ペットロスから立ち直れない

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こんにちは、栁澤蘭丸です。
私には、下に兄弟が2人いまして、自分より年下の者の面倒を見ることは自分の使命というような育ち方をしてきました。
だから伊達さんのことも同じように…(年下じゃないけど)、と思ったんですが伊達さんといるとなぜか私は本来のしっかり者オーラがかき消されてしまい、コンクリ階段で頭から落ちたり、電車に乗ればスイカを忘れて切符をなくすとか、とにかく調子が出ないので、伊達さんからは相当間抜けと思われています。でも本当は頼れる長子、それが蘭丸!

そんな、下の兄弟をかわいがる私に、高校生の時、新たに加わった新しい兄弟それがチェーホフ(仮名)秋田犬(仮犬種)です。名前も犬種も仮なのは検索しちゃうと出ちゃうからですwww
実際は秋田犬より体重のある犬種です。つまり存在感ばっちり。

そんなチェーホフが亡くなったのが3年ほど前…ガンでした。
病気のため、抗がん剤で命を伸ばしてましたが、やっぱり天寿って感じではないと思います。ガンにならなかったらきっとまだいたし。

蘭丸さんはまだチェーホフの死を乗り越えていないという驚きの事実があります。
ペットロス…恐ろしい現代病です…!!!
チェーホフに似た犬を見ると、目から水が出てしまうのでうかつに犬も見れないのです。
しかもチェーホフの犬種は…えっと…全員そっくりな顔してて、本当にそっくりなやつは多分、写真だけじゃ自分の犬なのかどうか判別不可能なほど似ていまして…。
え?本当にそんな状態でその犬大事だったの?って思われそうなんですが、本当なんです!本当なんです!!

チェーホフと蘭丸、他の兄弟は、同じ家で暮らし、一緒に旅行に行き、おかんの故郷への里帰りまでもすべて一緒でした。
どこかに預けたことなんて、入院した時くらいなんです。または爪切りしてもらう時。
犬だからって特別扱いしない!だから蘭丸にとってチェーホフは、一番下の歳の離れた兄弟も同じでした。
高校生なら歳の離れた兄弟が本当に生まれる人もいるでしょうしね。
チェーホフのしつけも一生懸命やりました。私が見ている時だけは教えを守る賢い犬に育ちました。

なのに、その一番下の弟は一番下の癖に一番最初に死んでしまい、私は涙にくれました。
その後、私は実家を離れたので、まだ帰ればチェーホフが「おかえり!!!」と言って(るような幻聴が聞こえそうな顔で)出迎えてくれるような気分が一向に抜けないのです。

……実際の実家には、現在なんかちっこい新しい白くてふわふわしててくっそかわいい顔した生意気な犬がいるんですけどね。( ゚д゚)、ペッ
ええ、実は蘭丸以外はみんな立ち直ったんです。なぜなら実家に留まって、チェーホフのいない日常を送っていたから!!
もうチェーホフがいないことも、現実としてしっかり受け入れたんです!!
置いてけぼりなのは蘭丸だけなのです!!

でも問題はそこではありません。
犬は、人間より必ず遅く生まれて、早く死にます。
つまり、現代の家庭での犬の飼い方のようなことをしていたら(←家族の一員として、いつも行動を共にする)、犬を飼っている人は必ず、弟や妹や息子や娘を亡くしたような気持ちにならなければならない運命を背負うってことです。
妹や弟や息子や娘が自分より先に死ぬなんてこと、人生で起こったら一大事を通り越して、大変なことですよね。
でも犬を飼うとそれが必ず近い将来、たった10~20年後に約束されてしまうんです。

ああ恐ろしい…。
蘭丸さんはチェーホフのことを考えると、ペットショップを覗いてもとても新しい犬を手に入れたいと思えないのです。
今そんなの飼ったら、その犬は必ずや、10年そこら経ってバリバリの中年になったさみしい(?)蘭丸さんを置いて死ぬからです!!
それに犬(猫)飼ったら人生お終いって言いますしね…犬さえいればいいから恋人ができないし、友達もいなくても済むっていう…。

おっと、話がそれてしまいましたね!
ペットロス…現代の人々が抱える恐ろしい時限爆弾です。
気を付けようとしても気を付けることなんて不可能です。

残った時間は(人間相手だって言えるけど)有限だからもっともっと大切にしよう→重症化
すげなく接しよう→飼った意味が…(;´・ω・)
逃げ道がありませんよ…

しかし、ペットロスにかかると、いつまでもいつまでもチェーホフが風化しなくて、もう触ることはできなくても、看病する夢を見てうなされたりすることはできます。
ある意味チェーホフはいつまでも新鮮なまま蘭丸の中にいるんです!
なぜかつらいガンの治療の最後のほうばかりの夢ですけど!それに、亡くなる瞬間のこともしっかりしっかりと覚えていて目に焼き付いています。
でも、チェーホフの輪郭がぼやけるよりはいいのかもしれません。

前のペットを忘れるには、次のペットという言葉もありますけど、一生ペットロスと付き合うのもアリかもしれない、と思う蘭丸です(・∀・)人(・∀・)

ペットロスから立ち直れない_挿絵1
※蘭丸がとうとうイカれたからこのような挿絵になったわけではなく、チェーホフたんは病気が悪化して食欲がなくなってきたら豊島屋の鳩サブレしか食べなくなったため、蘭丸このような夢を見ております。
分かりづらい!

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