仙台だけじゃない☆宮城県の魅力に迫る

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杜の都「仙台」…超有名都市すぎて、誰でも知ってますよね…。
牛タン、伊達政宗、荒木飛呂彦…。第四部…杜王町…。花京院…。
OH!バンデス…

じゃあ仙台は何県?と言われると?あれ?ってなりませんか。
仙台市は「仙台藩」の藩庁があった場所なので、仙台市という名前です。
仙台藩っていうのはむちゃくちゃデカい藩です。
加賀百万石には及ばずながら62万石というデカさを誇り、伊達家が支配していたので「伊達藩」とも呼ばれていました。仙台ってのは昔は岩手の一部と宮城県の全域、福島県の一部を指していたのです。
そして、今となっては笑い話で「仙台県」だの「名古屋県」「横浜県」だのと、市のほうが県名より通りがいい県を呼ぶことがありますが、廃藩置県の際はなんと本当に仙台藩は「仙台県」になったという歴史があるんです!
というわけで仙台と言う地名は古くから有名で、地元にも馴染みのある地名でした。
では…それがなぜ宮城県になったんでしょうか?
「宮城」て…三國志で評定を行う時に戸惑うじゃないですか。
「殿!宮城にお戻りください!評定の時間ですぞ!」などと言われると「み…宮城で!?」ってなりますよね。

えー、仙台県は、廃藩置県の約半年後に城下町が所在する宮城郡の名をとって宮城県と改称されたそうです。半年の命…。
広大な土地を示していたはずの「仙台」と言う言葉は、城下町の所在する場所を示していた「宮城」に地位を追われ、現在はその宮城県の県庁所在地の名前に名残を見せる留まっております。

実はかつては仙台だったのに「宮城」と言う名前になったため、仙台市民じゃない宮城県民は、どう言ったらいいのか戸惑ってしまう事態(例:「ええと…仙台の宮城県です」等)を招いているような気もしますが、仙台市じゃなくても宮城県にはいいものがたくさんあるのですよ!

マジで説明しなくてもいいほどたくさんあるのですが。
まず日本三景の超有名どころ、松島…
松尾芭蕉が目指した地として有名なのに松尾さんは松島が素晴らしすぎるので句が浮かばず、そのまま帰っちゃいました。
観光の目玉として松尾芭蕉推ししたかったのに困った役人さんは、後世の「田原坊」さんの句「松島や さて松島や 松島や」をちょっとインスパイアして「松島や ああ松島や 松島や」にし、松尾芭蕉が詠んだってことにしちゃった話は有名(か?)。
ギャグマンガ日和でおなじみの芭蕉さんの弟子「曾良くん」のモデルになった「河合曾良」さんは、ちゃんと「松島や 鶴に身をかれ ほととぎす」と詠んでいます(奥の細道より)。
伊達政宗サンもポエマーなのでたくさん松島に関する句を詠んでいます。
松島さん大人気、愛されゆるふわガールですな…。

最近人気の戦国武将「片倉景綱(小十郎)」も、仙台市名物ではありません!
彼の居城は「白石(しろいし)城」(白石市にあります)。
伊達さんからは「張りぼて」と評判の悪い白石城ですが、片倉小十郎の城に失礼なッ!!
伊達政宗が好きなら片倉小十郎も好きな人が多いと思いますので是非、けっこう青葉城跡(←伊達政宗の居城の跡)からは遠いんですけど、しかも電車少ないんですけど、白石城まで行ってみてほしいと思います!
青葉城はもう失われていて城跡は公園になってますが、こっちはちゃんと城があります。
張りぼてでも城があるんだからすっごく羨ましい…躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた/信玄公の居城)も北庄城(きたのしょうじょう/柴田勝家の居城)も、ないんです…(´Д⊂ヽどっちも神社になっています。
「武田神社」「柴田神社」といい、ご利益ですごく戦で活躍できそうな神社に…。決まりでもあるのだろうか。
片倉さんは伊達政宗さんの片腕で、「知の片倉小十郎」と言われていました。
ついでに笛も超絶上手だったようで、周瑜のような人ですね。早死にしないところが良いですね。
白石城までたどり着けたならあとは白石名物のあったかくて短いそーめん「白石温麺(うーめん)」を食してください。美味しいですよ。

そして蔵王…有名ですよね、蔵王も宮城県、それも同じ白石にあります。
蔵王は蔵王連峰という、山形県と宮城県にまたがっている連山ですので、山形のほうを「山形蔵王」、宮城のほうを「宮城蔵王」と呼び分けているようです。新幹線の駅名は「白石蔵王」ですけどね。
蔵王では酪農が盛んらしくて、絶品のクリームチーズなんかを食べれます。んまー。

あと、日本さくら名所100選に選ばれた「一目千本桜&船岡城址公園」!
二つまとめて宮城県の桜の名所とされています。ちなみに宮城県で選ばれているのはここだけです。
うーむ…大抵全国2か所ずつくらい選ばれているのに、あんなに広い宮城県でひとつって何かオカシイな。
2か所なのに、無理やり1か所にまとめているところがおかしいのかな。
有名なほうはやっぱり「一目千本桜」のほうでしょうね!
これは、白石川っていう川の堤防に約8km、約1200本の桜並木が続いている場所なのです。
近年、一目千本桜の所在地である「柴田町」と「大河原町」の間で、富士山を取り合う山梨と静岡みたいな事態が起こっていますが、柴田町と大河原町にまたがっているのですから仕方ない…どっちの町も桜推しです。
仲良く分ければいいじゃない。
ちなみに船岡城址公園は、それ自体にも桜が生えてますが、この桜並木を一望できるのでセットになっているのかもしれません。

宮城県なんて他にも秋保温泉とかいいところたくさんありすぎて紹介するまでもなくみんな行きたいでしょうし羨ましい限りっす…。

仙台だけじゃない☆宮城県の魅力に迫る_挿絵1

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