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皆さんこんにちは。
コーガンさんだけでなく、ケルドーンさんのこともそこそこ気に入ってきてしまった伊達あずさです。
ケルドーンさんの正義正義いう頭の固いところはあまり好きじゃないのですけど、あんな極度のストレス状況下で私に配慮を見せるだなんて芸当、相当良い人でなければ到底無理ですからね。
ケルドーンさんが本当に良い人であると理解した今となっては、ケルドーンさんの正義にうるさいところも、コーガンさんの悪態程度にしか思えなくなるのだから不思議なものです。
ただ、ケルドーンさんとコーガンさんって仲良くやれるのでしょうか。そこは物凄く心配です。
ケルドーンさんとの待ち合わせ時間まではまだ時間がありますし、行政庁舎の中に入り、カウルド・ウィザードのマスター・トルゲリアスと話をしちゃいましょうね。
もっと奥まった場所にいると思っていたのですが・・・マスター自らお出迎えしてくれたのでしょうか。
トルゲリアス「おお、よし。マディーンは彼の忠誠を証明したようだな。元気かな、ドワーフの傭兵よ?マディーンが申し出た仕事のことで来たのだな?」
コーガン「ウィザード、俺ならどんな仕事でもやるが、するべき説得があるとしたら、ここにいる俺の仲間のあずさを説得するべきだ。俺達がお前の仕事を引き受けるかどうかは、彼女の決心次第だ」
トルゲリアス「本当か?私が思っていたよりも怒りっぽいようだな、ドワーフ。カウルド・ウィザードに仕えれば得なくらい、誰だって分かるであろう」
ん?どういう意味でしょう。何故あのコーガンさんの返答で「怒りっぽい」だなんて結論に至るのでしょうか。ひょっとすると、コーガンさんとトルゲリアスさんの間には私が知らない因縁でもあるのかもしれません。事実、カウルド・ウィザードのことを毛嫌いしていましたしね・・・
トルゲリアス「マディーンがどんな仕事なのか、少し漏らしたかな?聞いてないかね?フーム。いいだろう、そなたに依頼したい事があるのだ」
あずさ「私に何をさせるつもりなのか話して頂戴」
トルゲリアス「これは微妙な問題だ。それ故、そなたの好奇心をすべて満たすという訳にはいかない。仕事に同意するかどうかだけ、明確にしておきたい」
ヨシモ「さっぱりネ・・・仕事の内容も聞かずに、手数料を取った事はないヨ。デモ、カウルド・ウィザードは最高の報酬を払ってくれるという話ヨ」
コーガン「此畜生!ウィザードなんてそんなもんだと気付くべきだったぜ!あずさ、お前次第だが、俺としては、へいこらするよりは、蹴りを入れたいがね」
良かった。この条件に不満を持ったのは私だけではなかったみたいです。
そうですね・・・どうしても引き受ける前に依頼内容を話せない事情があるというのであれば、報酬だけでも確定させてもらわねば公正な取引とは言えません。
あずさ「イモエンを誘拐した奴らの為に働くのは慎重にならざるを得ないわ。まず、彼女の居場所を教えて」
トルゲリアス「イモエン?ああ・・・ウィザードと一緒に捕まえた娘か。そんな些細な情報は知らないな。その要求は忘れ、私の仕事を行うのだ」
あ、本当にコーガンさんと一緒に蹴りを入れたくなってきちゃいました。
あずさ「忘れるわけにはいかないわ。イモエンの居場所を言わなければ、私は協力しない」
トルゲリアス「(はぁ・・・)この仕事を終えたあかつきには、それについても調べようではないか。だが、保証はできないぞ。これで仕事が出来ないというのなら、それまでのことだ」
何で保証できないの?
貴方には自分達で捕まえた人間を何処に収容したのかも分からなくなってしまう程度の管理能力しかないの?よくそれでウィザードだなんて名乗っていられますね。
あずさ「全く腹が立つわ。それに私にがむしゃらに信じるよう求めるとは、もっと悪い。出来るかどうか分かりもしないのに、何故同意など出来るの?」
トルゲリアス「ははぁ、私の頼み事さえ聞けぬと、こういうわけか?そなたならこの任務にうってつけだろうし、そなたらの現在の義務に差し障りもないはずだが。それにそなたは、カウルド・ウィザードの善意を受けることになるのだ・・・・報酬は言うまでもなく大きいのだからな。だが、どうしても駄目と言うのなら、無理に引き止めはしない」
交渉が決裂したとしてもいいぐらいの勢いで、そこそこ高圧的に臨んだつもりなのですけど、思っていたよりも大分食い下がってきますね。
強気を装ってはいますが、私達に引き受けてもらえないと相当困る仕事みたいです。
まぁそうですね・・・どうせ蹴りを入れるつもりなのであれば、イモエンさんに関する情報が提供されなかった時でも良いかもしれません。
あずさ「分かった。仕事を引き受けるわ。何をすればいいの?」
トルゲリアス「素晴らしい。同意したということは、カウルド・ウィザードが君の約束を信じるという証だ。この件は内密かつ迅速に執り行われなくてはならない。ここ一週間以上、我らを悩ませている問題があり、それが今悪化しているのだ。ここアムンでは、魔術に反する動きが広がってきているのを知っているな?中にはそれよりも始末に負えない者がいる・・・燃えるような、これみよがしの振舞いをする悪魔だ。ここアスカトラにいるある男が、冷血にも我らの仲間を2人殺した。今、その男は隠れているが、その居場所を突き止めてもらいたいのだ。我々の力をもってしても未だに居所が掴めずにいるのだ。カウルド・ウィザードを手にかけて、まんまと生き延びたとなっては、我々の威信にかかわる」
あずさ「この殺人者は何者なの?あなた達が見つけられない相手を私がどうやって探すのよ?」
トルゲリアス「奴の名はヴァリガー・コルサラという。裕福な家系の最後の末裔にして、卑劣この上ない外道だ。居所の手がかりがないか、聞いて回ってみるといい。奴はドック地区に居を構えている。あるいはウマル・ヒルにでも逃げ込んだか。知人や召使いは口を閉ざしたままだが、そなたならば何か聞き出せるかもしれんな」
あーこれは面白い依頼かもしれません。
もし、イモエンさんのことでカウルド・ウィザードと事を構えることになるなら、彼らを悩ませることのできるヴァリガーさんと繋がって損はなさそうですからね。しかも、今回の件でヴァリガーさんに貸しを作れる可能性すらあります。
それにロケーションがウマル・ヒルが含まれるのであれば、当初の予定通りにディロンさんからの依頼をやっちゃえるかもしれません。いいね!
あずさ「他に知っておくべき事は?」
トルゲリアス「特にはない。約束の仕事を果たせば、カウルド・ウィザードはそれで満足なのだ」
あずさ「分かった。この殺人者を追跡して捕まえて、あなたに引き渡すわ」
トルゲリアス「誓いを立てた以上は何があっても守ってもらうからな。あの殺人鬼を殺してでも連れて来るのだぞ」
今となってはコーガンさんがカウルド・ウィザードを毛嫌いする気持ちも十分理解できますよ。
コーガン「賞金付きの人狩りだって?けっ・・・どうしてウィザードが俺達にそんなに多くの情報を教えるのかね。全部嘘だ。まず間違いない。どうして連中がこのあずさを使いたがるのか分かれば、もっと多くの宝が手に入れられるだろう。だが・・・」
コーガンさんって結構鋭いですよね。インテリジェンスが12もあるだけのことはあります。
でも、依頼内容に嘘があった方が、こっちも躊躇なく反旗を翻せますので、ここは敢えて乗っかっちゃいましょう。
何だか楽しくなってきちゃいましたけど、この続きは次回なのです。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。