ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者のプレイ日記13:レトロゲーム(ファミコン・ディスクシステム)

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
執事の善蔵さんやお手伝いの茜さんのお給料は一体どこから支払われているのだろうと、ふと疑問に思った伊達あずさです。
確か名義人が死亡すると銀行はその事実を知った時点で口座を勝手に凍結しちゃうんですよね。凍結を解除するには相続関係をはっきりさせなければならないのですけど、今回のケースでは綾城ユリさんという謎の相続人が絡んでいるせいで、相続の手続きもそう簡単に完了させられないのでは・・・

幾らキクさんが会長だからとはいえ、個人宅で家事代行をしている人の給料を会社名義の口座から支払ったりするものでしょうか。個人宅の家事代行は会社の経費にできないらしいので、そんなことをするとトラブルの元になりかねません。

そもそも、雇い主であるキクさんが亡くなられた後も2人が当然のように綾城家で働いていること自体にかなり違和感がある気はします。
仮にキクさんに一番近しい完治さんが手をまわして、善蔵さんと茜さんを新たに雇い直したのだとしても・・・今回こんなことになっちゃいましたからね。困ったものです。

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者のプレイ日記13:レトロゲーム(ファミコン・ディスクシステム)_挿絵1
そんな謎の執事善蔵さんに質問です!
ねえねえ、善蔵さん。ひょっとして、土蔵の中にあった骨董品が幾つか無くなったりしてませんか?

善蔵「実はここに保管されていた骨董品の幾つかが無くなっているのです!あのナイフもここにあった物の1つです。きっと物取りの仕業に違いありません!」

完治さんを殺害する際に使用されたナイフが土蔵の中にあったものだったというのはちょっと意外だったけど、そこ以外は思った通りです。
多分、骨董品を盗んだ人と完治さんを殺した人は別なんじゃないのかな?

仮に煙草入れや骨董品を盗んだ犯人がアキラさんだったとして、アキラさんに完治さんを殺す動機はありませんからね。それどころか、放蕩息子を続けるためにも、お金を稼いできてくれる完治さんの存在は必要不可欠なはずです。
そりゃ~感情に流されての犯行となれば話も違ってくるでしょうけど、それならそれで、殺す前には必ず激しい口論になるでしょうから、それを見回りに出ていた善蔵さんが気づかないはずありません。

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者のプレイ日記13:レトロゲーム(ファミコン・ディスクシステム)_挿絵2
するとそこに見知らぬ人がやってきました。

完治さんの事を兄さんと呼ぶ人間はそう多くありません。
綾城二郎さん・・・ですね?

二郎「何だ!?君は!」

善蔵「伊達様、居間で話されてはいかがでしょうか?」

確かにここでは落ち着いてお話できませんね。ではお言葉に甘えて・・・

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者のプレイ日記13:レトロゲーム(ファミコン・ディスクシステム)_挿絵3
二郎さんと共に綾城家の居間にやってきました。

二郎「君は一体何者なんだ!?」

遅れました。空木探偵事務所で探偵をやっております、伊達と申します。
今回、善蔵さんからのご依頼で綾城キクさんの件について調査させて頂いております。

二郎「何?探偵?その探偵が私に何の用だね!?」

キクさんの事や遺言の件についていくつか質問してもよろしいですか?

二郎「何故私がそんなことに答えなきゃならんのだ!君にそんな事を聞く権利があるのかね!」

いえ・・・ありません。答えたくないのでしたらそれで結構です。
しかし、二郎さんはどうして綾城家に?

二郎「兄さんに見てもらいたい書類があったんだ。会社には出ていないし、ここにいるだろうと聞いてやってくればこの有様だ・・・畜生・・・一体誰が完治兄さんを!」

それはまだ何とも・・・

二郎「私は犯人を殺してやりたいよ!兄さんをあんな目に遭わせやがって!」

ふ~む・・・あゆみさんから聞いていた印象とは大分違いますね。これは演技なのでしょうか?
しかしながら、キクさんに続き、完治さんまでこんなことになってしまって・・・それでなくてもユリさんの件で、遺産の分配もままならないでしょうに。遺産の件についてお姉さまの春日さんは何と?

二郎「酷い借金をしてすぐにでも金が欲しいだろうが、ユリが見つかるまで遺産の分配ができないからイラついているようだ」

でしょうねぇ・・・
そういえば、昨晩の11時頃、二郎さんはどこで何をなさってましたか?

二郎「なんだと?私を疑っているのか?失敬な!」

いえ、決してそのようなわけでは・・・

二郎「第一、警察の人間でもない君に・・・何故私がそんなことに答えなきゃならんのだ!君にそんなことを聞く権利があるのかね!」

まあそうですね。わかりました。
後は・・・そう、完治さんのご遺体があった土蔵に保管されているはずの骨董品の幾つかが無くなっているそうなのですけど、何かご存じありませんか?

二郎「アキラが遊ぶ金欲しさに盗んだんじゃないのか!」

えっ、アキラさん?何故そう思うのですか?二郎さんはアキラさんのことを何かご存じなので?

二郎「あんなろくでなしのことなど話したくもないよ!」

さ、左様ですか・・・

二郎「これから兄さんの分まで頑張らねばならんのだ。君の相手などしている暇はない!」

うーん・・・二郎さんがイラついているのは、兄である完治さんが殺されたからという訳でもなさそうな気がしますね。
確かに私は警察の人間ではありませんけど、完治さんを殺された事が本当に悔しいのであれば、事件を解明することに対してもう少し協力的でありそうなものです。

二郎「なんだね。さっきからジロジロと・・・失礼じゃないか!もう、気が済んだだろう?失礼する・・・!ああ・・・そうだ・・・ひとつだけ教えてやろう。今度のことであずさ姉さんは兄さん達に借金を返す必要が無くなったわけだ。まっ、何かの参考になるかもな」

あずさ「二郎!ちょっと、それ、どういう意味よ!そういうあんたこそ、兄さんが死んで嬉しくって仕方ないんじゃないの?」

二郎「な、なんてことを!姉さんこそ・・・もういい!話にならん!」

そう言うと二郎さんは帰ってしまいました。

っていうか、春日さんも居間にいたのですね。姉弟で仲が悪いのは仕方ないとしても、春日さんがいる目の前で、見ず知らずの私に対してあんなことを言うなんて・・・3兄弟の中でも、ずば抜けて感じが悪い人ですね。
二郎さんがどれほどお仕事がお出来になられるのかはわかりませんけど、これでは完治さんの側に着く人が多くなるのも頷けます。意味もなく無駄に敵を作るタイプです。

確かに二郎さんは感じ悪い人だけど、見るからに神経質そうですし、殺すにしてもこんな見え透いた形で完治さんを殺したりはしないと思います。もちろん、春日さんでもないでしょう。

一体誰が完治さんを殺したのか・・・まだまだピースが足りませんね。
次回に続きます。

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