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皆さんこんにちは。
刑事でも探偵でも、自分の力で調査を進展させることができない伊達あずさです。
毎度毎度、犯人が何かしでかさない限り、調査がちっとも進展しないのですよ。
まあ、刑事だった時に比べれば、まだましかもしれませんけどね・・・特に北海道の事件の時なんて、私の調査なんて全くの無駄でしたもん・・・
今回も結局、新たな犯行によってようやく話が進展しました。
ただ、完治さんが殺されたことと、キクさんの他殺が関係あるかどうかは・・・まだわかりません。
ま~今からそれを調べるんですけどね!
幸い、空木先生の名前を出したら、警察関係者の方が物凄く協力的になってくれましたしね。
さ~てと・・・鑑識の方に聞けることは聞いたので、後は完治さんのご遺体を確認させてもらえたら完璧なんですけど・・・ご遺体を近くで観察させてもらう・・・なんてのは流石に無理ですよね?
鑑識「死体や周りの物には絶対に手を触れないでくれよ」
おっけーなの!?やったね!
では早速、なむなむしてから完治さんのご遺体を観察させて頂きます。
まずは・・・死因となった胸部の傷ですね。殺害の凶器となったナイフは今でも完治さんの左胸に深々と突き刺さったままです。
鑑識「これは女の力じゃ無理かな?」
そう決めちゃうのもどうかと思いますけど、鑑識の方がそうおっしゃるならそうなのでしょうね。
後は、思ってたよりも出血が少ないみたいですね。ナイフが刺さったままだからなのかな?
それと、完治さんのご遺体の右側に鍵のようなものが落ちてますね。流石にこれは拾ったらまずそう。遺体のそばに落ちていた鍵はそのまま鑑識に回されました。ちなみに警察の方が善蔵さんに先ほどの鍵について確認したところ、先ほどの鍵はこの土蔵の鍵であると判明しました。
じゃあ、そろそろ遺体の第一発見者である善蔵さんに話を聞いてみましょう。
善蔵「伊達様!か、完治様が・・・!何故このような恐ろしいことに!?」
どうしてでしょうね・・・今回のことがキクさんの件と関係あるのであれば、これも仕事の内ということになりますので私が調査しますけど、今のところはなんとも。あ、そうそう。こう見えて、私は刑事として殺人事件の調査を行った経験もありますので・・・
とりあえず、形式通りの質問をさせてもらいますね?念のため言っておきますけど、別に善蔵さんを疑っているわけではありませんからね?
えっと、善蔵さんは昨日の11時頃、何処で何をなさってましたか?
善蔵「いつも通り、11時から12時頃まで屋敷の見回りを致しておりました」
じゃあ、完治さんのご遺体はその時に?
善蔵「いいえ。その時、土蔵の扉にはしっかりと鍵がかかっておりました。ところが、今朝早く土蔵の前を通りかかって、ふと、扉を見ましたら、鍵はいつの間にか外れていたのです!驚いて、中に入って見ると、完治様が変わり果てた姿で・・・」
なるほど、でも鑑識の方がおっしゃるに、完治さんの死亡推定時刻は11時頃だそうですよ。
善蔵「警察の方も私の勘違いではないかとおっしゃるのです」
鑑識が言っていた証言のずれというのはこのことだったのですね。
まあ、別の場所で完治さんを殺害してから、この土蔵に遺体を運び込んだという可能性もあるので、そこまで矛盾しているわけでもないと思います。ただその場合、どうして犯人は再度扉に鍵をかけなかったのでしょうね。まるで早く死体を発見してくださいと言わんばかりです。
そういえば、先ほど見つかった土蔵の鍵って普段は誰が管理しているのですか?
善蔵「キク様の寝室にある煙草入れの引き出しにしまってあったはずですが・・・誰かが持ち出したのでしょうか・・・!?」
煙草入れ・・・ですか。
善蔵「旦那様の形見としてキク様が愛用しておられました」
キクさん自身は煙草をお吸いになられるのですか?
善蔵「はい、以前は。しかし、心臓に良くないと熊田先生に言われてからは・・・禁煙しておられました。それ以来、小物入れとして使っておられたようです」
なるほどね。で、その煙草入れは今どこに?
善蔵「あっ!そういえば、あの煙草入れがいつの間にか無くなっているようです!」
つまり、キクさんの寝室で畳に焦げ跡を作った人物が煙草入れを持ち去った犯人ということですね。きっとその方は煙草を吸われるが故に、偶々煙草入れの中に入っていた土蔵の鍵を見付けちゃったとかじゃないかな。で、それは恐らくアキラさんでしょうね。
となると・・・これはひょっとして、ご遺体の第一発見者って善蔵さんじゃないのかもしれませんね。
土蔵の中をよく確認してみると、奥に入り口とは別にもう1つ扉がありました。今は錠前がかかっていて、開けられそうにはないけど、この扉の向こうからも外にでられて、かつ、ここの鍵を持っている人物ならあるいは・・・
ねえねえ、善蔵さん。奥にある扉の奥には何があるのですか?
善蔵「さあ・・・何のために作られたものか私は存じません」
そっか、それは残念です。
とりあえず、こんなところかな?後は・・・茜さ~ん!
お手数ですけど、茜さんにも2、3質問してもよろしいですか?
まず、昨日の11時頃なんですけど・・・何をしておられましたか?
茜「・・・警察の方に全てお話いたしました」
左様ですか・・・
じゃあ、この土蔵には良く来たりします?
茜「土蔵の方にはめったに来ませんから・・・」
めったにということは、何度かは来たことあるのですね。
じゃあ、あの奥の方にある扉ってどこに繋がっているかご存じですか?
茜「私・・・何もわかりません・・・」
そうですか。まあ、善蔵さんも知らないみたいですしね。
善蔵さん曰く、土蔵の鍵がしまってあった煙草入れが紛失しているらしいんですけど、そのことについて何かご存じありませんか?
茜「し、知りません!私、そんなこと何もわかりません!本当です!」
そうですか・・・わかりました。ありがとうございました。
これはやっぱりアキラさんの仕業かなぁ・・・ただ、だとして、何故茜さんはアキラさんを庇うのでしょうか。遺言書を公開した日、アキラさんが屋敷に来ていたことまでは普通に教えてくれたのに・・・あっ、もしかして、その後でアキラさんから口止めされた?
何れにしても、善蔵さんに確認しておきたいことが1つ増えちゃったな。
でもそれは次の機会にしよっと。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。