イムネスヴェイル郊外から逃げてきた人達:Baldur’s Gate 2#95

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
ファミコンでもBaldur’s Gate 2でも殺人事件の調査をさせられている伊達あずさです。

どちらも民間人が殺人事件の調査をしているという点に強い類似性がありますね。

イムネスヴェイル郊外から逃げてきた人達:Baldur's Gate 2#95_挿絵1
ではいざイムネスヴェイルの郊外へ・・・行こうと思ったのですけど、村の出口付近に名のある人がめっちゃ固まってました。
これは声を掛けざるを得ない!!

カーチェ「こんにちわ・・・」

あずさ「お嬢ちゃんのお名前は?」

カーチェ「あたしはカーチェ・・・パパとママと一緒に、皆を殺してる悪い人達から逃れてここに来たの。でも、大きくなったら、強いウォリアーになって、ここを出るの」

あずさ「その悪い奴らについて何か知っている?」

カーチェ「パパとママはあたしの作り話って言うけど、違うの!本当の話で、本当に見たの!2週間くらい前に、あたしは牛を家に連れてかえったの。森の中を通る近道を使って・・・ママはあたしにその道を通らせたくなかったんだけど。あたしはレンジャーの山小屋のそばを通りかかったの・・・メレラはいつもあたしに優しくて・・・樹液で作ったキャンデーをくれたり、一度は魚釣りにも連れて行ってくれて。でも、通りかかった時、大きな黒い影が彼女の山小屋から出て来るのが見えたの。で、赤い、大きな跡をつけていったの、血みたいな。とても大きくて恐かった・・・狼の怪物みたいだった。あたしメレラの事がとても心配で、パパとママに話したの・・・でも信じてくれなくて、作り話をするなって言われた。でも、本当なの、本当なの。山小屋に行けば、何か見つかるはずなの。村の西の谷にあるの。今では皆恐がって近付かない。でも、確かに何かを見たんだよ」

現在進行形で連続殺人事件が発生しているというのに、何故カーチェさんの親は、この有力な目撃情報を子供の作り話と切り捨てたのか・・・カーチェさんの雰囲気から察するに、普段から作り話をするような変な子にも見えないけどなぁ・・・私はもちろん信じますよ!

でもって、メレラさんを連れ去ったと思われる怪物の正体は狼の怪物だったのですか・・・ただ、野生の狼にしては手口が異様なので、ひょっとすると、敵の正体はライカンスロープやウェアウルフかもしれませんね。

では次の方!

牛飼いのデイル「うん?何か用でもあるのか?」

あずさ「あなたは?」

牛飼いのデイル「ああ、俺の名前はデイル・・・牧草地に牛を放牧して、女房と子供とここで暮らしている。で、村に避難して来たのさ・・・外はもう安全じゃないからな。2人の羊飼いが消えた事は知っている。それに農民達も無事じゃなかった。ジェイコブとその女房はどちらも虐殺されて・・・その死体は消えちまった。全く恐ろしい事だ」

もしかしなくともカーチェさんのお父さんですね。

あずさ「これらの殺しについて何か教えてくれない?」

牛飼いのデイル「そうだな、オーガの仕業だ。あのモンスターをやっちまえば、殺人犯をやっつけるのと同じさ。女房は狼だと思ってるが、それは馬鹿げた話さ。狼だったら牛の後を追い回しただろう。2年前に狼が出没したときは、牛以外のものが殺されるなんてことはなかった。皆ヒステリーを起こしているんだ。あそこにいるグロースは魔女の事をクドクドと話すんだ・・・娘のカーチェが同じくらいに知っているがな。娘に聞くといいさ、へへ。オーガしかいないよ・・・俺達の数が充分減ったら、一気にやって来て俺達を滅ぼすつもりなのさ。俺達は出来るだけ早く逃げないといけない。あんたも気を付けろ・・・オーガの奴らは俺達を全滅させる気だ!」

確かにオーガのせいではないとも言い切れませんけど、オーガのせいだと言い切るに至る証拠もないのですよね。ただまあ、狼ではないと思う根拠についてはまあまあ理解できます。私も犯行の手口から察するに、ただの狼の仕業でないことだけは明らかだと思っています。

では次!

マージー「ああ・・・こんにちは。私達の美しい村を訪ねるには時期が悪かったね」

あずさ「あなたは誰?」

マージー「私・・・私の名前はマージー。マーガレットの略よ。夫はデイル・・・羊飼いの1人。私達、狼のせいで村のはずれから逃げてきたの」

え?デイルさんは牛飼いなのでは・・・

あずさ「狼ですって?」

マージー「狼は今年になって人間を襲うようになったの・・・人間を噛み裂き、死体を盗むのよ。まったく・・・ひどい状態よ。何年か前から狼はいたけど、こんなにひどくはなかったわ。皆狼狽えて、怯えてるわ・・・そしてありもしない事を想像し始めてる。一部の人は、殺人事件はオーガとその一味のせいだと言ってるけど・・・でも彼らは何も悪い事はしてないわ。大体、どうやってオーガが村に忍び込んで死体を盗めるわけ?無理よ。それにウマルの話もただの作り話だわ。うちの娘のカーチェまで、こういう噂を聞いて話を作ってるのよ。ここらの狼はずっと前から危険だった・・・大きくて頭がいいからね。また危険になってきたってだけの話なのに・・・それだけの事よ。皆もっと冷静になればいいのに」

いやいや、幾ら頭がいいからって、それは狼としてはって話でしょ?野生の狼がわざわざ人間の皮だけ剥いでみたり、家に忍び込んで人を殺したかと思えば、翌日その死体を持ち去ったりなんて不可解な行動はとらないでしょうよ。というか、牛に見向きもせず、より危険性の高い人間を襲うとか、むしろ頭が悪くなってしまっているじゃないですか。
百歩譲って、実行犯が狼だったとしても、その場合は間違いなくそれを裏で操っている人がいるはずです。

それにしても、この村の人達って異常に視野が狭いというか思い込みが強すぎます。よくそれで今まで村民同士仲良くやってこれましたね。

では次の方!

羊飼いのグロース「ああ・・・どうも。この辺りで知らない人に会う事はそうないんだよ。特に最近はね」

あずさ「あなたは?」

羊飼いのグロース「名前はグロースだ。仲間の羊飼い達とこの村へ逃げてきた。元いた土地で虐殺があったんだ。羊飼い、農民・・・皆次々に殺されたよ。行方が分からなくなった仲間もいる。原因究明の為に村長が人を派遣したんだが・・・俺は何が起こってるか知ってる。ウマルさ・・・あの魔女が戻って来たんだ。だから今は誰もあの丘へ行こうとしないのさ」

あずさ「ウマル?」

羊飼いのグロース「あいつはすごいパワーを持った魔女だ・・・500年以上昔、あの丘を支配していたそうだが、ある時、姿を消した。どこへ行ったのかは誰も知らない。それが戻ってきたんだ。この辺りの連中は俺の言葉を信じてないが・・・それは奴らが丘に近付こうとさえしないからだ。夜中になると、この世のものとは思えない音が聞こえてくる。それを聞いてると、何が起こってもおかしくないと思えてくるんだ。俺の言う事が信じられないなら、宿屋のヴィンセンツォの所へ行ってみろ。誰よりもウマルに詳しいから」

正直、現実世界であれば一番信じられない話ですけど、ここは魔法使いが普通に存在しているBaldur’s Geteの世界ですからね。500歳の魔女が存在していたとしても何の不思議もありません。それにそんな得体のしれない魔女であれば、不可解な殺人を行ったとしてもそれほど違和感はありません。ただ、こういった話というのは起こった事件を元にして作られたものが多いため、そりゃ、それっぽく聞こえるのは当然のことです。

では次の方!

アッタ「カーチェの言うことは聞くな・・・彼女はいつもおかしな話ばかりするんだ」

あれ、カーチェさんのお友達でしょうか。
って、カーチェさんって日頃からおかしな話ばかりしているの?話した感じ、そんな印象は受けなかったけど、もし、アッタさんの言う事が本当であれば、ご両親がカーチェさんの話を信じなかったのも仕方がないことなのかもしれません。

では最後です。

ジェブ「やれやれ、俺達が農場から逃げてきたおかげで、村は大繁盛ってなもんだ。あんたら馬鹿だねぇ、この暑いのに、よくそんな金物を着込んで歩き回れるもんだ」

あずさ「冒険者である事の代償よ」

ジェブ「冒険者だって?では、簡単に忘れられないような冒険をさせてやろう・・・少しのゴールドで」

あずさ「お金?10ゴールドで充分かしら?」

ジェブ「10ゴールド?いいや、鉄板頭め、少なくとも30の価値があるぞ」

あずさ「鉄を買うわけじゃあるまいし。20ゴールドであなたの金銭欲を満足させられるかしら、ご老人?」

ジェブ「ヘッヘッヘッ。分かった、分かった。町で鶏を一杯飼っている奴らを知っているだろう?農民のヘンドリックと彼の妻で、我々と同様故郷からここに逃げてきたのだ。彼の娘は鉄板頭の、あんたみたいな馬鹿な冒険者タイプだったが・・・こないだ若くして死んだ。聞いてるか?よし、じゃあ繰り返さんぞ。その子が死んで間もなく、似たような鉄板頭の一団が彼女を捜しに来て、彼女が自分達の物を持っていると言った。老ヘンドリックは彼らを外に連れ出して、彼女の墓標を指差すと『お前達だって私のものを奪った、私の土地から出て行け』と言った・・・さてその晩、彼の鶏小屋から騒ぎが聞こえた。窓の外を見ると、外で飼っている鶏の喉に何かを詰め込もうとしていた。結末は分かっただろう。儂は鶏の内臓の奥深くに、あんたのような鉄板頭が欲しがるものがあると考えているんだ、へへへ。彼らが逃げる時に、鶏だけを連れていった別の理由をあんたが考えられるなら、聞いてみたいもんだ。さあ、行け。折角の儲け話がオーブンで焼かれる前にな」

ん~村にヘンドリックなんて名前の人いたかな・・・
もう一度、村の中を調べてみたのですが、やっぱりヘンドリックなんて名前の人はいませんでした。どこにいるんだろう?

とりあえず、これで全員の話を聞けたかな。
う~ん、村の外に出ようと思っていたはずなのに、結局、出られませんでしたね。
次回に続きます。

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