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皆さんこんにちは。
荷物が増えてきたので、一度、デアルニス・キープに戻ろうと思っている伊達あずさです。
そういえば、ロウナルは一体いつになったら攻めてくるのでしょうか。問題は早めに対処してしまいたいのですけどね。
彼の居場所だけ教えて頂ければ、後はこちらで適当に対処しちゃうのですが・・・

デアルニス・キープに戻り、戦利品の整理が終わったので、何時ものようにドモさんのところへ。
執事長ドモ「こちらに・・・最近やって来た2人連れがおります。あなた様とお会いしたいと申しております。男と女で、身なりのいい者達です。しかし用件は申しておりません。あなた様に直接お話したいと。彼らに・・・謁見を許可しますか?それとも追い返しましょうか?」
あれ、ロウナルの件ではないのですね。
タイミングがタイミングだけに、ひょっとするとロウナルが送り込んだ暗殺者という可能性もなくはないけど、それならそれで撃退すればいいだけの話です。会いましょう!
あずさ「通して頂戴。まあ用件だけは聞きましょう」
執事長ドモ「ふむ、承知いたしました。呼んで参ります」

金貸し(男)「ごきげんよう、あずさ様。なぜ我々があなたの御前にいるのか、不思議に思っておられることでしょう・・・」
金貸し(女)「あんた、ほら早く話すんだよ!」
金貸し(男)「わかってるよ、自分のペースがあるんだからさ。先に自己紹介をするんだよ。私と連れは、アスカトラから来た金貸しです。故デアルニス卿に用立てていた借用金の回収に来ました」
金貸し(女)「負債額は2000ゴールドだよ」
金貸し(男)「御卿が亡くなった事はもちろん知っています・・・でもこの負債は彼の所有地が担保に入っていましてね。という事は、あなたに、返済の義務があるという事です、あずさ」
執事長ドモ「馬鹿げた事を!そんな借金はない!あれば私が知っているはずだ!」
金貸し(男)「ところが、あるんですな」
金貸し(女)「ほら、ここに借用証書があるじゃないの、ちゃんと借りた旨が書いてあって・・・彼の証印もあるだろ。正式な文書で法的にも有効だよ、保証つきさ」
執事長ドモ「何?見せてみろ!・・・ふむ・・・確かに証印はデアルニス卿のものです、女侯爵様。蝋は彼の印章で封印されています。しかし、この書類がいつ作成されたのか知る術はありません。デアルニス卿の印章はトロールの侵略の際、他の物とともに失われました。彼らはそれを手に入れて、この借用書を偽造したかもしれません・・・」
金貸し(女)「偽造なんかじゃないさ。私達はわざわざ問題を起こす為に来たわけじゃないんだ。ただ貸付け金を回収したいだけなんだよ」
金貸し(男)「もちろん、支払いを拒否すると言うなら・・・まあ、我々は単純に異議を唱えることになります。負債を放免するわけには行きません。貴族の方の借金は特にね。これを認めたら商売になりませんよ!」
金貸し(女)「そうさ、だから・・・この借用証書を認めないっていうなら、他の手段に出るしかないやね。私達は少なくとも、そう、12人の地元の人に1000ゴールド以上を用立てているんですよ」
金貸し(男)「ある商人が似たような脅迫をしたようですから、我々も同じ事をしましょうか・・・もし拒否するなら、ただちに借金を回収させてもらいますよ。それにもちろん、万が一、我々の身に何かが起きても・・・借金を回収する手はずは整えてあるんですよ」
金貸し(女)「さあ、あずさ女侯爵・・・どうなんだい?」
何と言いうか・・・以前やってきた商人と同じ手口で脅迫してきた上、今回の借金をドモさんは知らないっていうし、この2人の話し方も身なりと全く合っていません。物凄く育ちの悪さを感じます。大体、自己紹介すると言っておきながら、名を名乗らないという無礼さ。それはもう怪しさのオンパレードですよ。
そして何より・・・何かこの人達、個人的にとっても気に入らない!結局、大事なのはそこ!
あずさ「私に脅しは効かないわよ。あなた達は詐欺師だわ。すぐにこの2人を連れて行って処刑よ!」
金貸し(女)「な、なんだってぇ!?」
金貸し(男)「こんな事にはならないって言ったじゃないか!彼女は簡単に落とせるって言っただろう!!」
金貸し(女)「後で後悔するよ、あずさ!ここの人達に用立てているお金は、必ず回収するからね!!」
やっぱり詐欺師であっていたのかな?しかし、今から処刑される人の捨て台詞とは思えませんね。
執事長ドモ「さて・・・この2人の問題が片付いた今、残るは脅迫の問題です。彼らに金を借りている地元民がいて、すぐに借金を支払う事になれば彼らは怒り出すでしょう。この件に関してはどのように致しましょうか?」
どういうわけか、一時的にこちらで1000ゴールドを肩代わりして、本来の返済期限に回収するという一番無難な選択肢がないんだけど!?
1000ゴールド出す場合は、私が彼らの借金を肩代わりしてあげるだけになっちゃうみたいです。何故領主が領民の正当な借金まで肩代わりしてあげなきゃならないのよ。流石にそれはおかしくない?
あずさ「1000ゴールド全部支払いましょう。私の地位を悪用した人間のせいで損をする人々を出したくないわ」
物凄く納得いかないけど仕方ない・・・
執事長ドモ「あなた様は本当に寛大なお方です・・・これ以上の恐喝行為を封じるとは、なんと分別のある方でしょう。すぐに手配いたします」
領主というのは本当にお金がかかるお仕事ですね。領地から得られる税金以上に支出してるんですけど?まあ、管理は全てドモさん達にお任せしちゃってますし、別に黒字になる必要はありませんけど、そうはいっても赤字になるっていうのはどうなのよ・・・
しかし、デアルニス・キープの領民達から得られる税金の額に対して、チャネルさんの結婚持参金として約束をしていた500ゴールドってあまりにも大金過ぎる気がします。前領主のデアルニスさんって本当にちゃんと領地経営できていたのでしょうか。金銭感覚がぶっ壊れすぎです。
こんなの副業で冒険者をやってなかったらとてもじゃないけど続けられません・・・あ、いえ、副業なのは領地経営の方でした。

あ、そうだ。サーニックさんならロウナルに関する情報を持っているかもしれません。
サーニック司令官「問題はありません。あなたは市民や衛兵に好意を持たれていますよ・・・デアルニス卿が愛されたように。その評判が変わるような問題が起こらぬことを願っています」
別に私の評判が知りたかったわけじゃないのにな。
そもそも、ほとんどこの城に居ない私に好意を持たれてもね・・・そんな評判、お金で買ったようなものです。
何だかとても虚しい気持ちになってきてしまったので、今日はここまでです。
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Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。

