消しちゃおうと思いまして。
別に容量不足に陥ったとかではないんですけど、HDD内にあるフォルダをごちゃごちゃさせておくのってあまり好きじゃないのですよね。
では、時間のかかるファイル移動をしている隙に、エストポリス伝記の続きをやっちゃいましょうか。
虚空島戦役から90年の時が流れていた。
平和な時代は長く続き、多くの人々は、何不自由ない生活を送っていた。
やがて、虚空島戦役の記憶は薄れて行き、平和が当たり前だと感じるようになった頃・・・それは、確かに動き始めていた。
チュートリアル終了から90年も経っちゃったけど、やっと私の出番が来たのでしょうか。
まさかとは思いますけど、「今日も暇じゃのぅ・・・」って言ってるのが私ってことはないよね!?
子供がやってきました。
子供「こんにちは!ローマンおじさん」
ローマン「おお、あずさか!遊びに来てくれたのか?」
どうやら子供の方が私だったみたいです。
あずさ「うん!」
ローマン「それにしても、随分と汚れているの。また、街の外に行ったのだな」
あずさ「今日は北の洞窟まで行ったんだ!」
確かに子供の頃は洞窟を探検しようとしたりしてましたね。まあ、探検を予定していた日の前日に、大雨の影響で入り口が埋まっちゃったんですけども・・・
ローマン「あまり無茶をするでないぞ。最近はモンスターが出ないから良いけど・・・」
あずさ「平気さ。モンスターなんかやっつけちゃうよ!」
ローマン「ん?お嬢ちゃん。一人なのかい?お母さんや、お父さんは?」
少女「・・・」
ローマン「見かけない子じゃのぅ。お嬢ちゃん、名前は?」
少女「・・・」
ローマン「迷子かのぅ。しかし、名前も分からないのでは手の打ちようがない・・・」
あずさ「僕の名前は、あずさ。君の名前は?」
少女「・・・ルフィア。あたしの名前はルフィア」
あずさ「いい名前だね・・・ねぇルフィアちゃん。パパやママはどうしたの?」
と、とても子供のセリフとは思えません。
大人でも相手の名前を聞いて「いい名前だね」なんて囁いたりしませんよ!
ルフィア「・・・」
あずさ「どこに住んでるの?」
ルフィア「・・・ねぇ、遊ぼう」
あずさ「えっ?」
ルフィア「一緒に遊びましょう・・・いいでしょ?」
あずさ「よし!それじゃなにして遊ぼうか?」
ルフィア「鬼ごっこ!あたしが逃げるから、あずさくんが追うのよ」
あずさ「よ~し!それじゃ3つ数えるからね。ひとーつ・・・ふたーつ・・・」
ルフィア「あはははっ!」
全然笑うようなところでもないのに、急に笑い出したよ・・・何か怖いな・・・
あずさ「みーっつ!よし、行くぞ!」
ローマン「悪い子じゃなさそうだが、一体、あの子は・・・」
ルフィアさんと鬼ごっこをしている間に9年も経ってしまいました・・・
あずさ「そろそろ午後の教練の時間だぞ」
友人A「どうせ誰も来ないから、今日も休みだよ」
友人B「それより、ジャックの奴が城でユーリアを口説くって言ってたから、見に行こうぜ!」
友人A「そっちの方が面白そうだな!」
あずさ「まったく・・・」
友人C「なにカリカリしてんだよ、あずさ。騎士団がたるんでるのは平和な証拠だろ?」
あずさ「こんな事でモンスターが襲ってきたら、どうするつもりなんだ!?」
友人C「モンスター!?そんなものが街を襲ってたのは100年前の話だよ。わははははっ!」
あずさ「ルフィア・・・」
ルフィア「あら、あずさ。今日は、新兵の教練があるんじゃなかったの?」
あずさ「・・・良く知ってるな。だったら、なんで俺がここにいるかも知ってるよな」
ルフィア「またサボったのね・・・新入りなんだから、ちゃんとしてないと、隊長に睨まれるわよ」
あずさ「サボったんじゃないよ。誰も教練に参加しないから、中止になったんだ」
ルフィア「ふーん、そうなの」
あずさ「ところで、ルフィア。何やってんだ?」
ルフィア「プリフィアの蕾を見つけたの。来て、こっちよ」
ルフィア「これよ」
あずさ「どれだよ?どこにあるんだ」
ルフィア「この周りに、沢山あるじゃない!しっかり見てよ。めったに、蕾をつけないのよ。とっても綺麗な花が咲くんだから」
あずさ「相変わらずの花好きだな」
ルフィア「そう言えば子供の頃は、良く、あずさに花輪を作ってあげたっけ」
あずさ「頭が、埋まるほど作ってくれたよな」
ルフィア「懐かしいわね・・・」
あずさ「・・・なぁルフィア。今の世界、どう思う?」
ルフィア「いい世の中だと思うわよ。平和だしそれに・・・あずさがいるし」
あずさ「いつまでこの平和は続くのかな。100年前は生きる事すら、難しかった時代だったのに・・・」
ルフィア「・・・虚空島戦役の事?」
あずさ「今、四狂神のような強敵が、現れたら一体どうなるんだ。100年前にはマキシムがいた。だが今は腕の立つ戦士はいない」
ルフィア「だから、あずさが騎士団に入ったんでしょう・・・マキシムの血を引く者として。それでいいじゃない」
あずさ「・・・」
ルフィア「・・・そろそろ家に帰りましょう。そうだ!久しぶりにシナモンティー淹れてあげるわ」
あずさ「シナモンティーか。いいね。ルフィアが作る食べ物の中じゃ、まともな方だからな」
ルフィア「ひどーい。これでもうちに泊まっていくお客さんには人気あるのよ!」
あずさ「それが不思議だ。もしかして、アレを使ってるんじゃないのか?」
ルフィア「アレって、何よ?」
あずさ「ライデンの魔法使いが作ったと噂の、味覚を変えてしまう薬・・・とか」
ルフィア「いーわよ!そんな事いうんなら、あずさには、一生飲ませてあげないから!」
あずさ「おぃルフィア!冗談だよ。冗談!怒らないで、シナモンティー淹れてくれよ、な。そうだ、それとシナモンパイも焼いてくれると嬉しいな」
ルフィア「・・・」
あずさ「ルフィアの作るシナモンパイは世界一美味しいからさ!」
ルフィア「・・・もぅ調子いいんだから。でもそこまで言うんなら、久しぶりだし、シナモンパイも焼いてあげるわ」
ルフィア「ローマンさん。窯使うわよ」
ローマン「珍しいの、窯を使うなんて。何か焼くのかい?」
ルフィア「シナモンパイよ。沢山焼くから楽しみにしててね」
ローマン「ルフィアの奴、随分と機嫌が良いが、何かあったのか?」
あずさ「ルフィアのシナモンパイは世界一だ・・・てね」
ローマン「なるほどそれでか。儂が頼んでも、めったに作ってくれんのにな」
あずさ「ローマンさんには、返しきれないくらいの恩があるのに、ルフィアの奴は・・・」
ローマン「なに、儂は、大した事はしとらんよ。ただ、ルフィアと一緒に住んでるだけだよ」
あずさ「9年前を思い出します」
ローマン「もう、あれから9年も経つのか・・・」
宿屋の客A「おい知ってるか。シェラン王国が、モンスターに襲われたって噂・・・」
宿屋の客B「信じられんな・・・その話が本当なら、なんで騎士団が調査に行かないんだ?そのための団だろう」
宿屋の客A「シェラン王国はアレキア騎士団の入国を認めていないからな。もっとも、今の騎士団じゃ調査に行く奴なんていないだろうけど」
宿屋の客B「そりゃそうだ」
ルフィア「あずさ。とりあえずシナモンティー飲んでてね。パイはもう少し時間が・・・あずさ。どこにいるの!?」
宿屋の客A「そこの兄ちゃんなら、今さっき出てったよ」
ルフィア「ほんとですか!?もう、なんなのよ!あずさの馬鹿!絶対許さないから!」
こうしてようやく制御権が得られたわけですけど・・・長すぎない!?
操作できるようになるまでの時間があまりにも長すぎます。しかも、長かった割には情報量も大したことないし。
ゲームなんだから操作できるようになるまでの時間がもっと短くなるように、小分けにしてほしかったなぁ・・・
ただ、ゲーム向きのシナリオになっていない分、内容はしっかりしてそうな予感がしますね。
次回、そして、来年に続きます!
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
あけましておめでとうございます。
昔のゲームっぽくないですよね。
最近のゲームって無駄にオープニングが長くて、操作できるまでにだいぶ時間がかかって、昔のゲームはオープニングが短く、すぐに操作できたイメージでした。
って書いた途中で気付いたけど、虚空戦役で操作できてたから、これは中間イベントになるのかな?
あけましておめでとうございます。
確かにマキシムさん達を操作するまでは一瞬だったので、オープニングからずっと操作できなかったという訳ではなかったですね。
それと、多分私が「長い!」と感じてしまった原因は、セリフの・・・つまり、吹き出しの個数とテキスト量の関係がアンバランス過ぎたためだと思うのです。
要するに、吹き出しの個数が多い割に、情報量(テキスト量と言い換えても良い)はかなり少ないのですよ。もう少し、1つの吹き出しの中に情報がまとめてあれば短く感じたのかもしれません。
どうしても、情報量が少ない吹き出しが続いてしまうと、読み飛ばしがちになるので退屈さから体感時間が長くなってしまうのですよ。
この辺はストーリーというより演出の問題なのかもしれませんね。