消えたサーカス:Baldur’s Gate 2#22

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
突然ですが、マイホームが欲しい伊達あずさです。

あっ、もちろんBaldur’s Gate 2のお話ですよ?
前作では道端に置かれている樽や箱の中に無許可でアイテムを収納していましたが、本来であれば、自身が所有する家にアイテムを保管しておきたいものです。まして今回は、デュアル後にメイジのレベルがバーサーカーのレベルに達するまでの間、バーサーカー時代に使用していた武具を使用できなくなるわけですから、前作以上に保管の必要性が高まるのです。

・・・そうだ、あのサーンドの昔の家とかいう空き家を勝手に我が家としてしまいますか。

それはさておき、北の歴史のご紹介もいよいよ今回でラストとなります。

北の歴史、1368年バナーの年

この冬、ドワーフは再建されたフェルバールの町に移住した。その頃、ゼントゥリムを後ろ盾にもつ冒険家達がグレートワームの洞窟に侵入し、グレートワーム族のシャーマンリーダーであるエルレム・ザ・ワイズを殺害した。一族の戦士達がその邪悪な冒険者達を急襲したとき、瞬間移動の魔法が発動して、冒険者達のうち3人を、盗まれたエルレムの宝とともに安全な場所へと転送した。

一族の現在のシャーマン、セムリンによると、エルレムは「肉体が滅びた今、私の魂がグレートワームを守る」と約束したという。だが、心強いエルレムの言葉もむなしく、一族は大雪、食糧不足、士気の低下など、いつもより厳しい冬に悩まされた。

バーバリアンの野営地を訪れた者達の中で信用できる者は、セムリンとグウェンシェン・「アイアンハンド」・タリスターズがエルレムの鱗でできた鎧のようなものを着ていると伝えた。この、かつてのシャーマンの鱗を鎧として使う事は、夢のお告げを通して聖職者に授けられるものだとされている。鎧はしなやかな革の鎧にしか見えないが、打撃をそらすことができ、フルプレートメイルほどの防御力があるようであった。

ネスメの報告によると、エヴァームーア内のトロールによる襲撃が猛烈に増えており、色々な情報筋から何者かがトロールをムーアから出て行かせようとしている、と確信した。冒険者達がいかに無限に沼から逃げ出してくるトロールに対抗し、努力しても、トロールのムーア追放が何を意味するのか、その年は何もわからずじまいだった。

その年で一番の驚きであったのは、シャーマンでありチーフでもあるタンタ・ハガラ率いるブルーベア族が、怪物に支配されていたヘルゲートキープ砦を行進したことだった。町を政治的に支配するのに少し苦労したと色々な文献に残っているものの、タンタ・ハガラは町の新しい指導者となったのだった。

これが最新の北の歴史だと思うけど、何故かいつものとっちらかった内容に逆戻りしちゃいましたね。前回ご紹介した本とは著者が違うのかも。
相変わらず、前置きも無いままあっちこっちの話をするもんだから、結局この本の著者が何を言わんとしているのか全く理解できませんね・・・
とりあえず、その後一切登場しないフェルバールに移住したドワーフの話からわざわざ始めているあたり、前回ご紹介した本の続きであると明示したいのかもしれません。

最初はゼントゥリムを後ろ盾にもつ冒険家(者)達の話のようです。彼らはグレートワーム族のシャーマンリーダーであるエルレム・ザ・ワイズを殺害したらしいのですが、そもそもグレートワーム族って何者なの!?せめて種族名ぐらい明らかにしようよ!!いきなり、グレートワーム族とか言われてもこっちは全くイメージできません。
で、その冒険者達の中の3名がグレートワーム族のシャーマンリーダーのお宝を持ち逃げしたみたいだけど、そもそも何人中の3名だったのでしょうね。というか、このへんのエピソードってこの本の話の流れ的に要る!?

そしてここから冒険者達に襲撃されたグレートワーム族の話になるけど・・・冒険者達によってシャーマンリーダーを殺されたことよりも、越冬時の大雪や食糧不足からなる士気の低下に悩まされていたのね。ますます、最初の冒険者達のエピソードって必要でした!?
更に話はグレートワーム族のシャーマン、セムリンとここで突然ぽっと出現するグウェンシェン・「アイアンハンド」・タリスターズなる方の話になります。彼らはかつてのシャーマンリーダー、エルレムの鱗でできた魔法の鎧を着ていたらしいです。
このエピソードからグレートワーム族というのは鱗がある種族だということがわかるわけですが・・・リザードマンか何かなのでしょうか。あるいは半魚人とか?どれもこれも今まで読んだ歴史書には一度として登場していない種族ですね。う~ん・・・一体、グレートワーム族って何者なの?

で・・・ここから急に誰の話なのか全く分からなくなるのですよね。
少なくとも謎の冒険者達とトロールの戦いについて語られている点からグレートワーム族の話ではないと思うのですが・・・まず知ってて当然みたいな雰囲気で突然出てくるネスメって誰よ!単にエヴァームーアから異常な量のトロールが出てくるようになったという話をしたいだけなら、もう少し書き方があると思うのです。少なくとも報告者の個人名など記す必要はありません。これは知るはずもない話し手の身内の名前を突然挙げられて話をされたときのような不快感を伴います。

そして最後もこれまでとは全く異なるブルーベア族のお話・・・この部族もまた何者なのか不明です。雰囲気的にグレートワーム族と同種族っぽいですけど、それも定かではありません。

乱文にもほどがあるよ・・・1368年バナーの年に起こった北の地の出来事を適当に羅列したってことなのでしょうけど、それにしたって情報量の濃淡の付け具合があまりにおかしい!
話に一切関係してこない人の名前とか書いている暇があったら、グレートワーム族やブルーベア族、それにグレートワーム族を襲撃した冒険者達がどんな人なのかという情報をもっと頂戴よ!部族名だけ教えられたって、読んでるこっちは全然イメージできません。

これだけ詳細にエルレムの鱗でできているという魔法の鎧について書かれているわけですから、今後その魔法の鎧を手にできる可能性もあるのでしょう。そうなれば、グレートワーム族が何者なのか分かるやもしれませんね。
・・・え?エルレムの鱗でできた魔法の鎧って本編に登場するんだよね?

消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵1
では再開します。
とりあえず、この辺の調査は終わりました。でも、まだまだ興味深いところが沢山ありますよね。
マーカーがついているところはもちろんですが、前回見つけた美術商のように露店形式となっている場合はマーカーがありませんからね。これまで調査したあたりの西方向にも色々ありそうですし、まだまだお楽しみスポットは多そうです。

とりあえず今回はマーカーのない西側スポットをぶらっと見て回りましょうか。

消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵2消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵3
この檻の中にいるレオパルドという名の生物がめっちゃこっちを見てくる・・・私が移動しても決して視線を外しません。
話しかけるにせよ、攻撃するにせよ、檻が邪魔ですねぇ・・・入口らしきところもないし、どうやって檻の中に入れたんだろう。もしかして、天井がぱかっと外れる系?

消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵4
うわぁ・・・こっちには蛇がいます。めっちゃ動いてます。
ちなみに人間は蛇を本能的に嫌っている(サルだった頃の名残)らしいですね。だから、蛇を恐れるのは人としてあるべき姿なのです。
ただ、「人が蛇を嫌うのはサルだった頃の名残だからだ」なんて言っちゃうと敬虔なキリスト教徒の方には怒られそう・・・

しかしながら、さっきの虎っぽい生物には名前があったのにこっちはヘビとしか書かれていません。
あっ、もしかして、さっきのレオパルドも名前ではなくヒョウって意味でした?だとすると翻訳した方も私と同じように名前だと勘違いしてしまったのかもしれませんね。確かにグラフィックなしで「Leopard」だけを渡されて訳せと言われたら、人名、あるいは戦車名(大戦略などでお世話になる)と勘違いする可能性も無きにしも非ずです。

消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵5
そんな動物達の檻の近くで名のある人を発見しました。

フェアガス「あああー!おお、おー!びっくりさせないでくれよ、頼むよ。(ブルブル)」

あずさ「どうしたの?」

フェアガス「どうしたかって?私はサーカスのテントにいて、時間ぴったりに外へ、出、出たんだ!誓ってぴったりの時間だった!(がは)ああ、ひ、ひどいことだ!」

Baldur’s Gateの世界の人って、メインストーリーやクエスト関係者でなくともキャラが濃い人多いですよね・・・凄い世界です。

あずさ「とにかく落ち着いて、初めから話してよ、友よ」

フェアガス「ところで、私はトラ使いのタトゥーと呼ばれている。今朝は私のショーを、や、やるはずだったが、特別興行のおかげで後まわしになったんだ。演者が誰だったか分からない。遅れるんじゃないかとあせっていて、テ、テントの裏で私の虎の準備をしていた。そしたら、虎の身体が私の目の前でシフトし始めたんだ!テントが消え始めて、今まで一度も見たことのないものが・・・代わりに現れたんだ!私はあわてて出口に逃げた。私は、や、やっとのことで逃げ出した!外に出られたのは私一人で、中にいた者は二度と戻らなかった。(ブルブル)俺が目にした出来事だ。恐ろしい!」

あれ?フェアガスさんって意外にも重要人物だったみたい・・・

あずさ「あなたが逃げる時に見たものは何だったの、フェアガス?」

フェアガス「は、はっきり分からない。人々が変化し始めたように、俺の目には映った。皮膚がと、と、溶けたみたいに。テント全体が別の何かに置き換わったんだ。まるで俺達が別の場所に移動させられたみたいに。わ、分からない。(ブルブル)」

これもイレニカスの仕業なのでしょうか。

あずさ「本当にあなたはその”特別興行”について何も知らないのね?」

フェアガス「ち、違う。ボ、ボスの知り合いがやって来て、何か特別な事をやりたがったんだ。そいつが誰だったかも、こんな事が起こった理由も分からない」

あずさ「この件は調べた方がいいわね」

本来はアムン兵の仕事でしょうけど、何かと気になるお年頃なのです。

フェアガス「私だったらテントには、は、入らないな。ああ、これから、ど、どうしたらいいのだろう。(ブルブル)とても怖いんだ!」

消えたサーカス:Baldur's Gate 2#22_挿絵6
フェアガスさんが言っていたテントというのはアレのことでしょうか。入口をアムン兵が塞いでいます。
テントの近くに名のある人が2人もいますね・・・テントで起こったことについて何か知っているかもしれませんし、話を聞いてみましょうか。

ハロルド「どうか構わないでください。この町をよく知らないというだけでも不安なのに、妻までいなくなってしまって」

あれ、この方もテントで起こった事件の関係者でしょうか。

ギラン「(ぐすん)僕のママはまだ中にいる。あの人達は、ママは出られないって言うんだ」

あずさ「私に出来る事があるかしら、坊や」

ギラン「(ぐすん)わ、分かったよ。ありがとう」

ミンスク「この子供を助けるんだ!この子の母親を連れて行った奴を見つけて、礼儀作法とか、他人を敬う心とか、誰かの親に手を出しちゃいけないとか、良く教え込んでやるぞ!」

私の対応に対するギランさんの返答に若干の違和感はあるけど、とにかくテントの中にいるギランさんの母親を探すことになりました。
では改めてテントの入口を塞いでいるアムン兵と話をします。

アムン兵「待て!このテントは安全の為に閉鎖されている!問題が解決するまでサーカスは中止だ」

あずさ「自分で中に入って確認したいのよ」

アムン兵「市民よ、悪いが俺はこれ以上問題を増やしたくないんだ。俺達はこのテントで守備隊を丸ごと失った。あんたにそれ以上の事は出来そうにない」

あずさ「何故?そのテントがどうかしたの?」

アムン兵「確かなことは分からない。今朝早く、ショーを開催するまでは何の問題もなかった。ショーが始まった事は確かなんだが・・・それから何かが起こったんだ。ショーを見に中に入った者は1人もテントから出て来なかった・・・調査の為に入った者も全員出て来なかったんだ。汚らわしい魔法が関係してるに違いない。今、我々はカウルド・ウィザードが来るのを待っているところだ。彼らが解決してくれるはずだからな」

あずさ「誰1人、出て来なかったの?」

アムン兵「実は・・・動物の調教師が1人、ショーが始まってすぐ飛び出して行ったらしいんだが、そいつはまだ見つかっていない」

え、すぐそこにいるじゃん!それってフェアガスさんのことだよね?

あずさ「ふーん。自分で何とか出来るわ。私なら多分、この問題を解決出来るわよ」

一番の根拠はすぐそこにいる唯一の生存者すら未だに見つけられないアムン兵の捜査力の低さにあるわけだけど、そんな現実的な話はさておいて、私はこの物語の主人公ですからね。私に解決できないものなどあろうはずがないのです!もし、私に解決できない問題(クエスト)などあったら、それは最早ただのバグです。

アムン兵「そうかい。危険な目に遭いたいってのなら、止めはしないが。警告はしたからな」

ミンスク「危険なもんか!善良な魂に従う剣と勇気があれば、恐れることはない!そうだろう、ブー?」

ヨシモ「気をつけた方がいいヨ、あずさ・・・この町の衛兵の手に負えないとなったら、中で何が起こってるかわかったもんじゃないネ。備えあれば、憂いなしネ」

話の流れ的にヨシモさんは「テントの中に入る」ということに否定的なスタンスをとるのかと思ったら、存外そうでもないみたいですネ。
中に入った人が出てこられなくなるという得体の知れないテントの中に無策なまま突入するという無謀な行為であっても、仲間達からは比較的積極性のある賛同を得ることができたので、ここはもう何も考えずに思い切って突入しちゃうわけですが、実際にテントの中に入るのは・・・次回!

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