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皆さんこんにちは。
銅鑼を求める旅人の伊達あずさです。

それでは、恐怖から家に引きこもってしまったというティリスさんと銅鑼との間に何か関係があるのか見てみましょう。

ティリスさんの家を訪ねると、前回お話したジェニアさんと旦那さんと思われるグリスターさんが迎えてくれました。っていうか、奥にティリスさんの姿も見えますね。
グリスター「息子がトラブルに巻き込まれて困っております。何とかお力を拝借できませんでしょうか」
ジェニア「ああ、来てくれて感謝します、有り難う!ティリスと話して・・・どこが悪いか見つけて下さい!あなたなら多分助けられるでしょう!」
結構無責任なお願いの仕方ですね。私、別にこの町の領主ってわけでもないのに・・・まあ、銅鑼に関係あるなら協力もやぶさかではありません。
さ~ティリスさん、どうしましましたか。
ティリス「おお!あなたは・・・皆が噂している英雄のひとりだ、そうでしょ?ドルイドとジンを止めた人。もしかしたら・・・できれば、僕の事も助けてくれませんか・・・」
思っていたよりは大分元気そう。もっと、自分の影にも脅えるぐらいの錯乱状態を想像していましたよ。じゃあ、話してみて。
ティリス「それは・・・あまりにも酷い話なんで、どこから始めていいか分からないくらいだ。愛する・・・ライッサと僕は・・・二日前に、近所から家に帰ってくる途中だったんだ。かなり遅い時間で・・・どこか暗闇の中から奇妙な音が聞こえてきた」
ほほう!その音というのは銅鑼の音ですね!?
ティリス「多分、また動物が襲ってきたんだろうと思っていると、暗がりの中から大きな男が飛び出してきて、僕を殴り倒したんです・・・気が付くまで何も覚えてないんだ」
え?動物の声だったの?ちなみに、暗がりから飛び出してきたという男が、実はトロールだったってことはないの?
ティリス「目が覚めると、その男がライッサを椅子に縛り付けているのが見えた。身動きすると凄い頭痛がして、その部屋にもう一人男がいるとは、すぐに気づかなかったんだ・・・僕が立てた物音を聞いて、男が近づいてきた。それで僕は・・・彼を見たんだ、振り返って彼を見たんだよ!彼は人か・・・それとも人の形をした化け物で・・・とにかく皮膚が無かったんだ!あるのは・・・筋肉と腱だけなんだよ!シューシューと恐ろしい音をたてて、僕に掴みかかろうとしてきたから、僕は驚いて飛びのいた。彼の手の届かない所まで飛びのきました。ライッサのそばにいた男がそいつに、僕を捕まえろと怒鳴ると、皮膚無し男が怒って怒鳴り返して・・・僕はその間に必死で逃げ出した。誰かが追いかけてきたけど、とても振り返る勇気なんてなかったよ!そいつは一度だけ後ろから怒鳴った・・・必ず見つけ出して、捕まえてやると。それで・・・走り疲れて立ち止まったときには、誰も居なかったんだ。ここには隠れるために来たんだ。恐くてとても出られないよ・・・一体、どういう化け物なんだよ?どんな魔法があんな恐ろしいものを作り出すってんだ!?一体誰を頼っていいか、分からないんだ。市民軍・・・彼らがあんなものに対処できるとは思えないよ。それに・・・俺、自分自身が恥ずかしくて・・・ライッサを残してきたんだ、見殺しにしちまったんだ!どうか・・・助けて下さい。ライッサを見つけて、救い出してくれませんか?」
銅鑼とは関係のない話みたいだけど・・・それは直ぐにでも助けなきゃ!!
あずさ「やりましょう。でも、もっと情報が欲しいわ」
ティリス「あ、有り難うございます。大変感謝します・・・何でも出来る事を・・・もっと詳しく・・・そうだ、確か皮膚無し男がナイフを持っていた男の名を呼んだ。あれは、その男が僕を捕まえろと命令した時だった・・・あいつは男を”レジーク”と呼びました」
あずさ「レジークですって?確かなの?」
ティリス「はい、確かです。でも、どうして?その・・・名前を知っているのですか?」
あずさ「レジーク・ハイズマンはアスカトラで殺しをして、私が暴いたの。でも、捕まる前に逃げてしまったわ」
ティリス「なに・・・なんてこった!なら余計に急いでライッサを見つけてくれ!・・・既に殺されてなければ!ああぁ、チャンスがあったうちに、彼女を助け出すべきだった!やってみるべきだったんだ!お願いだ!あの化け物は僕をサウスウエスト・ゲート近くの森に運んだんだ。頼むからそこへ行って、彼女がどうなったか調べてくれ!ひょっとすると・・・ひょっとすると、あの男と化け物はまだあそこにいるかもしれない!」
何だか銅鑼探しどころではない騒ぎになってきました。
で、サウスウエスト・ゲートってこの町の南西門ってこと?そんな近くに捕まっていたの?

ティリスさんの証言に従ってトレードミートの南西門に行ってみると、両手剣を持った男が声を掛けてきました。
ダリスディアン・ムーア「動くな!お前がどういう奴か知ってからじゃないと警戒をゆるめられない!」
あずさ「私は単なる人間よ」
正確には神の子だけど・・・
ダリスディアン・ムーア「フーム。お前は俺を見ても攻撃しなかったから、俺が探している化け物じゃないな。あの狡猾な奴が1人でいる餌食を襲わないわけがない。だから、お前は俺が誰だか知らないし、無暗には襲わないってことだ・・・しかも俺の探している奴の能力に気付いているならなおさらだ。俺はダリスディアン・ムーアだ。スキン・ダンサーとして知られている化け物を追っている。奴は自分達の肉を持たない人間に似た生き物なんだ。さてお前の名前は?」
自分達の肉を持たないってどういう意味だろう・・・しかも、肉を持っていないのに人間に似てるの?実は”肉”ではなく”皮膚”の間違いだったりしません?
あずさ「私はあずさ。あなたが探している生き物に捕まったかもしれない犠牲者を探しているの・・・殺人者の名前はレジークよ」
ダリスディアン・ムーア「なるほど。俺は殺人者の事は知らないが・・・奴がスキン・ダンサーを助けているなら、そいつも俺の標的だ。奴が被害者を捕まえているなら、自分のような別の生き物を作る為にダーク・マジックを使うつもりなんだ。そうでなければ、その場で彼女は食われてるよ。いいや、俺はここで見つけた手掛かりをたどって、この化け物と決着を着けなければならない。この極悪の化け物を殺すのを手伝ってくれるか?」
そのダーク・マジックとやらを使う準備を整えるのにどれくらいかかるのかはわかりませんけど、すぐに殺せない理由となるなら、ライッサさんがまだ生きている可能性も見えてきましたね。
あずさ「ええ、あなたと一緒に行って・・・このスキン・ダンサーと一緒にいる殺人者もろとも確実に仕留めましょう」
ダリスディアン・ムーア「素晴らしい。お前を思い出したぞ・・・最近選ばれた、町の救世主だろ?お前の善行は評判だぞ」
善行とか言うのは止めて欲しいな・・・でも、救世主に選ばれるって、何だか生け贄みたいで、言い得て妙ですね。
ダリスディアン・ムーア「俺は幾つか手掛かりを得た。あの化け物のねぐらは東門の北側にあるようだ。オレンジ色の天幕がある、堀で囲まれた区画だ。俺は先に行って、その地域を偵察しておこう。出来るだけ早くそこで落ち合おう・・・絶対にお前の助けが必要だ」
ダリスディアン・ムーアさんはスキン・ダンサーを追っているなどという身の上の割に、物凄く素直な良い人ですね。こういった属性の持ち主は往々にして「あいつは俺の獲物だから手を出すな!」といった感じの高慢な態度を取りがちなものですけど・・・もしかすると、そういったキャラ付けってグローバルスタンダードではないの?
しかし、そんな化け物のねぐらがトレードミートの東門すぐ北にあるなんて・・・もっと遠くまで行かなきゃならないものだと思っていたので、ちょっと拍子抜けです。でも、一時は絶望的と思われたライッサさんの生存も現実的なレベルまで盛り返してきましたよ!
では、トレードミートの東・・・に行くのは次回になっちゃうけど、ライッサさん、もうちょっとだけ耐えて!
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。

