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皆さんこんにちは。
天龍寺の自称住職さんが死体を発見しても救急車どころか警察すら呼んでくれなかったため、自力で京都府警に向かう事にした伊達あずさです。
えっ、わざわざ行かずとも電話をかければいいじゃないって?その・・・携帯電話が壊れちゃったもので・・・
というわけで、京都府警へとやってきました。
狩矢さん、狩矢さん!大変ですよ!!
狩矢「天龍寺で死体が見つかったそうですな。そして、またあなたはその場におられた。これは一体どういうことですかな」
あれ、もうご存知だったのですね。
っていうか、ご住職には名乗っていなかったはずなのですけどね。よくこの短時間で、住職と一緒に美那子さんの遺体を発見したのが私であると調べ上げましたね。その捜査力を事件解決の方にも少しは発揮してよ!
狩矢「よかったら、あなたのゲームの内容とそれを知っている人物を教えてもらえませんか?」
えっ、狩矢さんはゲームの内容も知らずに私が犯人と疑っていたの?
いや、ゲームを引き合いに出したのはキャサリンさんだけで、狩矢さんは私が百合子さんの遺体の第一発見者だったから疑っていただけなのかな。
まずゲームの内容ですけど、龍安寺、天龍寺、三玄院、善峯寺、相国寺の順で死体が見つかるという連続殺人事件モノになります。
で、ゲームの内容を知っている人は、私を除けばルポライターの菊池アキラさんぐらいなものでしょうか。蘭丸さんはこういった推理モノにはあまり興味が無いようで、内容について話そうとしたこともあったのですが、一切聞いてもらえなかったのですよね。
狩矢「・・・そうですか・・・では、ゲームの内容を知っているルポライターの菊池アキラさんについてはこちらで調べてみます」
さて、菊池さんのことは狩矢さんに任せるとして・・・これからどうしましょう。尾沢家に行って、殺される前の美那子さんに変わった様子がなかったかどうか尋ねてみましょうか。
そんなわけで尾沢家へ。
およね「なんぞご用ですか」
あ、およねさん。今度は天龍寺で美那子さんが遺体となって発見されちゃいました。
およね「えっ、美那子はんが亡くならはったんどすか。百合子はんが死なはって涙も乾かんうちに、美那子はんまで・・・」
それで、何か美那子さんに変わった様子とかありませんでしたか?
およね「そういうたら、15日の晩、美那子はんが電話でえらい真剣に話をしたはりましたわ。相手の人は誰や知りまへんけど、向こうからかかってきたみたいでっせ」
15日って百合子さんの遺体が発見された日ですね。
でも、電話の相手がわからないうえ、向こうからかかってきた電話となると私では何とも調べようがありませんね。
そうですか・・・じゃあ、菜美子さんと皆男さんは?
およね「今日は出かけたはります」
では、ふじさんは?
およね「今日はかなり具合が悪いんで、お部屋の方で休んだはります」
そうですか。じゃあ、話を聞くのは無理そうですね・・・分かりました。どうもお邪魔致しました。
何の進展もないままとぼとぼと家に帰る途中、ふらっと立ち寄ったカフェ・ド・ミサでキャサリンさんの姿を発見しました。
キャサリン「天龍寺で美那子さんの死体が見つかったそうね。私もさっき行ってきたところなの」
随分と耳が早いことで・・・
幾ら元アメリカ副大統領の娘だからって、特別扱いし過ぎなんじゃないの!?でもまあ、狩矢さんって犯人候補の私にすら捜査情報を流してくれるからなぁ・・・
キャサリン「美那子さんは断食堂で殺されたのかしら・・・それとも他の場所で殺されて・・・とにかく見取り図を描いておいたから、トリックを考えてみて」
いや、トリックも何も常識的に考えれば当時密室状態にあった断食堂の中で殺されるはずないよ。
もしそうだったら、犯人と美那子さんがわざわざ密室状態にあった断食堂の中に忍び込んだことになっちゃうもん。意識を失わせた状態で連れ込むにしたって、どうせ中で殺すなら何もわざわざ断食堂の中でなんてやらないでしょう。それに、断食堂の床にあった埃もそのままでしたしね。犯人に奇妙な性癖でもない限り、別の場所で殺害した後で断食堂に放り込んだに決まっています。
っていうか、美那子さんの遺体があった断食堂の見取り図まで描いておきながら、キャサリンさんは一緒にトリックを考える気がないの!?
まったく、キャサリンさんの高見の見物感が凄いな・・・
そんで、こんな雑な見取り図で一体何を考えろっていうのよ。
こんな物を見るまでもなく、あの断食堂の壁に掛けてあった梯子を使って外から窓枠ごと外し、別の場所で恐らく毒殺した美那子さんの遺体を中に放り込んだ後、窓を元に戻したってだけなんじゃないの?そんなのトリックでもなんでもないよ。
ほらね・・・って、何で外側からだと窓枠ごと外せちゃうのよ。防犯面を考えれば、むしろ、内側からだけ外せる作りにするべきでしょうよ。馬鹿なの?死ぬの?
で、今回もまた尾沢家の人間が殺されちゃったわけですけど、どう考えたって尾沢家とは縁もゆかりもない私の犯行であろうはずがありません。幸い、今のところは殺し屋の開業経験もありませんしね。
まぁ、私が尾沢家の誰かと交換殺人を行う取り決めでもしていた場合には、お金の流れからその関係を追う事はできないかもしれませんけど、そんな巧妙な殺人計画を立てるような人間が、わざわざ自分が作ったゲームのシナリオ通りに殺人なんて犯すわけないでしょうよ。
つまり、ますますもって私が怪しくなくなってきちゃったわけですけど・・・何故未だに私は警察の仕事を当たり前のように無償で手伝わされているのやら。
遺体の第一発見者だからってだけで疑われているのであれば、そのうち誰も死体を発見しても通報しなくなっちゃうよ?
大体さ・・・この状況って素人の私が考えずとも、警察の方で美那子さんの遺体を検死したらすぐに分かる事なのでは。何しろ、窓から床までは結構な高さがありますからね。あの高さから死体を落としたりしたらすぐに分かりそうなものです。
それに窓枠が外から外せることだって警察が調べたらすぐに分かっちゃいますよね?というか、素人の私ですら現場ですぐに気づいちゃいましたもん。
あっ、でも私は元警官の上、探偵に探偵助手と存外経験豊富なんでした。そっか、私って素人ではなかったのですね。
はーあ、なんか拍子抜けするような密室トリックでしたね・・・もう今日は寝よう。
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
死体を担ぎながらハシゴのぼるというのは
頑丈なハシゴと、なかなかの力持ちですね。
俺は高所恐怖症なので、そういう危ないことは出来ません
いや、ほんとそうなのです!犯人は遺体を担いだ状態でハシゴを上るわけですから、結構な力持ちですよね。