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皆さんこんにちは。
豆苗は育ちすぎると針金のように固くなってしまうことを知った伊達あずさです。
ついでに言えば、匂いも草そのものになります。お日様に当て過ぎたらダメ!
では、滝の裏が微かに光る川上からの再開となります。
蘭丸「何が光ってるの?」
あずさ「いったいさんの頭」
蘭丸「馬鹿ね」
滝の裏に何かありそうなのですが、滝の勢いがあまりに凄いのでこのままでは突っ切ることができません。
崖の岩肌を軽く確認してみると、私なら何とか登れそうです。ま~確かに蘭丸さんにこんなところを登らせたら危なくて仕方ありません。何もない平坦な道ですらよく転びますしね。
ではちょっと私一人で崖の上に登ってみましょう。
崖の上は竹藪になってました。
何度見ても普通の竹藪ですが・・・あれ?何か変な音が聞こえるような?
耳を澄ませてみると、誰かの泣き声のようです。
暗い中、泣き声がする辺りを重点的に確認してみると・・・やっぱり誰かいます!
泣き声の主は・・・かっぱ・・・ですか。
あずさ「どうした?」
かっぱ「うっ・・・うっ・・・大事なお皿を無くしてしまったんです。滝が光ったら水を止めろと言われているのに・・・力が出ない」
一体誰に水を止めろと言われたのでしょうか。やっぱり金太郎さんかな?それにしても、かっぱの頭のお皿って着脱可能だったのですね・・・初めて知りました。
とりあえず、かっぱさんのお皿さえ見つけてあげれば滝はどうにかなりそうですね。早速、お皿を探しましょう。
北へ移動。
一本だけ竹が何かで斬られていました。そばには斬られた竹が転がってます。落ちている方の竹を拾っておきましょう。いざという時には武器にもなります。
他にはもう行けそうなところがなかったので、一旦、崖を下りて蘭丸さんと合流します。
あずさ「かっぱいた」
蘭丸「や~ん、気持ち悪い」
何故蘭丸さんはかっぱを気持ち悪い認定したのでしょうか・・・見た事あるの?かっぱ。
川まで戻ってきました。
蘭丸さんがふと空を見上げると、星1つない闇夜が広がっています。
・・・ん?闇夜?何故闇夜なのに月影が水面に映っているのでしょうか。
蘭丸「空には月なんか出てないじゃない」
あずさ「川に月ある」
試しにその辺に落ちていた石を拾って月影に向かって投げてみます。
蘭丸「えいっ!」
蘭丸さんが投げた石は月影に当たると跳ね返りました。
目を凝らしてよ~く見てみると、月影だと思っていたのはお皿です!
だがしかし、ここからではお皿に手が届きません。ここはそう、竹藪で拾った竹の出番ですね。
あずさ「それっ!とった~っ!」
竹を使って見事皿を手繰り寄せました。
しかし、お皿を拾う際に竹を川の中に落としてしまい、折角の竹を失ってしまいました。まあ仕方ない・・・
じゃあ、拾ったお皿をかっぱさんに届けてあげましょう。川上へと戻り、そこから一人で崖を登ります。
あずさ「これやる」
かっぱ「きゃ~っ!きゃ~!こ、これ、これですよ!これ!私のお皿!なんとお礼を申してよいやら・・・じゃ、私は水を止めないといけないので、これで失礼します」
かっぱさんはお礼もそこそこにどこかへ行ってしまいました。情的な意味で、かなりあっさりしたかっぱです。
まあいいや・・・これで滝の水が止まるかな?
崖を下りて蘭丸さんと合流します。
あっ、早くも滝が無くなってますね。これでようやく滝の裏側に行くことができそうです。
あずさ「かっぱかっぱ」
蘭丸「ど・・・洞窟が現れたわっ!」
滝の中には・・・これは何!?お鍋のお化けのような謎の物体が置かれています。
あずさ「ぶっこわせ!」
蘭丸「危ないわよ!」
私の中から湧き上がってきた謎の破壊衝動を何とか抑えます。
お化け鍋は硬い物で出来ており、表面には文字のようなものが書かれています。しかし・・・私は字が読めないらしい!!
蘭丸さん、読んで・・・
蘭丸「龍の都にて忌まわしき暗黒の化身蘇る。私はこの地に復活し、過ちを正す者なり」
蘭丸さんがお化け鍋に書かれていた文字を読み終えると、鈍い音と共にお鍋の一部が開きました。
お鍋の中には緑色の玉が連なった綺麗な首飾りと、金色の美しい腕輪が入っていました。
蘭丸「これ、私見たことがあるわ」
あずさ「えっ?」
蘭丸さんが腕輪に手を伸ばすと、突然私の腕に腕輪が、蘭丸さんの首に首飾りが飛んでいきます。
蘭丸「なにこれ!はずれない」
あずさ「ん」
首飾りと腕輪がなくなるとお化け鍋は光ることを止めました。
あずさ「家、帰る」
蘭丸「そうね、しかられるから早く帰りましょ」
この不思議な体験を早くおじいさんとおばあさんに伝えたくて、急いで家に帰ったのですが・・・
蘭丸「た、大変!」
あずさ「ん?」
鬼だけ見た目がガチ過ぎて引きます!完全に冗談が通じそうにない見た目をしてます。
蘭丸「おまわりさ~んっ!」
あずさ「ば~か!」
おじいさんとおばあさんのもとへ駆け寄ろうとした私達の前に金太郎さんが立ちはだかります。
金太郎「Stop! A human whose soul is sucked out becomes a Oni. But if the soul returns, it can return to being human. You challenge them to a fight now, you won’t win. If you really want to save your grandfather and grandmother, you must destroy the Oni’s fortress at the Byoubuiwa and steal the bronze bell.」
訳:すと~っぷ!魂を吸い取られた人間は鬼になってしまう。しかし、魂が戻れば人間にかえれるのだ。今飛び込んでは勝ち目がない。本当におじいさんとおばあさんを助けたいなら、屏風岩の鬼の砦を壊し、銅鐸を奪うんだ。
おじいさん!おばあさん!!
鬼達はおじいさんとおばあさんの魂を銅鐸で吸い取ると、何処へと去っていきました。
家の中は鬼達によって見るも無残に荒らされていました。
蘭丸「どうする?」
あずさ「砦ぶっ壊す」
鬼の砦をぶっ壊すのは自民党をぶっ壊すぐらい難しいのです。事実、かつての私は鬼の砦をぶっ壊すことに失敗しているのですから・・・
私達が意気消沈していると、窓の外から変な音が聞こえてきました。
窓から外を伺うと、お地蔵様達の後ろ姿が見えます。
どうやら、お地蔵様達は家の前にきび団子と小判を置いて行ってくれたみたいです。
蘭丸「そうね、いつまでも悲しんでいても仕方がないね・・・」
あずさ「ん」
蘭丸「おじいさんとおばあさんを助けに行かなきゃ」
あずさ「いくぞ」
こうして私達は夜明けを待って屏風岩へ向かうことにしたのでした。
そして、この続きは次回。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。