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皆さんこんにちは。
タクティクスオウガの良いところは、性格が悪い人が多い点だと思っている伊達あずさです。
だって、性格が悪い人の方が人間味があって面白いじゃないですか!
しかも、意図せず性格が悪くなってしまっているとかではなく、狙って性格が悪く描かれているであろうところがいい!
前にも同じことを言いましたけど、凄く大事な事だから重ねて言っておきますよ!
では、暗黒騎士団が駐留するフィダック城で書状の返事を待っているところからの再開となります。
暗黒騎士バールゼフォン「・・・お待たせした。公爵殿の提案は実に興味深いものであった」
騎士レオナール「して、ご返答はいかがか?」
暗黒騎士バールゼフォン「うむ、それならば、我が主から直接聞かれるのがよかろう」
騎士レオナール「なんと・・・ランスロット卿がこの城においでになっているのか!」
噂の黒いランスロットさん御登場です。
暗黒騎士ランスロット「よくぞ参られた、ウォルスタの戦士よ。私がランスロット・タルタロスだ」
騎士レオナール「初めてお目にかかります。アルモリカ騎士団のレオナールにございます。して、ご返答はいかに?」
暗黒騎士ランスロット「ハッハッハ。貴公は、ちと性急だな。よかろう。公爵殿にお伝え願おう。バクラム人の長・ブランタ候はガルガスタンとウォルスタの争いには興味がないと仰せだ。我がロスローリアンも同じ。これまで通り中立を保とうぞ」
これまで通り中立を保つ??
えっ、暗黒騎士団はウォルスタ領土の町を攻撃したんじゃなかったの?その被害者であるウォルスタ人相手になんでそんな見え透いた嘘を吐くの?意味が分からないんだけど・・・
結局、今まで通りってことは、ガルガスタンとウォルスタの争いなど関係なしに、攻撃したくなった時に攻撃するよって意味なんじゃないの?
騎士レオナール「ははっ、ありがたきお言葉。我が主もさぞやお喜びになられるはず」
全然ありがたくなんてないよ!
確かに二国間の戦いに対し、どちらかに与する事はないと言っているけど、ウォルスタに攻撃を仕掛けないとは言ってないじゃん!どちらにも与しない第三勢力としてであれば、攻撃してくる可能性もあるってことなんじゃないの!?
暗黒騎士バールゼフォン「しかし、貴殿らは我等の力なしで勝てるとお思いなのか?」
騎士レオナール「無理でございましょうな。もとより勝とうとは思っておりませぬ。我等の願いはあくまで共存できる世界を作り上げること。しかしガルガスタンは誇り高き民にございます。我等が他国の手を借りたとあれば、平和的な解決を志す穏健派の者達を窮地に追い込みかねません」
でも、その理屈だとバクラムこそがガルガスタンの標的となるはずなのですけどね。なのに何故、ウォルスタがガルガスタンの相手をさせられているの?もしかして、これは遠回しなロンウェー公爵批判??
暗黒騎士ランスロット「なるほど、貴公はバクラム人のように我がロスローリアンにツケをまわし他民族の反感を買うようなことをしたくないと申すのだな。これは面白い。ハッハッハッ」
騎士レオナール「い、いいえ、そのようなことは・・・」
暗黒騎士ランスロット「まあ、よい。我々も名誉を重んずるローディスの民だ・・・汚い仕事は他人に委ね、享楽を貪るバクラム人のようになりたくないという気持ちもわかろうものだ」
騎士レオナール「・・・」
暗黒騎士ランスロット「なに、貴公が連れている従者があまりにお若いのでな・・・そのような少年・少女を用いなければならぬほどウォルスタは追い詰められているのかと、つい心配したのだ」
騎士レオナール「お言葉ではございますが、この者達は若くとも立派な騎士にございます」
暗黒騎士ランスロット「ほほう・・・」
騎士レオナール「アルモリカ城をガルガスタンから解き放ち、公爵を救いました。また、クリザローでは絶体絶命の危機にありました、この私の命を救ってくれたのもこの者達なのです」
あーあ・・・途中まではまあまあ良かったのに。
黒いランスロットさんの挑発に乗って、レオナールさんが要らぬ情報を敵に与え始めちゃったよ・・・折角敵が侮ってくれているのだから、そのままにしておいたらよかったのに。もちろん、とっくにばれていたと言う可能性の方が高いけど、相手に確信を持たせないってところが凄く大事なのですけどね。
暗黒騎士ランスロット「おう、ゴリアテの若き英雄とはそなたたちのことであったか。それは失礼であったな、許されよ・・・それにしても、どこかでお会いしたことはあったかな?」
あずさ「・・・直接、お会いしたことはございませんが・・・ただ・・・」
暗黒騎士ランスロット「ただ・・・なんだ?はっきり申されよ」
カチュア「何年かぶりに、雪の降ったあの晩、港町ゴリアテであなた達は・・・」
騎士レオナール「やめないか、カチュア。我等の目的を忘れたかッ!?」
あずさ「姉さん、今はよそう・・・もう、僕らだけの戦いじゃないんだ」
暗黒騎士ランスロット「・・・あの焼き討ちのときの子らか。あれは、確か・・・」
暗黒騎士バールゼフォン「ゴリアテに反乱分子が潜んでいるという情報で攻めましたが・・・」
暗黒騎士ランスロット「ニセ情報だったというアレか・・・そうか、では恨むのも当然のこと。過ちとはいえ、無礼を働いたのは我等。詫びて済むものではないが、許されよ・・・この通りだ」
騎士レオナール「お、おやめくださいませ・・・我等は急ぎ戻らねばなりません」
うわ~敵の方が圧倒的に交渉上手ですね。
それにしてもあのゴリアテ襲撃にはそういった”建前”があったのですね。だったとしても他国の人間が勝手に踏み入って民間人を虐殺していいという理由には全くなりませんけどね。
大体、最初からこちらがゴリアテの英雄って呼ばれていることも、あの焼き討ちの被害者であろうことも最初から承知の上でしたよね?むしろ、”ゴリアテ”の英雄だって言うくらいなんだから、それくらいは察しがついていたのでしょうよ!それを「どこかでお会いしたことはあったかな?」とか、あざとすぎるわぁ・・・
でもいいよ!そういうの凄くいいよ!!
暗黒騎士ランスロット「そうか・・・もう少し、ゆるりと言葉を交わしたかったが・・・」
騎士レオナール「ご無礼の段、ひらにご容赦ください。そ、それではこれに」
私達退出。
暗黒騎士バールゼフォン「・・・何も、あそこまでなさらなくとも良いではないですか」
暗黒騎士ランスロット「・・・ハボリムを覚えているか」
暗黒騎士バールゼフォン「は?・・・はい、愚弟なれど、頼もしい男でした」
暗黒騎士ランスロット「仲の良い姉弟であったな・・・かつての貴公らと同じように・・・な」
予想通り、とてもイージーな交渉でした。
ただ、提示条件が非常にイージーだったから良かったものの、これが際どい内容だった場合、確実に煮え湯を飲まされていたでしょうね。
でも、敵は優秀であればあるほどいいですよ!是非、黒いランスロットさんにはこのまま優秀で在り続けて頂きたいものです!
それでは次回!!
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。