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皆さんこんにちは。
終わりそうなところからなかなか終わらせない伊達あずさです。
“終わらせない”などという言い方をしてみたものの、実際は狙ってやってるわけじゃないのですけどね。だからこそ、私は毎度終わり予想を外してしまうのでしょう。
では、ハボリムさん関連のイベントを消化するために、何故かクリザローへと向かいます。
あずさ「・・・話って何ですか?」
剣聖ハボリム「・・・ハイムで流れている噂を知っているかい?」
あずさ「・・・」
剣聖ハボリム「解放軍に二重スパイがいるって話だ。君も聞いたことがあるだろ?」
あずさ「・・・僕はハボリムさんのことを疑ったりはしていません」
剣聖ハボリム「もちろん、私はスパイなんかじゃない。ただ・・・」
あずさ「ただ・・・?」
剣聖ハボリム「・・・かつて私はロスローリアンの一員だった」
あずさ「!!」
剣聖ハボリム「私の名はハボリム・ヴァン・ラームズ。ローディス人だ」
あずさ「ラームズ・・・?ま、まさか、あの!?」
剣聖ハボリム「・・・そう、暗黒騎士バールゼフォンは私の実の兄なんだ」
あずさ「そ、そんな・・・!」
剣聖ハボリム「待ってくれ!私は本当にスパイじゃない!私がこの島へやってきた本当の理由は兄・バールゼフォンを殺すため!信じて欲しい!」
あずさ「どういうことなんですか・・・?」
剣聖ハボリム「ヤツは、父と母を殺したんだよ・・・」
あ、ここから回想に入るみたいです。
暗黒騎士バールゼフォン「元老院の老いぼれどもに何がわかるというのですかッ!ローディスの君主である教皇を軽んじ、商人や下級貴族が政治に口出しする・・・国賊とはまさに奴等のこと!今、この腐敗したローディスを元の姿に治すことのできるのは我らロスローリアンだけ!父上、どうか明日の評議会では我らにお力をお貸しください!」
ヴォグラス准将「しつこいぞ、バールゼフォン!ダメなものはダメだ!儂は元老院の提案に賛成だ。これ以上、ロスローリアンの権限を強化させるわけにはいかん!お前の頼みといえどもこれだけはダメだ!」
暗黒騎士バールゼフォン「父上ッ!あなたはいつから貴族の犬に成り下がったのですか!ラームズ家は誇り高き武門の長。家名に泥を塗るおつもりかッ!」
ヴォグラス准将「どうかしているのはお前の方だ!儂の命令でロスローリアンに潜入しながら、教皇派の犬になりおって・・・!お前などには家督を継がせぬ!さっさとここを立ち去れッ!」
ヴォグラス准将「行くぞ、ハボリム!」
ハボリム「ち、父上ッ!!」
暗黒騎士バールゼフォン「愚かな・・・」
ハボリム「兄上ッ!!なんということをッ!!」
暗黒騎士バールゼフォン「お前とてわかろう!このままでは国が滅ぶ!!元老院はこの国の病巣だ!そして父上もまた、この国に巣食う病魔の一人なのだッ!!」
ハボリム「兄上はどうかされている!このようなやり方を民が認めるものか!」
暗黒騎士バールゼフォン「我らは確実に人心を掴んでいるぞ!それはお前も知っていよう!これ以上、私の手を煩わせるな!すでに歯車は動き出した!黙って私についてこい!!」
ハボリム「兄上は戦争を起こすおつもりか!?ならば、父上と同様に私を殺してから行かれよ!!」
暗黒騎士バールゼフォン「ここまで聞き分けのないヤツとは思わなかったぞ・・・」
剣聖ハボリム「教皇派のクーデターによって多くの貴族が殺害された。もちろん元老院の政治家達も粛清され今では教皇派の連中が元老院を牛耳っている・・・やつらに捕らえられた私は両目を潰され、国外追放の処分を受けることになった。父を殺したのは私だとされたのだ・・・」
あずさ「そんな・・・酷いことを・・・」
剣聖ハボリム「母上が亡くなったことを知ったのはクーデターから1カ月後だ。事故死と発表されたが、やつらに協力的ではなかったため毒を盛られたらしい・・・」
あずさ「・・・」
剣聖ハボリム「信じる信じないは君次第だが、神に誓って嘘は言っていない」
あずさ「ハボリムさんは復讐のためにこの島へ来たのですね」
剣聖ハボリム「・・・その通りだ」
あずさ「バルバスの造反により、タルタロスらは捕らえられたようですが、僕らがハイム城を占拠したとき彼等の姿を発見することができませんでした。現在、影達を使って捜索を進めていますが、既にこの島を離れたかもしれません」
そうだったの!?じゃあ、このイベントを見逃していたら、黒い方のランスロットさん達が居なくなっていることにすら気付けないまま終わっちゃってたってこと!?
剣聖ハボリム「わかっている・・・だが、信じて欲しい。私は復讐のためだけにここにいるのではない・・・君達の力になりたいのだ・・・私は祖国を愛している。しかし、今のローディスは教皇派の台頭によって本来の姿を失ってしまった。このヴァレリアを今のローディスのようにはしたくない!私は君達の革命に参加できることをとても誇りに思っているんだ」
あずさ「話してくれて、ありがとう。今まで通り、僕はあなたを信頼します」
剣聖ハボリム「ありがとう、あずさくん」
何と言うか・・・やっぱり、魅力的な悪役を作るのって物凄く難しいことなのかもしれませんね。
結局、黒い方のランスロットさんもバールゼフォンさんも力が強いだけのチンピラじゃないですか・・・
っていうか、弟にこれだけ理不尽な仕打ちをしておいて――――
暗黒騎士ランスロット「・・・ハボリムを覚えているか」
暗黒騎士バールゼフォン「は?・・・はい、愚弟なれど、頼もしい男でした」
暗黒騎士ランスロット「仲の良い姉弟であったな・・・かつての貴公らと同じように・・・な」
――――などと思い出に浸れちゃうバールゼフォンの正気を疑うよ!
大体、バールゼフォンの言い分通り、教皇派が人心(民心)を掌握できていたのであれば、親殺しまでしてクーデターを起こす必要ないよね!?
っていうか、バールゼフォンも「ローディスの君主である教皇」という言い方をしているけど、ローディス教国なんて名前なぐらいなんだから、この国はローディス教を中心とした宗教国家で、その主権者は教皇なんじゃないの?教皇が君主なら政権を持っているのも最初から教皇なわけで、既に政権を持っている教皇がクーデターなんて起こせるわけないのでは!?むしろ、本来政権を持っているはずの教皇から、元老院が事実上の政権を奪っていたのだとすれば、元老院の方がクーデター(あるいは非合法な手段による権力移動)を起こしてたってことだよ!
ハボリムさんは「教皇派の台頭によって本来の姿を失ってしまった」とか言ってますけど、ローディス教国という名前からすれば、今の形こそがその名に相応しい本来の形なのではないかと思うのですけどね。だって、そうなる前からもずっと教皇が君主だったんでしょ??
もしそういった話ではないとするなら、ローディス教国は日本みたいな立憲君主制というそこそこ成熟した政治形態だったってことになるわけだけど、だとすれば、”教国”などという如何にも宗教色強めな名称は果たして適切と言えるのか・・・
ただまあ、”教国”という言葉自体が現実には存在しない(調べてみたけど辞書には載っていなかった)みたいですから、この表現が絶対に間違っているとまでは言えませんけどね。まあ、存在しない造語を使うのであれば、今の私のように国のイメージを正しく読み取れなくなるのも当然なわけで、その詳細をあらかじめ明確にしておく必要があるとは思いますけどね。
前作も今作も凝った世界観のようにみえて、存外設定が雑なんですよね。
タクティクスオウガのストーリーを理解する上で鍵となるであろう三民族の違い(ゲーム内の描写を見る限りでは文化的な差異などは皆無だよね・・・)やその対立原因なども未だ分からずじまいですからね。何度も言うけど、いい加減、バルバトス枢機卿が何の宗教の枢機卿なのかぐらいははっきりさせて欲しいものです。まあ、民族浄化という政策と枢機卿自身がガルガスタン人であることを考慮すれば、少なくともフィラーハ教の枢機卿ではなさそうだけど・・・(そもそもフィラーハ教には教皇って存在するの?)
終わりが近くなると、執行猶予としていた数々の問題を解決する必要に駆られるため、どーしたって不満というか疑問というか・・・そう言ったものが噴出してしまうのですよね。
そういったやむを得ない理由から、今回もろくに進まないまま、続きは次回となっちゃうわけですよ!
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。