見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur’s Gate 2#10

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
Baldur’s Gateは「パルスのファルシのルシがコクーンでパージ」どころの騒ぎじゃないと思う伊達あずさです。

人名(神名)なのか地名なのかもよくわからない固有名詞が、何の前触れもなく矢継ぎ早で登場しますからね。
その上、幾らBaldur’s Gate 2の翻訳が良くなったとはいえ、そもそもの表現がかなり独特で難解(おそらく原文のせいかと)ですからね。

今回紹介するウェスタンハートランズの歴史も恐らく難解なことこの上なしでしょう。

ウェスタンハートランズの歴史

ウェスタンハートランズの歴史は終わりなき戦いと破壊的な帝国の歴史である。太古の時代、そこはイレファーンのファレン王国、ロスト・キングダム・オブ・マン、そして噂のネズリルの地であった。もっと近年の歴史では北方へと進んで行った砂漠帝国の軍隊、ドラゴンスピアの悪しき者達、ゴブリンの進軍、次から次へと現れるたわいもない武将と、雇われの傭兵軍団があちこちに行き来し、ウェスタンハートランズの地は血と骨で満たされた。最近の戦争がウェイ・インの村を破壊し、ダガーフォードを脅かした。「タイム・オブ・トラブル」でさえこの荒れ果てた地が鎮まることはなかった。バール自身がボアレスカーの橋で打ち倒され、この橋の下を流れる水は今日に到るまで毒されている。

ウェスタンハートランズの都市は強く、独立しており、その様相も色々である。商売に重きが置かれ、戦いよりも金儲けに関心が集まっているようだ。けれども、この地でそれ以外にも栄えるものがあった。自由と可能性である。ウェスタンハートランズのどの国も、自国の軍隊で守り切れる以上の領地を得ようとはせず、武将達の武力の及ぶ範囲も限られていたのである。小さな要塞や城は絶え間なく現れたが、侵略者に倒されるか、数世代あとには捨てられた。失われたダンジョンや秘密の砦が点在するこの地は、周辺の未開の地を含め、冒険の機会には事欠かないことであろう。

ウェスタンハートランズは、父バールが没したボアレスカーの橋がある場所であり、無法地帯が多い場所でもあるようです。
今回も人名なのか地名なのか団体名なのか、いまひとつ判断しかねる固有名詞が多数登場してますね。でも、よく見てみると文体が仰々しいだけで、あまり中身がありません。
そうですね・・・「ウェスタンハートランズは廃墟や遺跡、人の支配が及ばぬ未開の場所などが数多く存在し、冒険者達がその冒険心を満たすのにおあつらえの土地である」ぐらいの理解で十分なのではないでしょうか。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵1
では再開しましょう。
今回でもう10回目ですから、そろそろ外に出たいところです。

さて、あのゴーレムはどこの扉を開けに行ったのか。
多分、アータッカがいた自然洞窟の北にあった扉だと思うのですが・・・

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵2
やっぱりそうでした。
でも、扉を開けっぱなしにするのは良くないな・・・鍵を外してくれるだけで良かったのに。
そのせいで、部屋の中にいた得体の知れない何かに目を付けられてしまったではないですか。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵3
まぁ、なんです・・・完全なる見掛け倒しですね。
実際、得られた経験値も650と少ないですし。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵4
見掛け倒しのオチューはワンド・オブ・フロストキーなる鍵を持っていました。日本語にするとフロストキーの杖ですが、杖ではなく鍵です。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵5
部屋の中にも色々ありますね。
めぼしい物は・・・オイル・オブ・スピードにポーション・オブ・ヒーリングが数本、ヴォーカイズとクレアヴォヤンスのスクロール、ヘルム・オブ・インフラヴィジョンぐらいかな?

西は図書室、東は最初に装備品を手に入れたイモエンさんお薦めのちっちゃい部屋と繋がっていたため、実質行く意味があるのはこの北の扉の向こうだけということになります。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵6
とても生活感がある部屋にでました。
もしかすると噂のマスターの自室か何かでしょうか。ただ、部屋の中に入った途端、どういうわけか見かけ通りではない何かがありそうな嫌な予感がしてきました。
念のため、イモエンさんに罠探知をしてもらったところ、床やクローゼットなどに罠が仕掛けられているみたいです。

イモエンさんに部屋の中にある罠を全て外してもらってから家探しすると、ワンド・オブ・ライトニングキー、エア・エレメンタルの像、クロマティックオーブとバーニングハンドのスクロール、ヘルム・オブ・バルダラン、メタスペル・インフルエンス・アミュレットが見つかりました。
ヘルム・オブ・バルダランとメタスペル・インフルエンス・アミュレットは前作からの引き継ぎアイテムかも。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵7
ひょっとすると、生命維持装置の中にいた人が言っていた彫像って、このエア・エレメンタルの像のことかもしれませんね。

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵8
西にはポータルがありました。
でも、このポータルもある種の鍵がなければ使えないみたいです。
・・・あ、2つある壺の中にはアーマーとファイアボールのスクロールが入ってましたよ!

見掛け倒しのオチューと3人のドライアド:Baldur's Gate 2#10_挿絵9
東は・・・誰かいますね。
左からエリムさん、ウレーネさん、カニアさん。全員名のある人です。

ウレーネ「我々を助けて頂けませんか!」

カニア「そうよ、助けて!」

エリム「私達を自由にして下さい!」

あずさ「落ち着いて!ここで何をしているの?あなた達は?」

ウレーネ「我々は彼によって所有されているのです」

カニア「彼の従者なの」

エリム「彼の愛人です。逃げるのに手を貸して下さい!」

全員、微妙に状況の認識が異なっています。

あずさ「どうしたらいいの?」

ウレーネ「あなたがここから脱出できたら、私達のドングリを女王のもとに持っていって頂けないでしょうか。この怪物のねぐらで私達が苦況に陥っている事を伝えて欲しいのです」

むっ、何故私のIMEでは苦況(くきょう)を変換できないのか。

カニア「ドングリをウィンドスピア・ヒルの南のはずれに住んでいるフェアリー・クイーンの元へ持っていって欲しいのよ。それで私達はここから解放されるわ・・・イレニカスとこのダンジョンから!」

ジャヘイラ「そう・・・ついに私達を捕まえた者の名前が分かったのね。イレニカスね?教えて、ドライアド、何故このイレニカスはあなた達3人をそんなに長くここに置いているの?」

ジャヘイラさんのナイスな割り込みによって、これまで度々登場していたここのマスターの名前がイレニカスと断定されました。

カニア「私達は感情を吹き込むはずだったのに、彼の内面はまるで不毛なの。彼が期待することがよく分からないわ」

私はカニアさんの言っている事が良くわかりません。

エリム「せめて彼の企みを阻止して下さい。あなたがドングリをフェアリー・クイーンに届けてくれれば、クイーンが私達の木を再び育て、私達を開放してくれます」

あずさ「何故逃げられないの?鎖に繋がれたり檻に入れられてるようには見えないけど」

ウレーネ「我々の樹を残して行くことはできないのです」

カニア「ドライアドの木から離れたら、私達は死んじゃうのよ」

えっ、じゃあ、どっちにしても逃げられないんじゃ・・・
それとも、そのフェアリー・クイーンが木を育てれば、自走可能な木にでも成長するのでしょうか。

あずさ「分かった。どうすればいい?」

エリム「私達も木も死んでしまうでしょう!」

若干会話の繋がりがおかしくなってきましたね・・・私の「分かった。どうすればいい?」という返事は余計な気がします。

あずさ「事情がどうであれ、喜んであなた達を助けるわ」

ウレーネ「本当に感謝致します!ドングリを入手して、ウィンドスピア・ヒルの南端におられるフェアリーの女王の所に持参して下さい」

カニア「だけど、彼はドングリを奪ったの。私達の計画を知ってるのよ。彼は高笑いをしているわ」

エリム「彼はドングリをイリッチに渡しました。イリッチは卑劣な奴です!」

あずさ「そのドングリなら多分ここに持っているわ」

エリム「勇敢な行いに感謝いたします。どうかそのドングリをフェアリー・クイーンの元へ届けて下さい。クイーンはトレードミートという人間の町から、北東に行ったところに住んでいます」

ウレーネさんは「ウィンドスピア・ヒルの南端に住んでいる」って言ってたのに、エリムさんは「トレードミートの北東に住んでいる」と別の言い方をしてきました。どっちも嘘をついていないとするなら、トレードミートの北東にウィンドスピア・ヒルがあって、そこの南東にフェアリー・クイーンがいるということになるでしょう。

カニア「あなたの脱出の手助けをするわ!この建物の次の階まで移動するのにはポータルを使わなければならないの。イレニカスはそうしていた。ポータルは特有のキーで作動するはずよ」

エリム「彼は彼女の鍵を使っています。今でも彼女を愛しているのです。彼女の部屋は昔のままにしてあります。警備も万全ですが。私達は時々そこに行っては、彼女の持ち物を見るのです」

ウレーネ「森がいつも貴方の道を導いてくれますように!」

イモエン「すっごいきれいだわ!私はずっとドライアドとその美しい木の事を夢見ていたの」

いい感じでウレーネさん達との会話が終わったと思ったのに、変なタイミングでイモエンさんが会話に混ざってきました。

ウレーネ「いつでも歓迎致します!若者の元気さは、ずいぶん長い間聞くことのなかった音楽です」

イモエン「私は夢を見ていた・・・でも、彼は違う。あなたの魔力は彼にはもう通じない、そうでしょう?」

ウレーネ「どうしてご存知なの?私達と同じように、彼に触れられたのね?イレニカスは決して見つけられないものを探し求めているわ。求められても、他人にわかるはずなどないのに」

イモエン「イレニカス・・・」

ウレーネ「死と歪みがその名を取り巻いているのです」

イモエン「いえ、死とは違うわ・・・あいつは私に見せたの・・・忌々しい名前!忌々しい場所!」

ウレーネ「お若い方、どこへ行こうと一生懸命に生きなければならないのです。気持ちが負けたらそこで終わり。これは私達、自ら思い知ったことなのです」

イモエン「私が習ったのは・・・何か違う事ね。あなたはとても美しい。あなたがほとんど見えないくらいよ。とにかく私は家に帰りたい。ああ、あずさ、私達いつ家に帰れるの?」

昔のイモエンさんには子供チックなKY感があったけど、今のイモエンさんには自己陶酔系のKY感がありますね。
気を遣って、イモエンさんに話を合わせようとしてくれていたウレーネさんが不憫でなりません。

で、家に帰りたいといわれてもな・・・そもそも私達の家ってどこにあるの?まさか、キャンドルキープのこと?
家に帰るどころか、帰る家を探すところから始めなければなりませんね。
次回に続きます。

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