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皆さんこんにちは。
チャッドの長老が吐いた(と思われる)微妙な嘘が気にかかった伊達あずさです。
プレアマールに住む人魚の話によれば、”人間になれたとしたならば、お爺さんになっているであろう人間に憧れて地上に行った人魚”がいるらしいですけど、もしかしなくとも、それってチャッドの長老のことですよね。
確かにチャッドの長老は並みの人間ではないだとか、暑い場所が苦手だとか、人魚の玉はもう自分には必要がないだとか、如何にもそれっぽい雰囲気を醸し出しまくってましたけど・・・
でも、自身の人魚の玉を譲り、プレアマールに行くよう差し向けた相手に対して、自らの素性を積極的に隠す意味ってあったのでしょうか。
理由は良くわかりませんが、長老にとってあまり触れられたくない過去だったと言う可能性もありますので、消極的に隠す(敢えては言わない)ぐらいだったらそこまでは気にならなかったのですけどね。でも、長老は実体験を人伝に聞いた事であるかのように積極的に話を偽っていましたからね。そこまで白々しく惚けられちゃうと気になってしまいます。
だって、人魚が地上へ行き人間になるだなんて、かなり珍しいケースでしょうから、プレアマールに行かれちゃったらすぐにばれるであろうことぐらいわかっていたでしょうに・・・
確かに、現実的には何の意味もなく嘘を吐いたり、眼前のストレスから逃げるためだけに、直ぐにばれる嘘を吐く人もいますけど、こと必然性に満ちた物語の世界では、特別そう言う人だという設定も無しにそういった嘘を吐かれると、何かと前提が覆っちゃう(町の人から得た情報にも嘘がまじっている可能性を疑わなくてはならなくなるなど)ので個人的にはあまり好ましくないな。
ともあれ再開。
前回、プレアマールの中をサクッと調査しましたが、本命の場所を残しているのです。
それはここ。
恐らく、チャッドの長老が言っていた女王というのがこの先に住んでいるものと思われます。
中は、想像していたよりも大分質素・・・というか、1部屋しかありません。
マーレア「私は、このプレアマールの女王、マーレアです。この国に、人間が訪れるとは、思ってもみませんでした。一体、どうやって海底洞窟のドアを開けたのですか?」
この言い方から察するに、潜水艇の存在自体には特に疑問を抱いていないみたいです。やっぱり、潜水艇はエクセリオンがこの世界初というわけではないのかもしれません。
マキシム「チャッドの長老から、この玉を貰いました」
マーレア「チャッドの長老から・・・それで、その人は、今どんな暮らしをしているのですか?」
マキシム「えっ?お孫さんと、一緒に幸せそうに暮らしていましたが・・・」
マーレア「そうですか。それは・・・よかった・・・」
マキシム「・・・?ところで、デュアルブレードと言う剣を知っていますか?」
マーレア「デュアルブレード・・・そうですか。初めて会った時から、その波動が気になっていたのですが、あなた達なのですね・・・四神と戦っているのは」
マキシム「わかるのですか?」
マーレア「私達は、人間には無い能力があるのです・・・話がそれましたが、デュアルブレードの事でしたね。海底神殿に眠る光輝く伝説の剣の事は知っています。その剣がデュアルブレードかどうかはわかりませんが・・・」
マキシム「その神殿は、どこにあるのです?」
マーレア「ここから北に行くと、三つの小さな島が輪を作っている場所があります。その輪の中心に神殿への入口があります。ですが、あの神殿は、誰が、いつ、何の目的で作ったのか、まったくわかっていないのです」
何と言うか・・・エストポリス伝記に登場する建築物のほとんどが「誰が、いつ、何の目的で作ったのか不明」ですけどね。しかも、パーセライト周辺を沈めちゃうだとか、精神がパワーアップしちゃうだとか、神ですらその力を欲するほどの謎機能を有しているものまであるし。
マーレア「・・・それでも、あなたは行くのですね?」
よって、それが行かない理由にはなり得ませんね。
マキシム「ええ」
マーレア「・・・そうですか」
あ、誰かやって来ました。
乱入してきた人魚「マーレア女王。神殿へ通じる洞窟の海流が変わりました」
マーレア「海流が?」
乱入してきた人魚「ええ。以前から、その兆候はあったのですが、今日になって突然変わりました」
マーレア「それで、どんな様子なのです?」
乱入してきた人魚「海流のスピードは、とても速く、一度入ると、もう、戻れそうもありません」
マーレア「そうですか。まぁ、これで、あの洞窟に近付く者もいなくなるでしょう」
え?「一度はいるともう戻れそうもない」とわざわざ言っているのですから、海流の行き着く先って神殿なんじゃないの?だとすれば、意図せず海流に飲まれて神殿に近付く人が逆に続出しそうだけど・・・
そもそも、一方通行の海流なんてものが原理的に存在できるのかどうか、正直、分かりかねるところがありますけどね。まぁ、ここは魔法アリの世界ですから、その辺の詮索は無粋かもしれません。
乱入してきた人魚「そ、それが・・・これは、確かな情報ではないのですが・・・」
マーレア「なんですか?」
乱入してきた人魚「その・・・プレア様がいないのです。プレア様は、あの洞窟の周りで泳ぐのが好きでしたから、もしかして・・・」
マーレア「プレアが!?」
ほら、早速、意図せず海流に呑み込まれて神殿に流されちゃった被害者が出ちゃってるじゃん・・・
乱入してきた人魚「すぐに人手を集めて、洞窟に向かわせます」
マーレア「いえ、いけません。海流が変わったのなら、洞窟は危険です。近づいてはなりません」
乱入してきた人魚「し、しかし・・・」
マーレア「それに、あの洞窟には、幽霊船も出るとの噂も聞きます。良いですか。決して洞窟に近付いてはなりませんよ」
人魚が幽霊船に驚異を感じるなんて何か斬新!
人間からみれば、人魚も幽霊船側の存在ですからね。
乱入してきた人魚「わかりました」
マキシム「プレアさんと言うのは?」
マーレア「私の娘です。すみませんが、私は、ちょっと用事が出来ましたので、これで失礼します」
マキシム「洞窟に行くつもりなのですか?」
マーレア「・・・いえ。海流が変わったのなら、死にに行くようなものです。それに、娘も洞窟に行ったとは限りませんし。娘はきっと、すぐに戻ってきますわ・・・それでは、失礼します」
いっちゃった。
セレナ「きっと洞窟に行く気よ。心配だわ」
ガイ「でも、行かないって言ってたぞ」
セレナ「自分の娘が心配でない母親がいるもんですか」
マキシム「それよりも、海流が変わった事の方が気になる。海底で、何かが動き出したのかもしれない」
人(人魚)の命の危険について話している時に「それよりも」だなんて、余計なお節介が趣味みたいなマキシムさんらしからぬ発言ですね。
セレナ「そうね」
自分から心配だって言いだしたくせに同調しちゃうの!?
またも話の雲行きが怪しくなってきたけど・・・今日はここまでです。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。