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皆さんこんにちは。
流石に今回で終わろうと思っている伊達あずさです。
これまで3話に渡ってグランヒストリア 幻史世界記のストーリーにまつわる問題点について論じてきましたけど、何も問題があるのはストーリーに限った話ではないのですよ。
6.デメリットしかないゲームシステム
グランヒストリア 幻史世界記はドームバトルシステムと名付けられた唯一無二の戦闘システムを採用しています。本来であればウリになるはずのシステムなのですが・・・結局、これには何の意味があったのでしょうか。
このシステムのせいで、敵が攻撃するたびに目まぐるしく画面が回転するため、おそろしく戦闘のテンポが悪くなるのです。それに敵に遭遇した際、目の前に敵がいないなんてこともしょっちゅうです。何故視界に敵を捕らえていないのに敵に遭遇したと気付けてるのか・・・
そのように、多大なる犠牲を払ってまで採用したはずのドームバトルシステムなのですが、これがまた驚くほどにリターン(戦略性)がないのです。
ドームバトルシステムによって、敵は上下左右、更には地上と上空といった計8か所に割り振られるのですが、最後まで配置された場所による有利不利が感じられませんでした。え、あるの?ないよね??
一応、武器には剣と銃の2種類が存在しているのですが、銃でなければ上空にいる敵に攻撃できない・・・などといった有利不利があるわけでもなく、敵に攻撃される際は、攻撃してくる対象が自分の正面に来るよう強制的にカメラを回される(つまりこちら側の初期の向きの意味がなくなる)ので、正面以外から攻撃されることによる有利不利もあるようには思えないのですよね。え、あるの?ないよね?
もしかすると、私が気付いていないだけで、何かしらの内部処理があったのかもしれませんけど、仮にあったとしても、ダメージに加算される乱数分ぐらいの差にしか見えません。でもまあ、仮に剣や銃による有利不利があったとしても、戦闘中に装備を変えられない上、仲間もほぼ固定で、人によって銃しか装備できないとか、剣しか装備できないとか、兵装まで制限されちゃってますからね。プレイヤーに対策の余地などないのです。
そして、お金の概念・・・
ストーリー上、主人公はかなり早い段階でアサシナの王となり、その結果、国庫から大量の資金をどっさりと貰えてしまうのですけど、その額があまりにも多すぎて、以降、お金の価値が一切なくなってしまうのです。プレイ日記中も散々書きましたけど、これ以外、主人公が王様である意味って全くないのです。扱いもいち騎士だった頃と一切変わりませんし、王様ならではのことができるようになるわけでもありません。
グランヒストリア 幻史世界記が発売された1995年って、ロマンシングサガ3やエストポリス伝記2、タクティクスオウガやクロノトリガーが発売された年なんですよ。私がいいたいこと、察して頂けますよね?
マップにも不満があります。
隠し通路ってわけでもないメインの道でも物凄く視認性が悪く、通常の出入り口すら見失ってしまうほどの不親切設計。
城の内部の作りも凄く変。異常に狭い城もあれば、マナミガルみたいに無駄に広い城もある・・・でも、警備しているはずの兵士が致命的に少なくスカスカ・・・どう考えても容量の使い方を間違っています。
極めつけは名前の件です。
名前に関しては2つの意味で不満があります。
1つ目は・・・とにかくアイテム名が独特過ぎてとてつもなく分かりづらい!別に和風の名前を採用していることはいいですよ。でもさ、何故和名であるにも関わらず、純日本人である私が理解できなくなっちゃうの??私の日本語能力に致命的な問題でもあるのでしょうか・・・ここまで名前からアイテムの形状や効果をイメージできないゲームなんて初めてです。
後、アイテムの説明欄にあるフレーバーテキストの出来が地味に悪い!「書きゃいいんだろ!」感があまりにも強すぎて、作品に対する製作者の愛が全く感じられません!
2つ目は主人公の名前に関する件です。
このストーリーで、ケインに主人公の体を奪わせる必要って本当にありました??ケインはその気になれば独力でもアサシナやその他周辺諸国を滅ぼせるだけの戦力をもってたわけじゃないですか。それにケインはカイザーとも繋がっていたわけですし、ケインが主人公の体を乗っ取ったからこそできた・・・なんてことは1つもないのです。
・・・っていうのもですね。この出来事のせいでプレイヤーは最初に付けた名前を捨てさせられてしまったんですよ!このゲームを作った人はそれがどういうことか理解しているのでしょうか。
主人公に名前を付けるという行為は主人公に感情移入させるための措置なわけです。にもかかわらず、最初に付けた名前を途中で剥奪されちゃうんですよ?最初からそうなるってわかってたら、最初の名前よりも後から付ける名前の方を本気でつけますけど、そんなの初めてやった人は分からないんですからね?そんなリスクを負ってまでやらなきゃいけないような演出だったの?別にケインが主人公の体を奪わなかったとしても、そもそも無駄が多いストーリーなんですから、余裕で繋げられましたよね??
最後に「私がグランヒストリア 幻史世界記の歴史を本当に変えてやるよ!」ってことで、これらの矛盾を全て取り払った私なりの「真グランヒストリア 幻史世界記」をご披露して終わろうと当初は意気込んでいたのですが、4話に渡って問題点を書き連ねていくうちに、77話分の怒りが再燃し、すっかりその気も失せてしまいました・・・
とはいえ、最後の回を私の不平不満だけで終わらせてしまうのはあまりに忍びないので、最後の選択で左を選んだ場合にどんな結末になったのかだけ、最後に紹介して終わることにします。
まず、825年の記述が「ザ神完全消滅」に変わります。
ザ神が機能しなくなったことで、老人や赤子など体力のないザ神の信者達がどんどん命を落とします。比較的体力のある人達もそう長くは生きられないみたいです。命を繋ぐためにはゲの神の洗礼を受けなければならないらしく、ゲの神を信仰するガラマニアに人が殺到します。
一方、ゲの神を信仰しているガラマニアも結局はザ神に頼っていた部分があったみたいで、再び冷害に悩まされることになってしまいました。
そんな中、何故かジュザリアだけ目立った混乱に見舞われていないみたいなのですが、ザ神とゲ神が共に助け合う道もあったんじゃないか・・・などと後悔している様子です。
サマンの件は右を選んだ時と全く一緒です。
はーあ・・・私、なんでこんなゲームをやっちゃったんでしょうね。
結局、最後までやっても後悔しか残らなかった「グランヒストリア 幻史世界記」ですが、今度こそ本当に終了です。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
はじめまして。「ウルティマ 恐怖のエクソダス」のプレイ日記から
入ってまいりました、御堂 亜門(みどうあもん)と申します。
グランヒストリア、お疲れ様でした。
といっても、私はこのゲームをやったことが無いので、ゲームの内容を
あれこれ言う事は出来ないのですが。
あずささんの、ゲームに対する洞察力や、矛盾点の細やかな解説を
毎回すごいと思いながら読んでおりました。
はじめてで恐縮なのですが、いつかあずささんに
「Brandish(ブランディッシュ)1」をプレイしてほしいです。
ジャンルとしては、アクションRPGになるでしょうか・・・
ちょっと自信がありません。
レベルをあげまくって無双するようなプレイはしにくいと思うのですが
シナリオがあって無いような物ですので、シナリオへの不満は
少ないのではないかと思います。
なにより、自分の好きなゲームが、あずささんにはどのように感じられて、
どれだけこきおろされるか、という怖い物見たさがあります。
魔神英雄伝ワタルのプレイ日記を、アニメにハマっていた身として
更新を楽しみにしております。
応援ありがとうございます。
確かにグランヒストリアについては「こきおろしている」と言われても弁明の余地がありませんけど、ほ、他のゲームについてはそこまで酷く言ってない(つもりな)んですよ!?
でもって、リクエストの件ですが、スーパーファミコンのゲームはファミコンに比べ、クリアするまでにかかる時間がかなり長いので、仮にお応えできるとしてもファミコン以上に先(今のペースだと数年単位に・・・)となってしまいます。なので、大変心苦しいのですが、あまり期待せずにいて頂けると幸いです。