裏切りのフレネダン:Baldur’s Gate 2#17

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前回からの続きです!

皆さんこんにちは。
以前、シャドーシーフの殺し屋と間違われたことがある伊達あずさです。
今作ではシャドウ・シーフと名称が改まっているけど、間違いなく同じ組織でしょう。

では今日はカリムシャンの歴史を紐解くことから始めていきましょうか。

カリムシャンの歴史

カリムシャンは他の二国の砂漠帝国よりも歴史が古く、大気の精霊時代(エレメンタル・プレーン・オブ・エア)の出であるジェンと呼ばれる一族が7000年前に住みついたのがその発祥と言われている。ジェンは魔術に長け、プレーン・オブ・エアではそれまで知られていなかった新たな呪文を多数編み出したと言われている。

ジェンは1000年以上に渡り、カリムシャンの地で繁栄し続けたが、火の精霊世界(エレメンタル・プレーン・オブ・ファイアー)の住人による侵略によりその栄華に影が差した。ジンとイフリートの確執はここから始まったとする説と、元から不仲であったために侵略が起きたのだとする説の両方が知られている。原因が何であれ、戦乱は100年以上も続き、多くの犠牲を出した。ついにはジェンが外敵を追い返す形で終結を迎えたが、疲弊激しく、その後も徐々に衰退が続いた。ジェンについての記録は、6000年前を最後に途絶えている。

続く4000年の間、カリムシャンは人間の遊牧民一族により支配された。チャルト、シャール、シャイニグプレーンズ、チョンダス、果てはアムンやコアミアに至るまで、あらゆる地方の部族が覇権を手にしては、次の(まるでそっくりな)部族にとって代わられていった。

その後、カリムシャンの遊牧民気質は徐々に変化していった。アムン、ウォーターディープ、コアミアなどからの開拓者や商人がこの地を見出しつつあったその頃、いくつかの部族が定住の道を選び、漁業、農業、商業などによる新たな生活が広まり始めた。これらの集落が互いを防衛する目的で団結するようになり、間もなく文明が生まれることとなった。現在はイルトカザールとして知られるシューン帝国が誕生したのも、たった1300年前のことである。

シューン一族は壮大な帝国を築き上げ、支配した。今日のカリムシャン貴族の贅沢三昧は、この時の暮らしに根差すとされている。魔術に関しても、一族は知識と力をつけていき、シューンの旗を掲げた船や商隊がフォーゴトン・レルム全土を行き交った。シューン自身も強大なメイジとして名を馳せ、大いなる力を秘めた「トーム・オブ・ザ・ユニコーン」という書物を創り出した。この書の正確な所在は時の流れとともにわからなくなってしまったが、金属製の巨大なこの本はまだ、どこかに残っているはずである。

シューン帝国は900年前に突如として消滅した。当初の憶測では大規模な魔力の暴走のためと言われていたが、各地の博識なメイジ達はこれに反論している。国を一つ滅ぼすほどの魔力ならば、レルム中の生き物や魔術に影響を与えたはずだが、そうはならなかったという言い分である。シューンの研究に長年を費やした賢者達でさえ、確実な結論には達していないが、現在では何らかの疫病がシューンの人々を死滅させたとする説が主軸となっている。

シューン帝国の名残は現在のカリムシャンにも根強く見られる。今日のカリムシャン人があの強烈な国民性をもつに至ったのは、ひとえにシューンが強大過ぎたためであろう。シューン最大の都市であったモンラティヴィ・テシー・ミールの旧跡は、今でもミールの森の西端の荒地にて目にすることができる。

シューンの滅亡以来、この地を単身支配できるほどの勢力は登場していない。6つばかりの主要都市があり、それぞれが勢力範囲を維持している。170年程前に、カリムポートのある男が強力な軍隊を作り上げ、「パシャ」を名乗り全土の支配権を主張した。各都市の代表が集い、パシャの権限を限られた範囲で認め、その統治に見合う程の貢物を捧げることに決めた、彼が実際に軍を動かすことはなかった。パシャの地位は代々、長男が受け継ぎ、息子不在の場合には各主要都市の市長により新たなパシャが選出される。在位18年の現在のパシャ、ラシード・ジェニスプールは、44年前にカリムシャンの市長達の手によってえらばれたパシャの、孫にあたる。

今までご紹介した中で、もっとも歴史書っぽく、そして、もっとも字数、そして、誤字脱字が多い本(ご紹介するにあたってこちらで直させて頂きました)でした。

書かれている内容をまとめると、カリムシャンは”ジェンと呼ばれる一族が支配する神話のような時代”、”チャルト、シャール、シャイニグプレーンズ、チョンダス、アムンやコアミアといった勢力がカリムシャンの覇権を争った戦乱の時代”、”シューン一族によって築き上げられた強大な帝国が支配した栄華の時代”、そして、”パシャと呼ばれる支配者を戴く6つの勢力によって分割統治される現代”といった4つの時代を経ているようです。
相変わらず、初出の固有名詞が沢山登場していますけど、人名なのか組織名なのか判断できないような書き方にはなっていませんし、特に理解の妨げにはならないでしょう。

気になることがあるとすれば・・・ジェンが支配していた時代にぽんと登場するジンやイフリートと各精霊世界との関係がちょっと説明不足過ぎる気はします。ジンやイフリートは各精霊世界の王たる存在という理解であっているのでしょうか。
でもそうなると、イレニカスは大気の精霊世界の王たるジンを奴隷の如く使役していたことになっちゃうのですよね。そして、ジンはかつてカリムシャン全土を支配していたジェン一族の王ってことでしょ?つまり、そのジンを使役するイレニカスは国レベルの力を操れる存在ってことになっちゃうけど・・・私達はそんなとんでもない相手に捕まっちゃったのか。

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵1
ではようやく再開です。
ガラス張りの部屋に捕らえられていたフレネダンさんを救出し、このエリアに残された道も後ひとつ・・・となった状態でしたね。
あ、そうそう。前のエリアにはテレポート・ポータルが2つあったと思うのですけど、実はどっちを使ってもヨシモさんと出会ったこのエリアのポータルの前にテレポートしちゃうのですよ。つまり、この道はこのロケーション全体でみても最後のひとつなのです。

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵2
そんな残された最後の通路を進んで行くと・・・一見して友好的なオーラを放つアサシンが1人、彼の仲間と思わしき死体に囲まれ佇んでいました。

アサシン「それみろ!どこかに援軍がいると思っていたんだ。だから奴一人の力ではないと俺は言ったんだ。ここで永遠の終止符をうとう。イレニカスの最期を見届け、ギルド戦争もこれで終わるんだ」

あずさ「ギルド戦争ですって?何を言っているの?私はただこの場所から脱出したいだけなのよ」

アサシン「好きなだけ話しても構わないが、無駄な事だ。この場所にいる全ての奴らは、俺を襲うか、あるいは嘘をつき、俺を騙そうとする」

あずさ「でも、私はイレニカスに捕まっていたの!奴と戦うのなら協力しましょう」

アサシン「お前を信用出来ないな。控えめに言っても、獣どもの真ん中で仲間を得ようなんて馬鹿げているぜ。戦わなければここから逃げられないぞ。お前のマスターは死ぬんだ。お前も奴の所に行け!」

まあ、私達を信用できないというあなたの気持ちは理解できなくもないけど、明らかに本来のターゲットではない非好戦的な集団と積極的に戦う必要もないと思うのですけどね。しかも、数的不利なこの状況であれば、それはなおさらです。

イモエン「邪魔しないで!私はあんた達と戦いたいわけじゃないの。ただここを出たいだけよ!」

アサシン「お前がなんと言おうと、お前とお前のギルドは終わりだ」

思い込みが激しいというかなんというか・・・まぁ、職業柄その辺は致し方ない部分があるのかもしれませんけど、敵対するとしてももう少しやり方があるのでは?などと思っていたら・・・

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵3
フレネダン「こんな簡単にだまされるお前が、ここまで来られたとは本当に驚きだ!お前ら全員、殺してやる!」

私達の後をのそのそとついて来ていたフレネダンさんが突然化け物になりました。
これがもし、アサシン陣営の伏兵だというなら、先ほどの態度もいくらか理解できるわけですが、フレネダンさんはどう考えてもイレニカス陣営の刺客ですよね。じゃあ、こういった手口でこのアサシンは仲間を失ったから、酷く疑心暗鬼になっていたのですよと言いたいのかな?

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵4
アサシン、そして裏切り者のフレネダンを倒し先へと進むと・・・下水道っぽい感じのところにでました。
もしこれが本当に下水道だとするなら、出口が近いかもしれません。

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵5
侵入者たるシャドウ・シーフのメンバーと思わしき死体がそこら中にころがっています。
施設の入口付近って戦闘が激化しやすそうですよね。これはますます出口の予感ですよ。

裏切りのフレネダン:Baldur's Gate 2#17_挿絵6
これは明らかに出口の雰囲気。
だって、マウスポインタが出口を示すマークになってますからね!
これでようやく陽を拝むことができそう・・・だけど、それは次回かな。

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