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皆さんこんにちは。
今日でもう19回目になりますけど、未だ犯人を特定するに足る証拠が何ひとつ見つかっていないような気がしてならない伊達あずさです。
前回は最後まで何の証拠も見つからず、結局、犯人の自供だけで逮捕する羽目になっちゃいましたからね。事件を調査する側からしてみればこれほど虚しいことはありません。
容疑者の絞り込みだって、証拠を集めて能動的に絞り込んでいるわけではなく、容疑者候補がどんどん死んで行ったせいで勝手に絞られているだけですからね。調査の遣り甲斐ゼロですよ。
今回も前作と全く同じ様相を呈してきているため不安です。

そんなあらゆる意味で遣り甲斐に欠ける調査を再開したいと思います。
満男さんの部屋で何か犯人に繋がる証拠でも見つかればいいのですが・・・

これがまた驚くほどに何も見つからず・・・
途方に暮れた私が裏庭に面した窓から外を眺めていると、突然部屋に入ってきた女中さんに見つかってしまいました。
女中「あっ、あずささん、いたはったんですの。今からここ掃除しますので」
あっ、はい・・・出ていきます。

満男さんの部屋から追い出された私が応接間に戻ると、そこには沢田さんの姿がありました。折角ですから話をしていきましょうか。
沢田「やあ、あずささん。今日は何か?」
私って本来完全部外者のはずなのですけど、このところ京本邸に入り浸っていたせいか、すっかり受け入れられちゃってますよね。
こんにちは。静江さんからお話を聞こうと探していたのですけど、今日はこちらにきていないみたいで。
沢田「そういえば、静江さんがみえませんね」
香織さんの話だと家にもいないそうで・・・
沢田「えっ、家にもいないのですか」
そうなんですよ。愛子さんや球美さん、満男さんのこともあるので心配です。
沢田「満男くんまであんなことになるなんて」
ほんとですよね。
沢田「家元も大変なことでした。さぞ気を落とされたことでしょう」
あ、そうだ沢田さん、この手帳にある6日夜8時のお花の稽古というのが何の事か心当たりがあったりしませんか?
沢田「これは満男くんの手帳ですね。『6日夜8時・・・』あっ、これは!警察にも話してないことですが、こういう証拠が見つかった以上、お話しないわけにはゆきませんな。実はあの日、満男くんは生け花の稽古をすることになっていたのですが、満男くんに教えることになっていたのは静江さんなんです」
まあ、そんなことだろうと思っていましたよ。でも何で静江さんから?秋鳳さんでは駄目な理由があるの?
沢田「満男くんの稽古を頼んだのは私なんです。家元の心配をよそにろくに稽古もしない満男くんが・・・せめて、形だけでも家元の跡継ぎとしての作品を華道大会へ出せるように・・・と、静江さんに密かに稽古をしてやってくれと頼んだのです。もちろん、これが世間に知れては京本流の恥なので、家元にも秘密にしていました。だから、静江さんもこのことを誰にも話せなかったのでしょう」
え~これもうどう考えたって犯人は沢田さんじゃん!沢田さんが満男さん殺しの罪を静江さんになすりつけようとしたって自白しているようなものだよ!でも、キャサリンさんの超能力が外れることなんてあるの??
ちなみに、沢田さんは6日の8時頃ってどこで何をされていました?
沢田「6日の夜ですか。警察にも話したことですが、あの夜は家に居ましたよ。8時前から友人と電話で話しておったんですが・・・その途中で・・・三年堂から電話が入ったんです。いえ、あの日の昼間、三年堂へ行った時に仕事のことで8時に電話してくれっていったんですよ。それが割込電話だったんで、友人との話が終わってすぐに三年堂へ電話しました」
ほぅ、誰も沢田さんが家にいるところを目撃していないわけですね。ちなみに電話で話をした御友人というのは?
沢田「電話で話していたのは、加藤という男です。下鴨に住んでいますが、今日はいませんよ。しばらく旅行へいってるはずです。このことは警察にも話してあります。警察も裏付けを取っているはずですよ」
ははは・・・その警察の捜査が低品質だから私が調査する羽目になっているのですよ!しかしまた電話トリックですか・・・それもう前回やったじゃないですか。
とりあえず、貴重なお話ありがとうございました。

さ~て、沢田さんと話して時間も潰せたことだし、そろそろ掃除終わってるかな・・・よし、女中さんはいませんね。

って、あれ?窓を開けっぱなしで行っちゃったみたいですね。
何気なく窓の外に見える納屋を覗くと、納屋の戸が開いていて、中に板のようなものが置いてあるのが見えますね。
あ~あ、嫌な予感がするなぁ・・・でも、行ってみるしかありませんね。

この納屋は茶室のある裏庭へも母屋の裏口へも通じているみたいです。そして、納屋には長さ3m程度の板が置いてあったと・・・何だか最悪の展開になりそうです。

あ、すみません。今ちょっと納屋の方を見せて頂いたんですけど、あそこにしまってあった長い板って何の板ですか?
女中「納屋にある長い板のことですか?あれはお茶室を建てはったときの余りの板ですわ。こないだまでは、母屋の床下に置いてあったと思いますが、どなたかが納屋にしまわはったんですわ」
やっぱりそうでしたか・・・はぁ・・・嫌だなぁ・・・あ、すみません。こちらの話です。ありがとうございました。

そして、居なければいいのにな~と思う時には必ずいるのがキャサリンさんです。
キャサリン「あら、あずささん、何か分かったかしら?」
はぁ・・・板のこと、言いたくないなぁ・・・
キャサリン「さっき、狩矢警部から電話で聞いたのだけれど、静江さんが、昨日京本邸から帰った後、行方が分からないそうよ。それから、警察が静江さんのアリバイを調べてみると、嘘だということが分かったらしいの。警察が静江さんからアリバイを聞いてみると、静江さんは事件の夜は家にいたと言っていた。でも、調べてみると・・・6日の夜、7時頃に、静江さんが家を出ていくのを近くの人が見ていたの。これで静江さんの立場は増々苦しくなってくるわ」
まあそれも全部、沢田さんが仕掛けた罠ですけどね。
沢田さんは6日の8時に満男さんの家にお花の稽古をつけに行くよう静江さんに命じたうえで、そのことを京本流の恥になるから黙っていろと釘を刺していたみたいですよ。
キャサリン「6日の8時・・・満男さんの死亡時刻と同じね。静江さんがその夜、満男さんの部屋を訪れることを沢田さんは知っていたわけね」
そうですね。
球美さんが殺された時の状況と満男さんの件を鑑みれば、どう考えたって怪しいのは沢田さんです。凶器の剣山を隠すために使われたであろう座布団が押し入れの中に隠されていたにも関わらず、何故犯人がわざわざ新しい座布団を押し入れから出したのかずっと気になっていたのですけど、あれも後からやってくる静江さんに罪をなすりつけるための偽装だったわけですね。
まあ、ここまではいいとして・・・問題は板の方なのですが・・・
とても気が重いので板の話をするのは次回にしてもいいですか?
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。



