【マハーバーラタ】古代に核戦争はあったのでしょうか?

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どうもこんにちは、栁澤です。
タイトルからしてくっだらないことを考えていそうな感じが駄々漏れで申し訳なく思います…。

こないだドラゴンボール超を見てたらデンデが「ペンパイナッポー」と言ったような気がしたので巻き戻したら「パンペイナッポー」と言ってた回ですが、「人造人間17号」が久しぶりに出てきてましたね~、人造人間って言われてましたがこの人、サイボーグ人間ですよね…。仮面ライダーみたいな、改造人間というか?

本題はそこではなくて…聖書では人間は神が作ったという話なので人間はすべからく神造人間ということになりますよね。でも実際は人間を製造しているのは人間です…。なのでやはり人造人間なのですよねぇ、全員。17号さん18号さんは改造人間だけどね!

というわけで人間は神造であろうが人造であろうが、どっちでも普通の人間でしかないのですが、でも神造「兵器」って言われるとすごい気がしてしまいます。神造兵器についての言い伝えは色々ありますが、例えばインドの大昔の叙事詩には神造兵器がたくさん出てきます。「マハーバーラタ」とか。「ラーマーヤナ」とセットで世界史では覚えないといけないマスト単語ですが、中身までは習いません。でもこれ一部のオカルト大好き(?)な人々にはよく知られています。マハーバーラタは、古代に核戦争が起こった様子を記しているのでは?という説があるからなのです!

マハーバーラタの内容は1万年くらい前の出来事が主です。マハーバーラタには、神が出てきます。神と人間のハーフなどもよく出てきます。パンダク王という王様と、ドゥルユドノ王という王様の間に起こった戦いについての叙事詩なんですが、そこに出てくる兵器が「まるで核兵器ではないか!」と言われています。

「その武器は宇宙の力が詰め込まれている飛び道具で、使われると太陽1万個の熱と光を伴った柱が上がった」とか、「その武器は鉄の雷であり、ブリシュニとアンダーカの民を全員灰にした」とか。さらに「ヴィマーナ」という戦闘機らしき空飛ぶ兵器が空襲して来たり(石やら槍を降らせてきたそうな)、高度1200メートルから攻撃してきたとか。そんなことが書かれています。

太陽1万個の熱と光…住民が灰になった…。確かにまぁ一見…はだしのゲン読者的に見ても核爆弾でも落とされたみたいなイメージですが…。(核爆弾に宇宙の力は込められていないけどね…)

しかしちょっと待つんだ!!その読み物には太陽の神様が出てきますし、その息子も出てきます。太陽の神様が出てくるのに、その神様1万人分の権能の武器って???神様の立つ瀬がなくないですか!?(まあインド神話では雷の神様(インドラ)のほうが、太陽神より格上っぽいイメージになってますが…。そしてインドラ側が勝ち、太陽神の息子側が負ける物語ですし。)あとね、本当にその戦いが実際にあって、その様子を記しているんならもっと具体的な感じになると思うのだけど。

例えば、今核兵器のことを書いて残しておくなら「太陽1万個分!」とかそんな書き方しませんよね。「全長3.12m、最大直径0.75m、総重量約5t。番号はMk.1。ウラン235を用いており、二分されたパイプの両端に置かれたウラン235の塊の一方を火薬の爆発力でもう一方のウラン塊にぶつけ、臨界量を超過させて起爆するガンバレル型である。積載されたウラン50kgのうち、1kgが核分裂反応を起こしたと推定されている。核出力はTNT換算で約15kt(5.5 × 1013ジュール)である。」(←ウィキより、リトルボーイの概要)こんな感じで、一般人が読んでも「???」ってなるような説明になるに違いない。しかもこれ、ウィキペディアの記載なんだから、一応一般人向けなのに「???」なのです。いくら兵器に明るくない人がハマーバーラタを書いたとしても、あまりにアバウト。もちろんヴィマーナ(戦闘機)に関してだって、「うんちゃらに使用された主力戦闘機。2,200 kmに達する長大な航続距離・20mm機関砲2門の重武装・優れた格闘性能を生かして云々」(←零式戦闘機の概要を一部アレンジ)などの説明があってもおかしくないんですが。「偉い神様が撃退したんだよ!」というようなことが主にマハーバーラタ作者が訴えたいことのようです。ちなみにヴィマーナ(戦闘機)は魔王が使った悪の兵器みたいです。ウランの名称やら、核融合やら、機関銃を表す単語が今とは違っていたとしても(というか文明が全然違えば全然違うと思いますが)それに相当しそうな単語が無い、本当に誰でも理解できそうな言葉で書いてあります。読む側には有難い気がする一方、これは絵本みたいな空想上の「ぼくがかんがえたすごいぶき」的なものなのではという気もします。

というのもマハーバーラタは1万年くらい前が舞台ですが、叙事詩が成立したのは4世紀頃で、中国では三国志がほぼ終わった状態(晋が出来るか出来ないか~?くらい)。日本では卑弥呼が女王やってたのかな?くらいの時代で、ヨーロッパではローマ帝国がブイブイ言ってた頃かな?まだ東西に分裂していない頃だと思われます。結構最近(?)ですね。

ということは今の私たちが8000年くらい前のことを文章にしたようなもの…もちろん参考となった文章は伝わっていたのでしょうけども、それにしても古すぎる!私たちが今8000年前のことを文章にしようとすると、「正確なことは分からん」とか「これは神話です」としか、言いようがありません…。だって多分マンモスとか狩ってたし…。そう考えるとインドすごいなぁ。まぁ日本でも、オオクニヌシとかアマテラスオオミカミが実在していたとして、活動していたのがいつかと言われるともしかしたら8000年くらい前なのかもしれませんけども。古事記も成立したのは7世紀ですしおすし。これも「神様は凄い!」ということが言いたかったのであって歴史書というにはちょっと…(古事記は歴史書扱いですが)。スサノヲがヤマタノオロチを倒したとか言われても「昔の日本にはすごい蛇がいたもんだ!頭が8つって!!」とはならないわけで…。マハーバーラタも、そういうわけですね。

最近では「モヘンジョ・ダロ」(←核戦争が起きた地では?という遺跡。ガラス化した石など、自然に出来ないものが発見されたりすることなどからこう言われていた)も、最近ではねつ造説が強くなり、洪水で滅んだという説が有力になってますし。ロマンはあるのですが…。もっとこう…、設計図とか残しておいてくれたら信じたんだけど。太陽一万個分とか、レモン1000個分のビタミンCみたいな感じで軽く説明されても困っちゃう。kwskって言いたくもなるというもの…。

結局人造が何でもかんでも厄介ということで。神造なら、廃棄物とか処理場要らずで何とかできただろうし。倫理にも引っかからないし。

余談ですが、雷の神様って、時に太陽の神様より偉いことがありますよね。何故か。多神教だと、主神は大体太陽の神様か、もしくは雷の神様が目立っています。太陽神=天照大神、エジプトのラー、ヒンドゥのヴィシュヌ、南米のケツァルコアトルなど。雷の神=ギリシャのゼウス、ヒンドゥの神々の王インドラ、…ワンピのエネルとか…あ、これ一神教?
遠くの恵みより近くの脅威ってことなのでしょうか?でも太陽は遠くにあっても生活に影響バリバリだけど。どうして太陽の対抗が、海とか大地じゃなくて雷なのかな~?単穴、連下は分からない。。変わった神様が主神の神話は…戦争と死と魔術の神のオーディンとか?北欧ってば半端なく殺伐としてますな…。

栁澤でした。

【マハーバーラタ】古代に核兵器はあったのでしょうか?_挿絵1

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