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皆さんこんにちは。
バナナと豆腐は夜食だと思っている伊達あずさです。
夜に小腹が空いてしまった時は丁度いいですよね。バナナと豆腐。
あゆみさんは豆腐に何をかけますか?やっぱり醤油?
私はめんつゆ派だったんですけど、最近はもっぱら、お気に入りの九州醤油(刺身醤油)ですね。
ただ、美味しいけど、普通の醤油と比べると、ちょっとお高いですよね・・・刺身醤油って。
あ、そうそう。今日は善蔵さんのところに行ってきますね。
この間、失われた記憶の手がかりを探そうと海上の崖に行ったら、藤宮さんと言う方と偶然お会いしまして・・・そこで彼女とちょっとお話したら、その方の恋人が綾城和人っていうらしいのですよ。
あの辺で綾城姓なんて珍しいですよね?なので、ひょっとしたら、善蔵さんなら何かご存知かもしれないと思って。
じゃあ、行ってきます。
何時もの様に電車と徒歩で綾城家へ。
善蔵さん、今日はちょっとお聞きしたいことがあってきました。
あっ、その前に・・・あれから何か変わった事とかありました?
善蔵「先日、二郎様は警察へ事情聴取のために出頭なさったそうです。しかし、アリバイが成立したということですので・・・今頃はお仕事に励んでいらっしゃることでしょう。警察も何を言い出す事やら。よりによって二郎様を疑うとは・・・」
まあ、完治さんが亡くなったことで、結果的に一番得をしたのは二郎さんですからね・・・動機という点でみれば、アキラさんよりも、二郎さんの方が怪しいと警察は考えたのかもしれません。それに、完治さんの死因もおかしなことになっているみたいですしね。
それはそうと、善蔵さんは綾城和人ってご存知ありませんか?
善蔵「ど・・・どこで、その名前を!?いえ、隠していたわけではないのですが、実は和人様というのはユリ様の弟なのですよ」
はぁ!?弟!?!?
キクさんには子供が2人いたってこと??以前、完治さんにユリさんのことについて聞いた時、キクさんの一人娘だって言ってましたよ!?
善蔵「はい。しかし、キク様の本当のお子様ではないのです。旦那様は綾城家の籍に入れて、我が子として育てられました」
養子ってことですか?
じゃあ、以前はここにキクさん達と一緒に住んでいたのですか?
善蔵「はい。和人様とその母親は、当時、この屋敷の離れに住んでいらっしゃいました。ところが・・・旦那様が亡くなられてからは、キク様に疎まれて、この屋敷から出て行かれました。今頃どこでどうなさっておられることやら・・・」
え!?和人さんの母親まで一緒に面倒見ていたのですか?まさか、キクさんの旦那さんの不倫相手とその子供だなんてことないよね?
もしそうなら、キクさんが和人さん親子を疎ましく思うのは仕方がないことかもしれませんね。
善蔵「和人様とユリ様は本当に仲の良いご兄弟でした。家を出られる時も、ユリ様は和人様が気がかりでしたでしょう・・・伊達様、和人様なら、ユリ様の居所をご存知かも・・・しれませんね」
うーん・・・まあそうかもしれませんが、和人さんを探すのはユリさんを探すのと同じ位厄介そうですけどね。
後は・・・変な聞き方になっちゃうんですけど、お守りとと聞いて、何か思い当たる節があったりしませんか?
善蔵「お守り?はて、何のことでしょう?ちょっと心当たりがございませんが」
ですよね。すみません。忘れて下さい。
善蔵「ところであずさ様。和人様のことをどなたからお聞きになられたのですか?」
ん?善蔵さんが私のことを下の名前で呼ぶなんて珍しいですね。一瞬、春日さんのことかと思いましたよ。あっ、もちろん、嫌というわけではないんですよ?全然、名前呼びでも結構です。
でもって、和人さんの件ですけど、和人さんの婚約者だという藤宮雪子さんという方から聞いたのです。
藤宮さんの話によれば、和人さんとは今年中に海上の崖で会う約束をしているらしいので、海上の崖を張っていれば、いずれ会うことができるかもしれません。
ただ、藤宮さんには悪いけど、約束の日が年単位というアバウトさの上、別れてから今まで、一度も藤宮さんとは連絡をとっていないみたいですからねぇ・・・かなり割の合わない張り込みにはなるでしょう。
善蔵「左様ですか。キク様の亡くなられた年に戻られるとは、何か因縁めいたものを感じますね・・・」
そうですねぇ・・・もし、善蔵さんがおっしゃるようにキクさんが他殺なのだとすれば、案外犯人は和人さんなのかもしれませんね。
善蔵「伊達様。そろそろ最終電車のお時間のようですよ」
え、もうそんな時間ですか?
じゃあ、私はそろそろ事務所に戻らせていただきますね。ではまた後日。
ただいま戻りました。
あゆみ「実は私、あなたに電話した後、アキラが良く出入りしていたというスナックへ行ってみたの・・・」
あゆみさん、私以上にアキラさんの足取りを掴んでるじゃないですか。
これだけ時間をかけて調査しているというのに、一行に進捗が見られない自分の無能さが辛くなってきますね。
あゆみ「そこで聞いたんだけど、アキラはヤクザに借金して随分困っていたらしいの。ところが・・・最近、どういうわけか貯まっていた借金を全て返済しているのよ!」
え?それは綾城家の土蔵から盗んだ骨董品が高く売れたからとかではなくて?
あゆみ「それどころか、アキラは仲間達に自分は将来、綾城商事の社長だと言ってたんだって。キクさんが死ぬ少し前のことよ・・・」
う~ん・・・まあ、アキラさんは当時、綾城商事の社長だった完治さんの息子なわけですし、そう吹聴するぐらい別に不自然なことでもないんじゃ?完治さんのアキラさんに対する態度を鑑みると、実際にはかなり楽天的、かつ、世間知らずな発言なのかもしれませんが、その浅慮さは私の中のアキラさん像にぴったりではあります。
あゆみ「それとアキラを乗せた車を運転していた人の事については、それが誰かわからんなかったの。ゴメンね」
いえいえ、全然謝るような事じゃないですよ。
むしろ、あゆみさんが私の代わりに今回の件を担当してくださっていたら、あっという間に依頼が完了しちゃったような気すらします。
こちらこそ、色々とすみません。
あゆみ「でも、その男の人って言うのは40歳前後の紳士風の男性でアキラと一緒に居るのがとても不自然だったそうよ」
存外、その人が綾城和人さんだったりしてね・・・
和人さんが綾城家への復讐から、キクさん、完治さん、二郎さん、春日さんを亡き者にしようと企てていて、アキラさんがそれを知っていたとすれば、綾城商事の社長になるという話も案外夢物語じゃなくなるのかも?
こんな時間に電話ですか。
流石にこの時間だと、神田さんからの折り返しってことはなさそうですね。じゃあ、空木先生かな?
あゆみ「あずさくん!大変!!」
どうしました?えっ?私あてだったのですか?
もしもし、お電話代わりました。伊達です。
あ、善蔵さんでしたか。どうされました?
善蔵「二郎様が・・・二郎さまが・・・!」
二郎さんがどうかしましたか?もしもし?善蔵さん??
次回に続きます。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。