忠臣アラート:Baldur’s Gate 2#49

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
最近、電気ケトルで沸かしたお湯から変な臭いがするような気がしている伊達あずさです。

底が錆びちゃったのかな・・・あるいは、水垢のせい?
電気ケトルを満水にした後、クエン酸を入れて沸かすと水垢が取れるらしいので試してみようかな。

さて今日は深き緑の鐘という歴史をご紹介します。

深き緑の鐘の歴史

ムーンシー地域においてきわだって神秘的な場所の1つが、ベル・イン・ザ・デプスと呼ばれる地であり、伝説のノースキープと関連のある島国である。それは北方の地において人間が初めて造った大要塞だ。ノースキープは卓越した魔法の街で、魔術によって守られている。人が歴史上初めて魔法によりオークを押しとどめ、海を操ることができた場所なのである。

ノースキープの持っていた力は、オーク、ジャイアント、悪しき種族などの標的となったものの、それらの者達は、海の上では戦いを起こそうとは考えなかった。その為、あることが起こるまでノースキープは平安と共にあったのだった。伝説によると、ある日、4万もの汚れた種族のメイジ、シャーマン、呪い師、プリースト達がムーンシーの北岸に集まり、侵入者である人間に天罰が下るよう詠唱したのだ。神々(少なくとも何人かは)は、自分達をかき乱すそれらの者を殺すだけでは飽き足らず、ノースキープを海の泡へと変えてしまったのである。

今でもノースキープの北部の近くを船で行くと、先の崩れた尖塔を海の底に臨むことができる。普段、近づく者は殆どないが、そこは、今尚、北方の地を守るための仲間を捜しているノースキープの擁護者達が彷徨っていると言われている。霧の立ち込める夜には、海に沈んだ筈の高い塔にある鐘の音がヒルズファーにまで届くのだ。

うん。今回は比較的訳がまともですし、特に解説などは不要でしょう。
深き緑の鐘の歴史は歴史・・・っていうか、心霊スポットの紹介記事みたいですね。
それにしても、海によって守られた要塞ノースキープも、悪しき種族達が遠くの方で祈っただけで、祈った者ともども滅ぼされちゃうとは・・・とんでもない世界ですよね。
これが現実世界であれば、地震とか津波などといった自然災害によって偶々滅びただけのことをさもオカルトチックに掻き立てているだけ・・・と考えそうなものですけど、Baldur’s Gateの世界には魔法も神も分かりやすく存在しますからね。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵1
では、デアルニス・キープ・・・の近くからの再開です。
今から砦を包囲しているトロール達の目を盗んで、こっそり砦の中に侵入するわけですけど、ここに来る途中で敵に強襲されてしまったせいで、結構消耗しちゃっているのですよね。なので、行動する前にちょっと休憩したい。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵2
そんなわけで、その場にキャンプを張って休憩した・・・はずなのですが・・・ここはどこ?

イモエン「夢。色々な夢。友達の、家族の・・・夢にはいつも意味があるのよ。そうでしょう?」

なるほど、ここは夢の中でしたか。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵3
イモエン「ここを覚えてる?私は覚えてる・・・と、思う・・・そう、長い間ここが家だったよね。でも戻ってももう遅いのよ。あなたも私も受け入れてもらえやしないわ。用済みだってさ・・・もう一人、いるの・・・その人は何かを求めているわ。理由は知らない。カウルド・ウィザードでさえ知らない。なぜ、私が知らないの?」

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵4
イモエン「ゴライオンを覚えてる?他の皆は?私は覚えてると思う。彼らは・・・ええと・・・待って・・・皆で私達を導いてくれた。学ぶ事が沢山あったわ。でも今は遅すぎるの。遥か彼方に行ってしまった・・・あなたは遥か彼方にいるのね。助けて欲しいけど届かない・・・何故?記憶にとどめておくべきなのに・・・彼はもっと深く入り込んでくるわ。全てを脇に押しのけて・・・誰一人、思い出せないの・・・」

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵5
イモエン「サレヴォクを覚えてる?他の者は?私には・・・私には分からない・・・彼らはあなたと私を殺そうとしたのよ。当時は重要に思えたそんな事も、今では全く覚えていないの。何か、別の・・・もっと、危険な、何かが・・・近くに・・・私には分かる・・・」

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵6
イモエン「私のこと、覚えてる・・・?私にも、わかりそうなのに・・・わかりたいのに・・・間に合わないわ・・・あなたは・・・間に合わない・・・」

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵7
ジョン・イレニカス「抗おうとしているな。以前の自分にしがみつこうとしている。じきに彼女も悟るだろう、無駄だということをな」

あずさ「ここはどこ?何なのこれは?」

ジョン・イレニカス「今までのこと、そしてこれからのことを表したものなのだよ。お前も、過去にしがみつくのか?それとも苦痛の向こうにあるものが、見えるのか?感じるであろう、自らの身体に眠る力を?ためらうのか、欲しいと分かっていながら?手を伸ばせば、届くというのに?欲しているのであろう。我々にこの夢をもたらしているのも、お前のその思いに他ならないのだ。まだ実現こそしていないが・・・今はな」

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵8
ようやく夢の世界から戻ってこれました。
相変わらず変な夢ですね・・・そして今回は夢をみたのに特殊能力が増えません。非常に残念です。

そういえば・・・今作から休憩中に回復魔法を使ってHPを回復しているという体で、HPを自動回復してくれるようになったみたいですね。
前作では、休憩だけだとHPがほとんど回復せず(CONが19以上であればHPが自動回復するのでその限りではないのですが)、休憩終了後に魔法を使ってHPを回復しなければならないため、そこで使った回復魔法を覚え直すために再度の休憩が必要だったのです。
本当に前作の問題点を片っ端から直してきてますね・・・こんな素晴らしい”2″はなかなかありませんよ。

それじゃあ、そろそろ砦の秘密の入り口の方へ行こうと思うわけだけど・・・相手がトロールということであれば、ちょっと装備が心もとないですね。火や酸の矢は合わせて3本しかないし、虎の子のフレイムタンも炎属性の武器として正しく認識されていないのか、トロールの止めとして機能していませんでしたからね。

まったく・・・最初から相手がトロールであることを話してくれていれば、アスカトラで炎の武器を購入しておいたのに・・・トロールが相手だと話したら依頼を引き受けてもらえないかもしれないから黙ってたとか、本当に馬鹿なことを考えたものですよ。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵9
というわけで・・・対トロール戦の準備をするため、一旦、アスカトラに戻ります。
そこそこお金もありますし、アドベンチャラーズ・マートあたりで何か買いましょう。

・・・がしかし、アスカトラに到着するなり・・・

ナリア「早くデイルソンを見つけないと。彼が殺されたら、敵の内情が全く分からないままになってしまう。彼は秘密のドアから入った横にいるはずよ」

何故、ナリアさんはデイルソンさんの現在地をそこまで正確に把握できているのか。GPS発信機でも持たせているの?
とにかく、ナリアさんが馬鹿な事をしたせいで無駄に時間がかかっちゃっているのですからね。急かさないで下さい。

コーガン「おい、勇気ある戦士達よ・・・日時計によって俺は定められた任務に心を傾け、お前達をせきたてるのだ。墓が呼んでんだ。俺一人でその招きに応じて、仲間なしでその報酬を楽しまざるを得ないかもしれんな」

コーガンさんまで・・・

あずさ「コーガン、あなたの異議申し立てを聞き入れるわ。心配しないで。墓へ行きましょう」

コーガン「それなら、大至急だ!」

はぁ・・・急かされて計画を台無しにされるの凄く嫌い・・・

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵10
まずはソード・オブ・フレーム+1を購入します。
5462ゴールドとかなりお高いですけど、残り回数を気にせずに済むところがこの武器の魅力です。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵11
後は、もしソード・オブ・フレームでも止めがさせなかった時のために、アロー・オブ・ファイアーも補充しておきましょう。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵12
また20時間かけてデアルニス・キープまで戻ってきました。
これから、秘密の入り口を見つけて、デイルソンさんを捜すわけですけど・・・何かもう面倒くさくなってきたので、正面突破しちゃったらいいんじゃないの?

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵13
と、ソード・オブ・フレーム片手に突撃してみたのだけれど・・・これはトロールじゃないよね?どうみたってただのゴブリンです。

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵14
砦の門まで来てみたけれど・・・トロールの影も形もありません。
あっれぇ・・・もしかして、トロールが砦を包囲しているというのも嘘で、実は既にトロールに砦を占拠されちゃってます?

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵15
むしろ、砦の近くに陣を敷いているのはデアルニス家の人じゃん・・・一体、どうなっているのよ。

デアルニス家の守衛(上)「トロールどもはあまりに強かった!やっと倒したと思っても、また復活してくるのだ!連中を・・・連中を倒すには、火炎か・・・酸を使わないと・・・完全に殺すことは出来ない・・・」

デアルニス家の守衛(下)「デアルニス卿と妹君がまだ中で生きているとは、とても思えない・・・どう考えても、死んでいるだろう!その方が・・・本人達のためかもしれない・・・」

うん。やっぱり包囲どころか、砦を奪われちゃってますね。
これはもう手遅れなのでは・・・

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵16
柵の中に司令官が居ました。

アラート司令官「うむ・・・君は我々を助ける為にナリア様が寄越した人かな?よろしい、実は君にうってつけの仕事があるのだ」

何をもってうってつけだと思おうのか・・・何れにしても、何の挨拶も無くいきなり本題っていうのは流石に失礼なのでは?

あずさ「ところで、あなたは何者なの?」

アラート司令官「私はデアルニス卿の部下であり、守衛隊を指揮する司令官、アラートだ。まあ、その地位もトロールが我々を襲ってくるまでの話だがな・・・ここにいるのは唯一の生存者達だ。(ハァー)ナリア様の一族は全滅したのかもしれない。私はデアルニス卿とその妹君を捜索したが、駄目だった・・・おそらくナリア様が一族の最後の1人だろう」

あずさ「一体、ここで何があったのか詳しく教えてもらえないかしら?」

アラート司令官「ナリア様は君に話していないのか?我々は二十日ほど前にトロールとユアン-ティによって襲われた・・・奴らの中にはトンネルを掘る獣も存在し、地上と地下から一気に攻撃されたんだ。ほとんど成す術がなかった。我々は至る所で戦い、防壁を築いて立てこもりもした。誰もが希望を持って戦ったのだ。だが、デアルニス卿が行方不明になると、その望みも消えてしまった。何度も捜索したが、見つからなかった・・・僅かに残ってる兵士達も戦場からここまで逃すのがやっとだったのだ。トロールとユアン-ティはキープの門を固く閉ざした。身代金を要求するだけで済むのではないかと希望を持っていたが・・・そんな希望はすぐに薄れていった。ナリア様が君に依頼しているように、もしあの城から獣どもを追い払うことが出来たならば、我々は大いに感謝する。もし、デアルニス卿がまだ生きておられたら、あの方も大いに感謝するだろう」

まあなんですよ。もし、そんなことが可能なら、私達ってその辺にある砦を単独で落とせるだけの戦闘力を有していることになっちゃいますね。

あずさ「キープに侵入する方法を知っているの?」

アラート司令官「ナリア様は秘密の入り口のことを君に話していないのか?それは、この小屋の北にあって、茂みに覆われた城壁にある。デアルニス卿はその事を知っている・・・私は彼が脱出して、秘密の扉から出てこないか見守ってきた。だが、中に入って誰かを救出するには人手が足りないんだ。トロールとユアン-ティは城門を固く閉ざした・・・中に入るには秘密の入り口しかない。充分注意しろ。彼らにそれが知られたら、どうにも厄介な事になるぞ」

なるほどね。とりあえず状況は理解できました。

あずさ「じゃあ、失礼するわ」

アラート司令官「君が城に入ったら、私と部下が手助け出来るだろう。中から跳ね橋を降ろしてくれたら、我々は敵を引きずり出して、戦おう・・・キープを奥へ進むほど、トロールとユアン-ティが増えるはずだ。橋を降ろしてくれれば、我々も奴らと戦おう。その時が唯一のチャンスかもしれない。そうすればデアルニス卿とデルシア女侯爵を探す時間が出来る。中庭に着いたら、急いで跳ね橋を降ろしてくれよ。まあ、これはひとつの提案だ。とにかく・・・私としては、他の者が中に入ってあらゆる危険にさらされている間、ここで待っているのが嫌なのだ。君の望むようにやってくれれば何も言うまい。アシッドかファイアーの魔法や武器があれば必ず役に立つだろう。トロールに止めをさすにはそれしかない。神のご加護を。このアローを持っていけ。助けになるはずだ」

まぁ・・・なんですよ・・・萎えかかっていた気持ちが一気に奮い立ってきましたよ。
ナリアさんの愚かさには辟易していましたけど、アラートさんの責任感の強さと忠臣ぶりには心を動かされました。
攻城戦・・・やってやろうじゃありませんか!!

忠臣アラート:Baldur's Gate 2#49_挿絵17
でもって、ここが秘密の入り口ですね。
ではいざ突入!・・・するのは次回です。

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