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皆さんこんにちは。
尾沢家の人達の不用心&無関心さには驚きを隠せない伊達あずさです。
血の繋がりがない養女とはいえ、これまで一緒に住んでいた家族が1人亡くなったというのに、皆さほど悲しんでいる様子もないし、警察どころか探偵ですらない無関係の一般人である私の捜査を当たり前のように受け入れるし・・・おおよそ人が持ち合わせているであろう感情というものが尾沢家の人には欠落しています。
私なら・・・いや、私でなかったとしても、知らない人が勝手に自分の部屋に入ってきて、中にある物を物色されたら嫌・・・というか、恐怖すら感じると思うけどな。
尾沢家最後の養女となる菜美子さんの話を聞き、写真まで撮らせて頂いたら、すっかり日が暮れてしまったため、自宅に戻ってきました。
今日はもう休んで、明日また頑張りましょう。
あっという間に朝です。今日は4月17日、百合子さんの遺体を発見してから2日が経過しました。
さてと、どうしようかな・・・一先ず、カフェ・ド・ミサにでも行ってみましょうか。
ちょうどキャサリンさんもカフェ・ド・ミサに来ていました。
キャサリン「あら、あずささん。花びらのメッセージについて、考えてみた?花びらの文字に当てはまる名前の人物は、何人いるのかしら?」
花びらのメッセージは「お」「な」「み」「わ」「こ」「さ」の六文字。
この6文字で作れる人物は、おさわなみこ(尾沢菜美子)、おさわみなこ(尾沢美那子)、こさわみなお(小沢皆男)の三名となりますね。
キャサリン「そうかしら・・・私はまだ他にもいると思うんだけど・・・もう少し、調べた方がいいんじゃないかしら・・・それじゃ、また後でね」
は?他にもまだいる?
尾沢ふじさんも、およねさんもげんぞうさんも該当しないけど・・・キャサリンさんのそれってもう、推理力とかではなく、単なる予言だよね?警察から事件関係者のリストとかもらっているなら私とも共有してよ!!
何かこう試されているような感じがして、凄く感じ悪いです。
じゃあ、私も府警本部へいって狩矢さんから情報を引き出しましょう。
おはようございます、狩矢警部。百合子さんの事件について何かわかりましたか?
狩矢「百合子さんの死因は青酸カリによるものです。近くに落ちていたコーヒー缶から、青酸反応が出ました」
青酸カリ(シアン化カリウム)ですか。私がまだ探偵をやっていた頃、シアン化水素を使った殺人事件に関わったことがあるのですけど、あれに比べると青酸カリって大分微妙な毒殺方法ですよね。
確かに青酸カリであれば、飲んでから死ぬまでの間にそこそこ時間がかかるため、花びらに6文字くらい書く余裕はありそうですけど、青酸カリって飲み物に混ぜたりすると、如何にも毒って感じの味がするらしいのですよ。だから、致死量に至るまで飲むのもかなり大変だと思うのですが・・・百合子さんってよっぽどの味音痴だったのでしょうか。
当時の様子(再現)
犯人「はい、缶コーヒー(青酸カリ入り)どうぞ」
百合子「ありがとう。うっ、何このコーヒー、凄く毒っぽい味がする・・・だが、そこがいい!(全部飲み干す)」
数分後。
百合子「うっ・・・(ぱたり)」
犯人は倒れた百合子さんを集めて来た花びらで覆いその場から立ち去る。
犯人が立ち去った後、百合子さんは花びらに埋もれたままの状態で、懐からペンを取り出して花びら1枚1枚に文字を書いてから息を引き取る。
何だこの不自然な状況!!
ガス化したシアンならいざ知らず、青酸カリの状態で摂取したのであれば、毒としての進行が遅く救命できる可能性も高いのですから、花びらの中に埋もれながら花びら1枚1枚にちまちま文字なんて書いている暇があるなら、花びらの中から這い出て助けを呼ぶなりしたらよかったのに。
そもそも、犯人はどこから青酸カリなんて入手したのよ。青酸カリがその辺に幾らでもあった大昔ならいざ知らず、ファミコンが発売されているような時代(1983年以降)では、おいそれと青酸カリなんて手に入らないはずなのですけどね。(少なくとも1965年には劇物指定されている)
狩矢「ところで、百合子さんには恋人がいたらしいですね。”こなみさわお(小波佐和男)”といって、岡崎の『ヴィラ都』っていうマンションに住んでいるそうなんですが・・・ところが彼には”みさわなおこ(漢字不明)”という婚約者がいるんです。今なら彼のマンションにいるはずですよ」
一気に2人も花びらに書かれた6文字で作れる名前の人が登場したよ。
キャサリンさんも狩矢さんからこの話を聞いていたのなら、そう言ってくれたらよかったのに・・・ほんと、感じ悪いな。
後は何かわかったことあります?
狩矢「菜美子はジョギングしてたらしいですが、龍安寺までいって8時に家へ帰って来るのは無理でしょう」
そうなの!?
地図で龍安寺から嵯峨野までは徒歩1時間ぐらいと見積もっていたから、走れば余裕だと思っていたのですけどね・・・まあ、狩矢さんがそうおっしゃるのであれば無理なのでしょう。
では再びカフェ・ド・ミサへ。
キャサリン「あら、あずささん。花びらのメッセージについて、考えてみた?花びらの文字に当てはまる名前の人物は、何人いるのかしら?」
わざとらしいなぁ・・・狩矢警部から百合子さんの恋人とその婚約者の話を聞いてたんでしょ?
花びらの文字に当てはまる名前の人物は5人です!!
キャサリン「そう。今のところ容疑者は5人ということね。それから、あなたのゲームのことだけど・・・やはり事件と関係があるのかしら・・・じゃあ、またね」
あの日、私があそこでイベントを開いたのはゲームの舞台が龍安寺だったからです。そして、あの日、百合子さんが龍安寺にいたのはイベントに参加するためだったわけでしょ?犯人がたまたま龍安寺へと出かけた百合子さんを毒殺したってだけで、事件とゲームは全然関係なくない?ここまでくると、私なんかより龍安寺の住職でも疑った方がましなくらいですよ!
ただ、どうして百合子さんは開門前の龍安寺の境内に居たのでしょうね。そこだけは不可解です。ただ、それでもゲームとは関係ないよね!?
皆、私に捜査させようと必死ですね。
まあ、凄腕刑事の上、敏腕探偵でもある私に捜査協力して欲しいというお二人の気持ちも分からなくはないけど・・・
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
毒っぽい味ってのも凄いですね。
実際に毒でなければ、かなり失礼な感想ですが
ドラマとかで舐めただけで麻薬と分かるのも不思議
もしかすると、結構味が独特で判別可能だったりするのかもしれませんが、だったとしても、得体のしれないものを舐めて判別するというのは危機管理的に大問題な気がします。それに舐めた薬物が使用禁止薬物だったら、法律にひっかかっちゃうのでは・・・