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皆さんこんにちは。
プレイナー・スフィアに囚われの身の伊達あずさです。
まあ、今居る場所がプレイナー・スフィアの中なのか、それとも外なのか、よく分からなくなってきちゃいましたけどね。
では、プレイナー・スフィアの探索を再開しましょう。
脱出路の確保も大事ですが、何も脱出するためにプレイナー・スフィアに入ったわけではありませんからね。私達の目的はヴァリガーさんの一族の宿願となるラヴォク打倒と彼が持っているとされる魔法の宝物の入手であることを忘れてはなりません。
とか何とか言ったそばから、ラヴォクですよ!
自重しないゴーレムが待機している場所の奥のエリアに移動した途端、ラヴォクに遭遇しちゃいました。
ラヴォク「貴様・・・貴様だな、スフィアを再び移動させよったのは!大馬鹿者が!もう少しで抜け出せるところを!後一歩で貴様達の世界を蹂躙できたものを・・・!我が怒りを思い知るがいい!!」
ん?つまり、ラヴォクもこのスフィアで囚われの身となっていて、自由の身となった暁には世界を蹂躙してやろうと考えていたってことですか?
・・・とんだ魔王思考ですね!
戦闘開始早々、まーたインプルーブド・マントルですよ。
これ、詠唱速度が速いのか何なのか知りませんけど、全力で殴っても詠唱を止められないのです。この世界の魔法使いは本当に卑怯です。
ならば、私も部屋の外にでて扉を閉めてしまいます。
魔法使い以上にプレイヤーの方が卑怯だということをわからせてやらねばなりません。こっちは時すらも自在に操ることができるのですから、そちらの勝ち目など万が一にもないのです!
やっと敵のインプルーブド・マントルが剥がれました。
しかし、インプルーブド・マントルがない状態でも、これがまたびっくりするほどこちらの攻撃が当たらない・・・ラヴォクのACは如何ほどか!
私のHPが半分を切ったぐらいでようやくラヴォクが大人しくなったわけだけど・・・何か妙な事を言い出しましたよ?
ラヴォク「・・・ここは、どこだ?私に憑りついていた・・・力は・・・いなくなったのか?」
ヴァリガー「これは何だ?トリックか?」
ラヴォク「そなたは・・・何者なのだ?私にはもう・・・姿さえほとんど見えぬ・・・」
ヴァリガー「ラヴォク、俺はあんたの子孫のヴァリガー・コルサラだ。あんたの命を長らえさせる為に俺の体を使う事は許さない。その命は俺が終わらせてやる」
ラヴォク「コルサラ・・・だと・・・ああ、覚えているとも・・・他ならぬ、私の家族だ・・・ヴァリガーと言ったな、私は既に死にゆく定めだよ、そなたが手を下さなくともな・・・どれだけ、待ち侘びたことか・・・」
ヴァリガー「何?俺を騙すつもりか、ネクロマンサー!」
ラヴォク「・・・若者よ、そなたを騙すつもりなど、ない。あの奇怪な力によって、自らの精神に気の遠くなるような長い間、幽閉されていたのだ・・・死ねるということは、救いに他ならぬのだよ・・・」
ヴァリガー「自分がイービルではないと言いたいのか?あんたはグールのように自分の家族に呪文をかけるソーサラーではないと言うのか、あんたの伝説に家族が付きまとわれていないと言うのか?」
ラヴォク「・・・いや、そなたの言う通りだ。まさに私のことだよ。いや、それどころか・・・あの力のスフィアの秘密を知られぬよう、私は途方もない時間、あやつと闘ってきたのだ・・・私の故郷を・・・私の家族を、あれの毒牙に曝すようなことはできなかった。そなたがあやつを倒してくれたおかげで、故郷を守ることができたようだ・・・」
ヴァリガー「今までお前がしてきた事をこれであがなえると思うのか?あがなうのにふさわしいのは罰だ!」
ラヴォク「返す言葉もないな、若者よ・・・私は永遠とも思える歳月の中で、かつての自分の行いを反芻し続けてきた・・・そなたに辛い思いをさせたのだったら・・・許しを乞うことしか、今の私にはできん・・・」
ヴァリガー「俺は・・・」
ラヴォク「・・・もし、あの頃に戻れるものなら・・・過去にさかのぼって、かつての自分の愚行を諭すことができようものなら・・・このスフィアが自尊心故の自己満足に過ぎない、失敗作だと言い聞かせることができるものならば・・・!だが、何もかも、もう遅い・・・もうじき、この長すぎた人生から死が私を・・・解放してくれるだろう・・・ヴァリガーよ、我が尊き末裔よ・・・そなたに、聴き入れてもらう義理ではないのだが・・・ひとつだけ、ひとつだけ・・・頼みたいことがある・・・」
ヴァリガー「いや・・・いや・・・何を頼みたいんだ?」
ラヴォク「故郷の青空を・・・最後にもう一度だけ・・・見せてはもらえぬだろうか。遥か、遠い昔、自分が生まれ落ちた地で・・・安らかに。私はもう・・・できることなら・・・懐かしい・・・陽の光のもとで・・・このスフィアの動かし方を教えよう・・・そなたが、ここに乗り込んできてくれたのは・・・幸いであった・・・私は・・・あの忌々しい力から隠し通していたのだ・・・このスフィアは、侵入する者があった場合、自動的に異次元へと飛び去る仕組みになっているのだ・・・罠だよ・・・侵入者の退路を断つための・・・それも、今は昔のことだ・・・方法は、ある・・・!若きヴァリガーよ、お願いだ・・・私を・・・故郷の空を・・・」
ヴァリガー「これは・・・これはトリックじゃないのか?」
ラヴォク「私にはもう、そなたを騙すような力は残ってはいない・・・そんなつもりもない・・・頼む・・・」
ヴァリガー「ラヴォク、あんたは俺の想像とは違っていたようだ。俺は・・・あんたの頼みを果たそう」
ラヴォク「このスフィアの力の源は、強大な魔族の心臓なのだ・・・スフィアが今いる世界に跳んだ時、その力は使い果たされてしまっている・・・スフィアから出でよ・・・そして魔族の心臓を、何とかして手に入れるのだ・・・それしか、方法はない・・・スフィアの動力炉にその心臓を運び、交換するのだ・・・そなたが心臓を求めている間に、調整は私がしておくよ・・・急ぐのだ、ヴァリガーよ・・・この地に蠢く魔物共が・・・このスフィアを見つけて寄ってくるはずだ・・・手遅れに・・・ならぬうち・・・に・・・」
やっぱり、スフィア自体がどこかへ移動しちゃってたみたいですね。
それにしても、何だか怪しさ全開ですよね。ラヴォクさん曰く、良くない何かに体を乗っ取られてしまっていたらしいですけど、何故そのような事態に陥ってしまったのかについては正直よく分かりませんでした。
でもまあ、のんびり暮らしていたところを突然襲われ、抵抗虚しく体を乗っ取られたってわけでもないのでしょうから、ラヴォクさんにも自業自得と呼べるだけの何かしらの責任はあるのでしょう。結構長い会話だったのですけど、あんまりその辺の詳細については理解できませんでした。
詳細不明が故に得心がいかず、いまいちラヴォクさんのことを信用できないわけですが、スフィアを動かすための動力源となる魔族の心臓を採ってこないと元の世界に戻れないというのであれば、少なくとも今は従わざるを得ませんか。
そんなわけで、魔族の心臓の採取という脱出路の確保が最優先事項となったわけですが、着手するのは次回でしょうね。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。