投稿日:2021年7月3日
皆さんこんにちは。
大分終わりが近づいてきた気がする伊達あずさです。
そりゃ~アークが全部そろったんですから終わりが遠いわけはない!ただ、謎が謎を呼んだまま最後まで来ちゃってるので、最後は長くなりそう・・・っていうか、長くなってもらわないと困ります。
そして、多分、ラスダンっぽいところからの再開です。
やたらとエンカウント率が高い(狭いダンジョン内では敵が見えててもよけられないのよ・・・)のは今に始まったことではありませんが、基本的に一本道であることの多い、ミスティックアークの世界のダンジョンの中では大分入り組んでいる!ここなんて奥に続く穴が4つもあるしね。
とりあえず一番左の穴から入ってみたけど・・・あれ?入り口が分かれてるだけで中で繋がってる?
・・・ように見えたんだけど、何かがおかしい!
ここ、見えない壁のようなものがあって先に進めない!
ここも戻れませんね。これってやっぱり、正解の入り口は1つしかありませんっていうパターンかな。
右隣の入り口から入ったら、さっきは通れなかった場所が通れるようになりました。入り口が違うと見えない壁の位置も変わるみたいですね。一見すると複雑そうに思えますが、壁が見えるか見えないかの差しかないわけですし、すべてが見えなかった風車小屋よりはましな気がします・・・っていうか、これあみだくじのルールに沿ってるんじゃ?
うん。これ完全にあみだくじですね。ってことはスタートとゴールが1対1になってるってことか・・・
正解は左から3番目の穴で、他は左からスペシャル薬草、魔導の鏡、魔性の小瓶が入っている宝箱に繋がってました。
あれ、急に敵の気配がなくなりました。私が勝手に入り組んでいると思い込んでいただけで、実際はさほど入り組んでなかったかも・・・
敵は出ないけどやたら長い道でした。
今度は真っ暗・・・こういう道嫌だなぁ・・・
とりあえずぶつかるまでは直進しようと思って進んでいたら、一度もぶつかることなく明るいところにでれちゃった。どうしよう・・・さっきの暗い場所に宝箱とかあったかもしれない・・・でも、今まで宝箱の中からこれぞという品が出てきた試しもないし、シンデレナさんすら見捨てた今となってはその程度の取り逃しなど些細過ぎて!
また人語を操れない系の敵です。
最後が近いせいもあってか、この敵は物理攻撃で1を超えるダメージを与えてきます。やるじゃん!
でもまあ・・・所詮はその程度ですけどね。レベル上げマニアの私が戦闘で苦戦するようなバランスではむしろまずいのです。
あっ、明かりが見えてきましたよ!
神殿
禁断の紋章、スペシャル薬草、魔導の鏡、魔性の小瓶
穴の向こう側は、いわゆる”ラスボス”が居そうな雰囲気の場所でした。
そして、何かいるよ!
邪心「ふっ、ふっ、ふ。ふっ、ふっ、ふっ、ふ」
何がそんなにおかしいのでしょう。
邪心「来たか・・・遂に来るべき時が・・・待っていたぞ、この時を」
この人が待ってたのは「私」ではなくシチュエーションの方みたいです。
邪心「お前がすべてのアークを集めてやってくるこの時が来るのを!」
アーク集め自体、他人(自称女神)から提案されたことですし、挙句、誰も私のアーク集めを邪魔してこなかったので、きっと誰かが誘導しているのだろうなとは思ってました。ただ、分からないのは目的なんですよね。
邪心「ありがたく思うがいい。お前が行くべき世界には私が行ってやるのだ。この、私が、な」
ん?行くべき世界というのは私がフィギュアにされる前にいた世界のこと?
邪心「お前が行く世界もこの私の理想郷に変えてやる」
“も”?え、どの世界を理想郷に変えてたの?
邪心「意思を持たぬ世界。考えることを止めた世界。それが私の世界だ」
え?ちょっとまって、何か急に話がふわっとしてきちゃいましたよ。もっと詳細な説明プリーズ!!
邪心「さあ、7つのアーク、渡してもらおう!!」
せっかちさんかよ!!
なにひとつ明らかにならないどころか、更なる謎が追加された状況で戦闘になっちゃったよ!
もう!私が勝ったらちゃんと説明してもらいますからね!!
特に形態変化することもなく、リーシャインのキックで邪心と名乗る敵は倒れました。
流石にこれでは終わりませんよねぇ・・・
あれ。もっと余裕を見せてくるかと思ってたのですが、寂しげな雰囲気(BGM)が漂い始めちゃいましたよ。
邪心「なぜ、この私が敗れる、の、だ」
むしろ、自分では集められないアークを集めてきた私にどうして勝てると思ったの?
邪心「私とお前は表裏一体。どうして・・・どうしてお前如きに・・・私の・・・私の・・・理想郷・・・」
え・・・嘘でしょ。まさか本当にやられちゃったの!?
邪心が倒れると私が持っていたアークが勝手にリリースされちゃいました。
そして、これまで声のみの出演だった自称女神が遂に姿を現しました。あ、あなたが本当のラスボスですね!?そうだよね??そうだっていってください!!
あずさ、よくやりましたね。
すべてのアークを手に入れ、あの邪心をも打ち倒した・・・
あなたは世界を救ったのと同時にこの私そのものを救ってくれたのです。
気付いていましたか?アークは私自身の力だったのですよ。
あずさ、今こそすべてを明かしましょう。
あなたが見てきた世界は皆、この私が作り上げたものである・・・ということを。
そこで見た風景、そこで出会った人々、そこで吹かれた風。
そしてまたここにある神殿さえもがすべて私の意思により存在していたのです。
・・・・・
あなたには私の作り上げた数々の困難を乗り越えてもらうつもりでした。
そして、邪心もそのひとつのはずだったのです。
しかし、邪心は私の力が及ばぬほど強くなった・・・
逆に私の力は邪心の強大な力によって7つに分断され、封印されていたのです。
あずさ。
邪心は邪心の正体はあなた自身の悪の心。
あなたの心の奥深くに潜む邪悪な心だったのですよ。
・・・しかし、それでもあなたは打ち勝った。
知恵と勇気、そして、優しさで・・・
あなたに教えることはもう何もありません。
あなたは人としての大切なものをすべて学んでくれたのです。
・・・あずさ。
時が来たようです。
別れの時が・・・
これからあなたの行く世界には更なる試練が待ち受けているでしょう。
でも、あなたなら大丈夫です。
何故ならあなたは・・・
さあ!
さあ、行きなさい!!
我が子よ!!!
う、うそ・・・嘘でしょ!?
・・・
その後、取ってつけたようにフィギュアだった仲間達がそれぞれの世界に戻ったかのようなシーンが映し出されました。
私はというと・・・さっきの道を進んだ先にあった扉から別の世界へと行き・・・
そこには白飛びした世界と赤ん坊の泣き声が・・・
う、うーん・・・
確かに不思議な雰囲気のまま、敢えて多くを語らずに終わるという手法もあるとは思いますけど、幾ら何でもあまりにも多くのことをプレイヤーに任せすぎなのでは・・・まさか、84回もかけてやってきて、最後が脱力感で終わることになるとは思ってもみませんでしたよ。
いやね、この世界の登場人物達はちゃんと意思をもった行動をしていましたし、ひょっとするとこのふわっとした終わり方にも何か大きな意図が込められているのかもしれません。でも、あまりにもふわっとする部分が多すぎて、どうとでも解釈できちゃうのですよ。
物凄く悪い言い方をすると、物語の整合性を図る行為を放棄しちゃっているだけに見えるのです。
だって、闇と邪心の関係性もよくわからないままだし、あの自称女神が何者で、私に何をさせたかったのかも結局よくわかりません。生命として生まれるまでの過程を表現していた・・・とか?都合よく解釈しようと思えば幾らでもできるのですが、全てが不明確であるがゆえにどうとだっていえちゃうんです。まあその解釈だと、人の善悪が生まれた時点で確定していることになっちゃうけど・・・
それにあの世界が一体何だったのかもよくわからないのですよね。女神は試練のためだけに用意したものだといってたけど、幻のようなものだったのか、それとも本当に試練のためだけに1から作った実体のあるものなのか・・・そのへんもよくわかりません。
世界全体が不思議さに包まれていたことから、女神が私に見せた幻の世界だった・・・ということにした方が決まりがよさそうなのですけど、もしそうだとするならば、全てが終わった後のエンディングで各世界へと戻っていった仲間達を描くことに違和感が生じてしまうのですよね。
結局のところ、「どんな理不尽な行為でも試練だっていっておけば日本人は納得する」を地でいったみたいな話になっちゃいました。
「不思議さ」というのは最後にそれなりの秩序が見えてくるからいいのであって、最後まで何の秩序もなく終わったのではただのカオスなのですよ。
敬愛するエニックスさんの作品ではありますが、このような終わり方をされてしまうと、単に勢いで広げた不思議を回収できなくなってしまっただけなのでは・・・と、物語自体の完成度まで疑ってしまいます。これだとまるで自ら作り出した世界を制御しきれなくなってしまった女神みたいですね。
結末以外がとても期待感溢れる出来だったために、ちょっと残念な気持ちになってしまいましたけど「ミスティックアーク」これにて終了です。
リクエストして頂いたゲームなのに、こんな結論に至っちゃってごめんなさい・・・
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
伊達さん、お疲れさまでした!
ぷっしゅです。
超大作(プレイ日記的に)のミスティックアーク、本当にお疲れ様でした。
最後まで見てもやっぱり自分の記憶はふわっとしてました(確かに昔クリアしたような気がする…的な)。
伊達さんの日記を読んで、きっとエンディングがふわっとしてたから、私の記憶もふわっとしてるんだろうということにしました。
ありがとうございましたm(__)m
スーパーファミコンのロールプレイングゲームは確かに長くなりがちなのですが、それにしたって長くなっちゃいました。
でもそれだけ長いのに、最初から最後まで霧に包まれたかのようにふわっと謎めいているせいで、強く印象に残るようなシーンがないのですよね・・・そういったことも関係しているのかもしれません。最後のオチこそ残念でしたが、そこに至るまでの細部は非常によく作り込まれているので、その辺はエニックスさんらしいのですけどね。もう少ししっかりと着地させてほしかったな~