善人のナリアと悪人のコーガン:Baldur’s Gate 2#34

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
まさか、喧嘩であんな大量の経験値が貰えるとは思ってもいなかった伊達あずさです。

喧嘩であれだけ得をするなら、世の中の人は喧嘩しまくりですよって・・・だから、アマラスは喧嘩を売ってきたのか・・・なるほど。

では今日もシャドーデイルの歴史から。

シャドーデイルの歴史 エルミンスターシャドーデイルへ移住

ミス・ドラナーのダウスト・サルウッドがシャドーデイルの王座を引き継いだ頃、エルミンスターはシャドーデイルに移り住んだといわれている。それまで、時折しか姿を見せなかったエルミンスターは、オールドスカルのすそ野にある廃墟と化した低い塔に住み、正式に隠居生活にはいることを宣言した。地元で起きる事件などに関わらない事や、他へのプレーンへ出掛け、長く城を空けることはしない等の様々なことを意味した。シャドーデイルの人々は、何か危険なことが起きたときや、助けを借りたい時も、強力なメイジであるエルミンスターをもうあてには出来ないと思ったが、大抵の場合、エルミンスターは助力を与えることを惜しまなかった。

・・・何ですかこの凄く個人的な歴史書は。
っていうか、エルミンスターさんってこんな本のサブタイトルになっちゃうくらい有名な人だったのですね。
てっきり、教えたがりかつ思わせぶりな、面倒くさい構ってお爺ちゃんだとばかり・・・

それはそれとして、今回も何が言いたいのかいまいちよくわからない文章ですね。
隠居を宣言したことで、エルミンスターさんが地元の事件に関与しなくなるかもしれないと思われた点についてはまあ理解できます。でも、何故隠居すると他のプレーンへ出掛けたり、”塔”に住んだはずのエルミンスターさんが、”城”を長く空けたりしなくなるの?全く意味が分かりません。
そもそも、エルミンスターさんは隠居する前どんな仕事をしていたの?他のプレーンへ出掛けるお仕事ってこと?それが一体人々の何の役に立っていたと言うのよ!どうせ書くなら、もう少し詳しくエルミンスターさんの話を書いてよ!!

結局、この本から読み取れたのは、エルミンスターさんが引退を公表しなければならない程の有名人だってことだけですね。
って言うかこれシャドーデイルの歴史じゃなくない!?

善人のナリアと悪人のコーガン:Baldur's Gate 2#34_挿絵1
そんなこんなで本編です。
えっと、奥の方からやってきたナリアさんという方に声を掛けられたところからでした。

ナリア「誰か、私のお願いを聞いてくれない?誰か?皆、私のこと知ってるでしょう。助けてあげたじゃない!これが私への恩返しなの?あなた方みたいな人をたくさん助けてあげたのよ!」

そう言われましても・・・私はナリアさんを知りませんし、助けてもらった覚えもないのですよね。
そもそも、”私達みたいな人”を助けたからと言って、私達が恩を感じるわけはないと思うのです。だってそれは私達じゃないわけですし。

ナリア「そこのあなた!雇い主を探してるの?傭兵ってこと、でしょう?強くて、優しそうだし、ちゃんと訓練も受けてるみたいね」

あ、さっきの言葉は私達に向けられていたわけではなかったのですね。そりゃ身に覚えが無いはずです。

あずさ「力になれるかもしれないわ。落ち着いて、何があったか話してちょうだい」

ナリア「強い手を差し伸べてくれる人を探してるの。私の国が敵に包囲されてるのに、この下層階級の者達は誰ひとり助けてくれないのよ!ああいう者達の為にずっと尽くしてきたのに!お願い、力を貸してくれる?」

ナリアさんはゲイランさんお薦めの依頼主だったけど・・・ちょっと物言いに引っかかるものがありますね。

あずさ「下層階級?ああいう者?それはどういう意味なの?」

ナリア「それ以外の何でもないわ。他の人達よりも多くの特権を持つ者がいるってことなのよ。それだって私の責任じゃないけど、私は自分より下の人達をちゃんと助けてるわ。喜んでくれると思うから」

一見、立派な事を言っているようにも見えるけど、発言の根底にある不遜さが顕になってしまっています。

あずさ「あなたはまるで、自分は裕福だから他の者より優れてるって言ってるみたいね」

ナリア「それは違うわ!全くの誤解よ!私はただ・・・私の出来ることをして、いい人間になりたいだけ。皆の上にのさばって自分の身を守ってるような貴族達にはうんざりなのよ。貧しい人々がどれほど苦しい生活を送ってるか、貴族達は分かってないわ。私も機会を見つけては助けていたけど、一族の領地が略奪に遭ったら、これからは出来なくなるのよ。お願い、助けてくれる?」

少なくともナリアさんが他の貴族達にうんざりしている事だけは間違いなさそうです。
でも、ナリアさんの言葉通り、これまで貧しい人々に尽くしてきたのであれば、1人、2人は自ら助力を申し出る人が現れても良さそうなものですけどね。確かに恩知らずな人は多いけど、だからと言って恩知らずな人ばかりでもないと思うのです。

あずさ「恐らくね。でも、その前に敵のことを知る必要があるわ」

ナリアさんがいい人間かどうかはさておき、少なくとも悪い人間というわけではなさそうなので助けることにします。人の善悪なんてその程度の判断で十分です。

ナリア「時間がないの!敵が中に侵入していないことを祈るしかないのよ。もし奴らが・・・中庭まで入り込んでたら、さらに困難なことになるわ。でもいい方法があるの。気づかれずに忍び込んで、無防備なところから攻めることができるかもしれないわ。父が大丈夫だといいけど。あそこを・・・離れようとはしないでしょうから。一緒に行かない?数週間スラムを回ったことがあるし、変わった錠を開けるのは得意よ。自分の領地から抜け出すだけで、3つも扉をこじ開けてるから。伯母は私が夜に外出するのを嫌がったけど、誰にも気付かれずに貧しい人々に施しを与えるには、そうするしかなかったの。貧しい人々にもプライドはあるし・・・彼らといるところを見られるといけないから」

出会い頭の助けてあげたんだから助けろといった言い方といい、助けてあげようとした途端に急かし始めるところといい、とても人にものを頼む態度とは思えませんね。かといって、報酬の話を先にしないところから、仕事として依頼しているってわけでもないのでしょう?
会話の端々から人としての未熟さと見聞の狭さががひしひしと伝わってきますね・・・でも、1度ぐらいはチャンスをあげましょうか。

あずさ「私達の仲間になって一緒に来るといいわ。あなたなら役に立ってくれそうだから」

ナリア「嬉しい!人助けはよくするの?私はよく、あの伯母らが決める規則から逃げ出したくなるの。私は人助けをしたいだけなのに、彼女には分からないのよ」

ミンスク「人助けは良い事だよ!君は良い子だな、お嬢ちゃん。俺のブーを見るかい?きっとブーも誉めてくれるよ」

ミンスクさんは素直ですねぇ・・・私には伯母に対する反抗意識が貧しい者への施しという形で体現されているだけのように思えますが。でもまぁ、非行に走るよりはずっとマシですけど。

ナリア「この・・・地図に印を付けてあげる。急いでそこへ向かわないと。見つからないように気を付けてね。何事もなければいいんだけど!」

あずさ「いいわ、行きましょう」

ここで、私達の旅の目的等を明かす事もできたのですけど・・・止めておきました。

善人のナリアと悪人のコーガン:Baldur's Gate 2#34_挿絵2
ナリアさんって、完全に仲間になっちゃうタイプだったのですね。
クラスはシーフ/メイジ・・・って、イモエンさんと丸被りではないですか。でも、シーフからデュアルにするの早すぎ!シーフならレベル9までは上げられたでしょうよ!
デュアル元のシーフがあまりに低レベル過ぎるせいで、シーフスキルがファインドトラップ以外実用的な水準に達していません。でも、ファインドトラップならヨシモさんの方が圧倒的に上なのです。よってほぼほぼ、純メイジとしてしか機能していません。
純メイジか・・・将来イモエンさんが復帰し、私がバーサーカー/メイジとなることを考えると、やはりナリアさんとは短い付き合いになりそうです。

さてと・・・ナリアさんを助ける事になっちゃったけど、何をすればいいのか謎のままですね。
ナリアさんは物凄く急いでいたご様子でしたが、詳しい事情を省略されてしまったため、その緊急性が私にはいまひとつ伝わりませんでした。よって、コパーコロネット内の調査ぐらいはさせてもらうことにします。
というわけで、別の名のある方へ!

コーガン「乾杯!すべてに乾杯!興味があるんだがな、友よ。勇気のいる任務において俺を助けてくれる命知らずの集団を捜している。お前はいつも活発に仕事を請け負っているようだ。話を聞く勇気と時間はあるかね?」

“いつも活発に仕事を請け負っている”というのはお世辞が過ぎますけど、少なくともナリアさんよりは聞く価値のある話をしてくれそうですね。

あずさ「あなたの話を聞くわ」

コーガン「さぁ食え、友よ。景気づけに、コーガンが腹を揺するとしよう。ここ2週間の間、仲間と俺は雇い主の為に古代の書物を捜していたのだが、仲間うちで小競り合いが起こり始めた。で、こういっちゃなんだが、流血沙汰になってな。それで、神聖な魔術書は俺達の雇い主の手に渡らなかったのさ。酒瓶の中にぼやけた花を咲かすか何かするために、彼は首を長くしてその本を待っているってわけだ。噂では報酬はかなりのもので、注目に値するものだそうだ・・・金の詰まった袋や妙な魔法とかな。書物はこの近くにあるのに、蔵書家はひたすら家でウロウロ待ってるわけだ」

簡単に言うとかつての仲間と仲たがいしてしまったので、今引き受けている仕事を片付けるための新しい仲間を探しているってことですね。

あずさ「その本の収集家は誰?どうしてその古ぼけた特殊な手引書に興味があるの?」

コーガン「ピムリコは趣味で本の収集をしている。珍しくて、変わっている独特のもの。だがそういったことはどうでもいいんだ。聞くところによると、奇妙な地図や図表や本がそれを手に入れようとする無数の志願者の手から手へと渡っているそうだ。ほかの誰かにその任務がまわされないか心配だ。外部の者を雇うのは今回がはじめてだったのだ。本に関しては、俺にとっては革表紙の間に何が書かれているかは重要じゃない。エルミンスターの回顧録だかドリッズトの粥のレシピだかの為に血を流しているなんて知りたくもない。本はブック・オブ・カザと呼ばれている」

エルミンスターさんもドリッズトさんも余程の有名人なのですね・・・またも名前が出てきましたよ。

あずさ「コーガン、それで本はどこ?」

コーガン「グレイヴヤード地区の埋葬室の奥にある、田舎者の墓さ。何もいないってわけじゃないが、噂やおひれのついた話は弱虫の若造を怖がらせているだけにすぎない。好奇心を持たないようにする為だと、俺は思う」

あずさ「その墓について私達が知っておくべきことはある?」

コーガン「そうだな・・・コーガン・ブラッドアックスに莫大な金をあきらめさせるには、よろよろ歩く縫い目だらけのずだ袋だけじゃ足りねぇな。アンデッドの巣窟へ遠足だぜ!これが行かずにいられるか?」

まだ依頼を引き受けると言っていないのに、宝の在り処まで包み隠さず話しちゃう辺り、迂闊すぎる気はしますけど、裏表があるタイプではなさそうです。

あずさ「よし。友人を助ける為に大量のゴールドを集めなければならないから、あなたに手を貸すわ」

コーガン「歓迎する!では大急ぎで思いもよらぬ財宝が眠る地下の埋葬室へ行くとしよう!」

あずさ「分かったわ、行きましょう」

善人のナリアと悪人のコーガン:Baldur's Gate 2#34_挿絵3
・・・え!コーガンさんってカオティックイービルなの!?
普通に気のいいおじさんだったけど・・・う~ん、グッドとイービルの混在グループなんて大丈夫なのでしょうか。
妙なグループが結成されてしまったところで今日はここまで。

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