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皆さんこんにちは。
転移石を禁止するアイテムや魔法が存在して然るべきだと思う伊達あずさです。
これだけ多用されているのですから、そういった研究開発が行われていたとしても何ら不思議な事ではないと思うのですが・・・
ではバーニシア城内へいざ行かん~いざ行かん~
暗黒騎士ランスロット「あのバルバスを倒すとはな!我々の力に匹敵するということか!カチュア!ハイムまで退くぞ!」
カチュア「いやよッ!もう逃げるのはたくさんだわッ!!」
暗黒騎士ランスロット「いいから私の言うことを聞けッ!さっさと奥へ逃げるんだッ!!」
こんなバーニシアくんだりまでやってきたっていうのに、名のある敵を1人も討ち取れないの??
あずさ「姉さんッ!!」
暗黒騎士ランスロット「ゴリアテのあずさよッ!貴様の相手はこの私だッ!!」
とか何とか言って、どうせHPが0になったら逃げるんだろ!?当たり前のように転移石を装備してるし。
今のところ、室内で転移石を使った人はいないはずだけど・・・
あずさ「お前達の野望はもう終わりだッ!観念して姉さんを返せッ!」
暗黒騎士ランスロット「返すも何も、彼女が望んで我々と行動を共にしているのだ!ヴァレリアの王に対して不敬を働いたのは君の方じゃないのかね!?」
まあ正直、これに関してはランスロットさんのおっしゃるとおりです。
私もいい加減、いきなり切りつけてくるような頭のおかしな姉は諦めた方がいいと思います。
あずさ「お前達暗黒騎士団がこの島に来たからこんなことになったんだ!お前達さえ来なければ姉さんはずっと姉さんのままでいられたんだッ!!」
なんか急に駄々っ子みたいになっちゃったんだけど・・・
黒い方のランスロットさんと言い争いになるとINTが著しく低下するデバフがかかるみたいです。
しかし、どうせ逃げられることが明らかな相手と戦うのって本当に馬鹿々々しいな。
移動経路が見えないんだけど・・・
暗黒騎士ランスロット「我々をここへ呼んだのは君の伯父、ブランタ殿だぞ!我々は侵略者ではない!この争いの調停者だッ!!なおも、戦いを望むのは君ら解放軍ではないかッ!!この島に再び秩序をもたらしたいと考えるならば、我々ロスローリアンに従いたまえッ!!」
あずさ「力で人を縛り付ける、そんな秩序など僕らには必要ないッ!!」
暗黒騎士ランスロット「同じセリフを吐いた騎士を私は知っている!その騎士も君と同じ目をして同じことを言っていたな・・・よかろう!君もその騎士の後を追うがいいッ!」
どうでもいいけど、そこまでいうならHP0になったからって逃げないでよね!!
口ほどにもない!!
暗黒騎士ランスロット「ム・・・ここまでかッ!・・・仕方ない!」
あずさ「待てッ!タルタロスッ!!」
はぁ・・・デジャヴか何かでしょうか。毎回同じことされて何の対策もしないとか愚の極みですよほんと。
ドアの外から聞こえる声「・・・まだ、見つかりません・・・」
ドアの外から聞こえる別の声「いるはずだ・・・捜せ・・・」
聞き覚えのある声「・・・この部屋はどうだ?」
あずさ「姉さん・・・」
解放軍兵士「あずさ様、他の部屋に王女のお姿は・・・!」
あずさ「ここは僕に任せてくれ・・・」
解放軍兵士「ハッ」
あずさ「姉さん、大丈夫かい?」
カチュア「・・・私をどうするつもり?」
あずさ「どうするって・・・僕は姉さんを迎えに来たんだよ」
カチュア「近寄らないでッ!」
あずさ「姉さん・・・」
カチュア「私はヴァレリアの君主、ベルサリアよ。あなたの姉さんじゃないわ」
あずさ「いや、違う。あなたは僕の姉さんだ!」
カチュア「・・・」
あずさ「ずっと一緒に暮らしてきたじゃないか。血が繋がってなくてもあなたは僕にとってたった一人の姉さんであることにはかわりない!」
カチュア「嘘ッ!!じゃ、どうして私を置き去りにしたの?どうして一緒にいてくれなかったの?」
置き去りにしたって・・・自分で勝手に出て行ったんじゃん!!
てか、姉さんは姉さんであって私の恋人とかじゃないよね!?何でこんな面倒臭いの・・・
え、なんか選択肢が出てきた。
うーん・・・正直、どうでもいいけど、少しでも否定するとヒステリーを起こされそうだから、ここは肯定調で・・・
あずさ「・・・そうさ、確かに僕は姉さんを置き去りにしたよ。でも、それは姉さんを戦いに巻き込みたくなかったからなんだよ」
カチュア「嘘よッ!私と一緒にいるのが嫌になったんでしょッ!?」
それは否定できないなぁ・・・
で、また選択肢ですか。
っていうか、こんなメンヘラ気質の人に簡単に愛しているとか言ったらだめ!!
あずさ「違うよ、姉さん!僕は姉さんと離れたくない!たった一人の姉さんと離れたいなんて思うわけないッ!」
カチュア「あずさ・・・」
あずさ「姉さん、父さんは死んだよ・・・父さんは死ぬ間際に言っていた・・・王子が亡くなった時、姉さんを王に返していれば、こんな戦乱など起こらなかったんじゃないかって。だけど、自分を『父』と呼ぶ姉さんを手放すことができなかったって・・・姉さんだって知っていたはずだ!父さんは、誰よりも姉さんのことを愛していたッ!」
そうね。実の子である私よりも明らかに愛してたね。
あずさ「血が繋がっていなくても姉さんを愛していたんだよッ!」
カチュア「父さん・・・」
あずさ「僕は姉さんを失いたくはない。血が繋がっていなくても、僕は姉さんを離したりはしないッ!」
カチュア「う、ううう・・・」
あずさ「ごめんよ、姉さん。でも、もう離れたりはしない・・・」
姉さんと戦う事になったら容赦なくいこうと思っていたのに、何か仲間になっちゃったよ・・・
しかし、私が一人っ子だからこの姉弟の気持ちが理解できないのでしょうか。世の中の一般的な姉弟ってこんな感じなの?だとしたら、一人っ子で良かったかも・・・
暗黒騎士ランスロット「バルバス、貴様、おめおめと生きて戻ってくるとは・・・!」
暗黒騎士バルバス「・・・」
暗黒騎士ランスロット「ハイムへ戻るぞ!」
暗黒騎士ランスロット「口ほどにもないヤツめ!」
暗黒騎士バルバス「・・・」
自分も同じ条件で負け、挙句、姉さんを放置したまま一人で逃げた立場だっていうのに。
なんか一気に小者臭が漂ってきちゃいましたね。口ほどにもないのはランスロットさんの方ですよ。
眼前の敵が転移石でホイホイ逃げて本当にしらけるけど、次回に続くと思いますよ。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
バリバリに厳しい口調好きですね。
コントに見えます笑