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こんにちは!栁澤です。
最近流行りの、The Last Emperorならぬ、「The Last 陰陽師」さん…。
何がラストなのか分からなかったのでいろいろ調べたのですが、わかりませんでした!なので、本人のサイトに直接問い合わせたんですけども回答は貰えませんでした…残念。
しかしラストと言われるともう今後は陰陽師は生まれないってこと!?そんな!キョンシーか妖怪か何か出てきたらどうしたらいいの?と思いますよね。
というわけで、今日は陰陽師ってなに?という話をしたいと思います。何故そんな話を私が、というと…実は陰陽師は、福井県名物でもあるからなのです。小学生の頃、「県内の他の市町村をテーマにその市町村の『新聞』を作ろう!」というグループ課題があり、私のグループは名田庄村を選びました。意味は特にありませんでした。これが、私と名田庄村の出会いなのですが…名田庄村は、陰陽師界のサラブレッドの末裔の住んでいた村だったんですよ。(他には牡丹鍋も有名です!)
その新聞はなんと!最優秀賞を貰いました( *´艸`)名田庄村ありがとう!ということで、私は名田庄村が好きになったというわけなんです。そんな名田庄村名物をラストにするわけにはいかないではありませんか。というわけで調べちゃいますよ。
陰陽師で有名なのは、やはり「安倍晴明」ですよね。この安倍晴明の末裔は「土御門(つちみかど)家」という家で、京から名田庄村へとやってきます。ちなみに、京都と名田庄村はかなり近いです。そもそも京都と福井県は隣り合ってるんですけど、あまり知られておりませんねw名田庄村は、現在は市町村合併のため「おおい町」になっています。
土御門家はいわゆる「公家」で、名田庄村の安倍系土御門家以外にもあったのですが、大抵は明治までには断絶しちゃってて、唯一生き残っていたのが、名田庄村の土御門家です。この土御門家は、資料を政府に献上したりしてます。
さて、本題の陰陽師とは何か?と言いますと、元々は公務員でした。つまり、宮廷で仕事をする役人さんだったんです。しかし、現在は陰陽師枠は公務員にはありませんね。つまり、もう国と陰陽師には何の関係もなくなっちゃったってことなんです。そうなったのは、黒船来航とか、佐幕だー討幕だー攘夷だーと言ってたあたりです。陰陽道は元々は中国から入ってきた「五行」などの考え方が元なので、「日本発信じゃないのにでかい顔してんじゃねえ!」っていうことで(日本には日本土着の『神道』がちゃんとありましたからね…)、完全に「宮廷陰陽師」は明治時代にはいなくなりました。実はまやかしごとが嫌いな豊臣秀吉に一旦廃止されそうになったり、戦国時代には天皇すらごたごたに巻き込まれていたので占いどころではなくて、そのあたりも相当影が薄かったようですけれども。公にとどめを刺されたのは、明治時代ってことになります。
じゃあ今いる陰陽師さんは何?と言いますと、あの方々は「陰陽道由来のおまじないなどを施す人」ってことになります。「陰陽師」=「公務員の役職」ですので、厳密には陰陽師という資格はありません。昔はあったのですが、それを持つ本当の意味での陰陽師はもう生まれることはありません。つまり、ラスト陰陽師はもう相当前に終了してるわけです。
では、今何故「ラスト陰陽師」が流行っているのか?というとそれは妖怪の仕業としか言いようがないかも…。いや、本当に…w
妖怪ウォッチのおかげで、妖怪ブームが来てました。その妖怪と戦うのは陰陽師の仕事というイメージですし、実際安倍清明も妖怪退治などしていますし。んで、ただの陰陽師ではちょっとパンチが効いてないので、「ラスト」って付けとけばプレミアっぽくない?的なノリで「ラスト」つけてみたーのかなー???と勝手に思ってます。その流派ではもう弟子を取らないとかそういう意味なのかな?と思って問い合わせたんだけども返事がないから、申し訳ないのですが私にはラストの要素が見つけられなくて…(・_・;)
民間陰陽師というのは、石田千尋氏、橋本京明氏などたくさんいますし、これからでも別に五行のこと全く知らなくても「私は陰陽師です」と名乗ることは出来ます。「弁護士です」と名乗るのは違法ですが、「陰陽師です」と名乗るのは、別に「占い師です」とか「霊媒師です」とか「祈祷師です」とか名乗るのとあまり大差ないからなのです。
実際、江戸時代にはこのようなアヤシイ輩が跋扈したため江戸幕府が取り締まりをしています。そして「怪しくていかがわしい」というイメージもこのころからついているようです。
結論として…
あれが最後の陰陽師とは思えない。きっとまた第二、第三のラスト陰陽師が…
ってことみたいです。だって名乗ればOKなんですもん!神道の巫女さんや神主さんと同じようなことをするようなイメージがあると思いますが、神主さんにはちゃんと資格試験があるのはお笑い芸人の狩野英孝さんの影響で有名ですよね。もちろん、キリスト教の神父さんや牧師さんになるのも無免許はだめです。このように資格ありきの職業は、資格を与えてくれる機関がなくなってしまえば、いくらなりたい人がいても終了してしまいます。
しかし、現在の陰陽道にはそういう統一された協会のようなものがあるわけでもなく、極端な話ある日突然「蘭丸流陰陽道」を開いても別にいいわけです。なので、陰陽師とは正式(国の役職)だと「もうとっくに終わってる」ことになり、現在民間で陰陽師活動をしている方々も「陰陽師」と認めるのだとしたら「名乗るものがいる限りはあり続ける」ものってことになります。現在のラスト陰陽師さんは、ものすごく大目に見ると「暫定」ラストとは言えるかも。もっと若い人が存在していると判明したらその時点でラストは名乗れなくなるという、旬の商売ってことになりますかね。っていうか陰陽師がいなくなる前提な名乗りはやめてほしいけど(・_・;)
というわけで、陰陽師は、多分なくならないのでご安心ください!ただ、変な相談料とかを請求してくる詐欺師と紙一重の陰陽師もどきには気を付けてくださいね!
以上、栁澤でした(‘ω’)ノ
ではではでは!ではでは~。
画像の人物は直接関係ありませんが、安倍清明さんのお母上は狐さんだったとかそうでなかったとか言われていますね。
Studio POPPOの変な記事担当です。武田信玄の軍配が欲しくて100円貯金しています。ゾンビが来たら軍配で殴るつもりです。(よくないゲームの影響を受けている)