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皆さんこんにちは。
今回の依頼主である善蔵さんがちょっと苦手な伊達あずさです。
なんかちょっと押しが強すぎるといいますか・・・警察すら一切疑っていないキクさんの死について、具体的な不審点を見つけたわけでもないのに、まるで他殺であることを確信しているかの如くグイグイくるところが・・・ね・・・
ここまでくると、善蔵さんには”キクさんの死が他殺であると確信するに十分ではあるが、私に言いたくない何かしらの情報”を隠し持っていると信じたいぐらいです。
今日も先生はいらっしゃらないの?何か先生の方こそ心配ですね。
でもって、調査の方は全然ですね・・・今のところ、キクさんが誰かに殺されたと信じているのは依頼主である善蔵さんだけということになります。いや、今ではキクさんが誰かに殺されたという噂を信じた明神村の村人達もかな。
今日は依頼主である善蔵さんに会いに行ってきます。やっぱりどう考えても、善蔵さんはキクさんの他殺を疑うに至った何かを隠していると思うのですよ。多分ですけど、公開されたというキクさんの遺言の内容に何か思うところがあったんじゃないのかな?
善蔵さんは遺言の内容を知らないって言ってましたけど、むしろ、本当にただの思い込みで他殺だと信じこんでいるのだとしたら、怖いので、この件からは早々に手を引こうと思います。
そんなわけですので、綾城家に行ってきますね。
明神駅再びです。
ここに来るのも今日で4回目ですかね。そろそろこの長閑な雰囲気にも慣れてきましたよ。
そういえば、綾城家でお手伝いをしているという茜さんと言う方からもお話をお聞きしたいですね。出かけているということでしたけど、村の外に行ったのであれば駅員さんが見かけているかもしれません。何しろ、見ず知らずの私のことすら覚えていてくれたような人ですし。
駅員「さっきここを通って綾城家の方へ行きましたよ」
どうやら綾城家にお戻りになったみたいですね。これで綾城家に行く名目もつきましたよ。
綾城家に到着しました。
それにしても、当主が変わった後も善蔵さんはここで今まで通り働き続けることができるのかな?新しい主が善蔵さんをFireしそうな人だからキクさんの他殺を疑っているという可能性もありますよね。
遺言の詳しい中身までは知らされていなくても、綾城家に仕えている人達には次期当主が誰なのかぐらい知らされてしかるべきだと思うのですけど。
善蔵さん、しつこいようで申し訳ないのですけど、本当に遺言書の内容について何もご存じないのですか?
善蔵「私にはちょっと・・・わかりかねますが」
うーん、そこまでいうのでしたら・・・
やっぱり、完治さんか二郎さんにでも聞いてみるしかないか・・・で、お二人は?
善蔵「ただいま皆さまこちらにはいらっしゃいません」
春日さんもまだこちらにお戻りになられないのですか?じゃあ、茜さんは?
善蔵「あっ、伊達様、茜が戻ってまいりましたよ。キク様の寝室に居るはずです」
そうですか。ではちょっと失礼して・・・
どうも、始めまして。空木探偵事務所の伊達と申します。
あなたが亡くなられていたキクさんを最初に発見したと善蔵さんからお伺いしております。もしよろしければ、お話をお聞かせ願えませんか?
そうですね・・・とりあえず、キクさんのご遺体を発見したときの状況などをお聞かせいただければと。
茜「あの日、奥様がなかなか起きていらっしゃらないので、様子を見にここへ来たんです。その時は既に・・・遺言書の公開が終わった後、寝室へ戻られて間もなく発作を起こされたらしいと、熊田先生がおっしゃっていました。私さえ気を付けていれば・・・」
なるほど・・・他にどんな些細な事でも構わないのですけど、何か気になった事とかございませんでしたか?
茜「そういえば、遺言公開の日、皆さま居間のほうへ集まってらっしゃるときに庭でアキラ様を見ました。声をかけようとすると驚いてどこかへ行ってしまわれたのです。どうされたのかしら?」
アキラ?初めて聞く名前ですね。確か善蔵さんの話では、遺言公開の日に綾城家に来ていたのは甥の完治さん、二郎さん、そして、姪の春日さんだけじゃなかったでしたっけ?
そのアキラ・・・さんというのはどなたなのですか?
茜「完治様の息子さんです。ときどきこのお部屋に出入りされていました・・・」
なるほど、キクさんの又甥ですか。普段からここに良くいらっしゃっていたのですね。
しかし、そんなにしょっちゅうここにきているのであれば、何故善蔵さんはそのことを私に教えてくれなかったんだろう。
こうして私と話している茜さんもどことなくびくびくしているような気がするし、私に言えないようなことでもあるのかなぁ・・・
とりあえず、善蔵さんにもアキラさんのことを聞いてみましょうか。
遺言が公開された日、キクさんの又甥となるアキラさんがこの屋敷に来ていたらしいのですけど、善蔵さんはご存じなかったのですか?
善蔵「アキラ様があの日ここへですか?私は存じませんでしたが・・・おや?電話がかかってまいりましたので、ちょっと失礼させて頂きます」
茜さんも善蔵さんも居なくなってしまったので、私だけキクさんの寝室に取り残されちゃった。
・・・ん?以前、善蔵さんに案内された時には気付かなかった(善蔵さんの影になっていたから?)けど、畳に焦げたような跡がありますね。何でしょうこれ。
茜さ~ん!ちょっと!
あそこに焦げたような跡があるんですけど、何かご存じですか?
茜「!・・・」
ん?茜さん?何度尋ねても答えてもらえません。仕方ない・・・
善蔵さ~ん!お電話が終わってからで構いませんので、ちょっとこちらへ来ていただけませんか?
ほら、あそこ。あそこに焦げたような跡があるのですけど、あれが何かご存じないですか?
善蔵「はて、何時できたのでしょうか?今まで気づきませんでしたが。伊達様、お電話はあゆみ様からでした。一度、事務所の方へお戻りくださいとのことです」
え?一体何だろう・・・もしかして、空木先生がお戻りになられたのでしょうか。
あ、そうだ。先ほどは話が途中になってしまいましたけど、アキラさんって遺言が公開された日以外にもよくここにいらっしゃっていたのですか?
善蔵「時々、フラッとおいでになってはキク様とお会いになっていらしたようですが・・・この部屋への出入りは自由でしたね」
なるほど・・・ありがとうございました。
では申し訳ありませんけど、今日はこの辺でお暇させて頂きます。
事務所に戻るのであれば、ちょうどキリも良いし今日の調査はここまでにしておこうかな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。