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皆さんこんにちは。
頭空っぽ担当の蘭丸です。
今回ご紹介する映画は・・・
「西遊記〜はじまりのはじまり〜(西遊降魔篇)」です。
いつものように作品情報から。
西遊記~はじまりのはじまり~
原題:西遊降魔篇
ジャンル:アドベンチャーコメディファンタジー
製作国:中国
公開年:2014年
監督:チャウ・シンチー
概要:まだ、坊主頭にする前の仏の門弟である「玄奘」(後の三蔵法師)は、妖怪を暴力ではなく愛の力で諭すことを成功させたいと願う妖怪ハンター(妖怪専門の賞金稼ぎのようなもん)をしていた。しかし、愛の力ではなかなか妖怪を説得することはできず、情けなく師匠に泣きつく日々。そんな中、玄奘は人間の手ではどうすることもできない強い妖怪「猪剛烈」に遭遇する。同業者の「段さん」と協力するも、とてもじゃないが対峙すらできない玄奘は、500年前に「五指山」に封印されたとされる伝説の魔王・孫悟空に助けを求めに旅立つのであった!
さて、そんな「西遊記〜はじまりのはじまり〜」に対するおすすめ度は・・・
おすすめ度(5段階):★★★
いかにもチャイニーズコメディと言う感じの映画です。
そういうの(霊幻道士とか少林サッカーとか…あ、ちなみに少林サッカーの監督さんです)好きな人にはとてもおすすめですが、多分寒いと感じる人もいるので、無難に★みっっっつですー。
原題では「降魔篇」となっているので続き物ですね。多分。
声優陣が豪華っていうか、俳優さんとか芸人さんを使っているので、多分宣伝には力が入ってると思いますが………ん~!
毎度のことながら特に考察するところなんてないんで…困りますた。
うーん。ここからはネタバレを含みますので(一応)、これから見る予定がある人は「西遊記〜はじまりのはじまり〜」を見終えてからにしてくださいね!
<以下ネタバレを含みます>
登場人物
主人公:玄奘
同業者1(ヒロイン):段(だん)
同業者2:足じぃ
同業者3:虎筋カマキリ
同業者4:空虚王子
仏様:大日如来
考察・感想(ネタバレ含む)
概要からしてもう全然、日本でおなじみの西遊記ではないですよね。
本当の(?)西遊記は、まずは悟空が何で封印されてたかってところからですよね。ただの猿だったのに、仙術を身に着けて天界に殴り込み。釈迦如来に「掌から出れるもんなら出てみれ」と挑発されて、それにのるも、最果ての柱だと思ったものはお釈迦様の指で、結局お釈迦様の掌から出ることはできていなかった…。結果、500年間「五行山」下敷きの刑に処せられたと。
本作で「五指山」なのは、仏の「五本の指」にかけてるのかな。そして本作の仏は釈迦如来ではなく、大日如来でした。勇者ヨシヒコの仏、佐藤二朗さんにやってほしかった…。ななななーん!
釈迦如来はゴータマ・シッダールタその人ですが、大日如来は別の仏様なんです。なぜこの物語では大日如来になったんでしょうか…不思議です。ちなみに日本だとアマテラスオオミカミと同一視されることがあり、女性とみられています。
ちなみに如来は修業を終えた仏様で、菩薩は修業中の仏様らしいですが、あえて菩薩のままでいる仏様もいるらしい。仙人と道士みたいですな。
あらま話がそれでしまいました…。
で、悟空は「500年経ったらここを天竺に行くお坊さんが通るから、弟子になってお供しなさいね」ってお釈迦様に言われ、待つわけなんですが、とにかく聞かん坊なので、頭にあの金のわっかをはめられるわけですね。
あれがないとただの猿だから、あったほうがいいと思いますけど。
そして次に仲間になるのが猪八戒。そして沙悟浄。
色々な妖怪に旅を邪魔されるも悟空たちが頑張っておししょーさんを守り、無事天竺に着きましたよっというのが、西遊記なんですが
まずこの西遊記、出会う順番が真逆です。
最初に水の妖怪(後に沙悟浄と分かるのですが)と出会います。
同業者の段さんがさっさと倒してしまいます。
次に出会うのが、猪八戒。
「八戒」はその字の通り、8つの戒めのことでして、猪さんが自分で自分に課していた8つの戒めを三蔵法師が「えらいねー!!」と褒めたのでそのまま八戒と名乗ることにした名前。この時は「猪剛烈(ちょごうれつ)」という名前です。
彼は本作では賞金額が最高ランクの妖怪で、いろんな妖怪ハンターに首級を狙われていますが、強すぎて一般人にも被害が出そうになります(実際にはもう出てるけど)。そこで玄奘は、これはまずいと孫悟空の元に助けを求めに行くんです。全然違うね。
そして最後に、猿の姿からただのオッサンの姿に変わってしまった、封印500年目の孫悟空さん。玄奘はお坊さんではないので全然敬ってもないし、仏から「500年後に来る人は天竺に行く人だから」って言付けされてもいないようです。玄奘は、悟空から剛烈を五指山に呼び寄せる方法を教えてもらい、勝手についてきちゃった段さんと協力して剛烈をおびき出し、悟空に倒してもらいます。
(でも…玄奘が持ってたサトウキビを折るのにも一苦労してたのにどうやって倒したんだろう…)
剛烈を倒したあとに段さんから結婚しようと言われるけど、男女の愛なんて小さな愛だ、というのが信条の玄奘は、頑なに拒否。(確かに仏教においては「愛」は「母から子への愛」だけらしいよ)
玄奘は剛烈を倒した後に悟空に騙されて彼の封印を解いてしまいます。そのタイミングで現れた、同業者の虎筋カマキリ、足じぃ、空虚王子が悟空に倒されてしまったあとに、フラれたけど戻ってきて必死に玄奘を助けようとする段さん。やっと玄奘は、段さんを愛していることに気が付きます(/;ω;)/いや、本当は初めて会った時から好きだったとか言ってたけど…それはどうかな(;´Д`)言いすぎかと…。
が、時すでにお寿司。
段さんは、段さんの武器である「自由自在に変形する金の腕輪」だけを残して木端微塵にされてしまいます!!!
このあと、仏に祈った玄奘に応じたのか、大日如来様が悟空に張り手。
悟空は一撃も耐えられず。頭に段さんの金の腕輪をはめられます。
で、段さんによって封印されていた剛烈と水の妖怪(沙悟浄だよね?)と共に、玄奘が天竺へ旅立っていくところで、第一話完。と言う感じです。
さて
この作品では猪剛烈は、ブサイクだけど妻を愛していた優しい男だったが、イケメンと浮気をされた挙句にそのイケメンに殺されたので、面食いの女を許さない妖怪になったそうです。
そして、沙悟浄(仮)も、川でおぼれていた子供を助けただけなのに、人さらいに間違われて殺されて川に捨てられた恨みから妖怪になったとのことです…。
この妖怪の成り方は…妖怪ウォッチ…!!!?
普通これは幽霊だよね?!
(本当の西遊記では、二人とも元々天界で将軍をしていたような偉い人たちで、罪を犯して下界に追放されていたものです。
でも、三蔵法師が天竺へ行くとなったので、司法取引がなされたわけです。三蔵法師のお供をすればいいことあるよ、と。)
ラストも、何故か「Gメン’75」のオープニング曲をBGMに旅立っていきます(;´∀`)
日本の影響がちらほら?
しかし、ナレーションによると、行く手を阻む物に「名所名跡」や「温泉」「ご当地グルメ」まで含まれていたんだけど、心配すぎるよこの人たち…。
他に見どころは、「もう川には妖怪が出ないから安全だ!」と言ってるだけのところを日本語吹き替えでは「メイドインチャイナ、安全!!」と言ってたり、「エヴァンゲリオン」の「アスカ」の物まねで有名な芸人さんが担当しているキャラが「あんたバカぁ!?」と言ったりと、小ネタが随所に挟まってます!
中国映画ではありがちなことなんですが、字幕がないのに吹き替えセリフがあるようなところは、だいたいが日本が独自にふざけてるところです。(字幕は直訳オンリー)
どこが笑いどころか分かりやすいので、ちょっと変なんですが、字幕付きで吹き替えを見ると良いですよ!
個人的には中国映画好きなので、続編が待ち遠しいですね~。
蘭丸でした。
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)