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皆さんこんにちは。
何時コーガンさんが怒ってグループからの離脱宣言をしてくるかと、ずっとひやひやしていた伊達あずさです。
確かに今のグループはグッド属性に大分偏っていますから、イービルのコーガンさんにとって、あまり居心地のよいグループではないでしょう。
でも、考えの違いによってグループ内に対立が生まれる・・・というのもヒューマンドラマだと思うのですよね。何でもかんでも仲良しこよしではリアリティがないしRPGとは言えないと思うのです!!
そういった意味で、コーガンさんには出来るだけ長くグループにいて欲しいなと思ったりしている次第です。はい。
では、コーガンさんから不要な怒りを買わないためにもグレイヴヤード地区に急ぎましょう!!
8時間の移動を経て、グレイヴヤード地区に到着・・・してすぐ、メッセンジャーがやってきました。
メッセンジャー「すみませんが、お嬢さん・・・エアリーさんですよね?サーカスでクァイルの弟子をしていたお若いエルフの娘さんでしょう?」
エアリー「そうだよ。でも何故?クァイルおじさんに何かあったのか?どういう事?」
メッセンジャー「い、いいえ。彼には何事もありませんよ、お嬢さん。彼はあなたのことを詳しく教えてくれて、あなたを探すようにと私に命じました。彼の話によると、あなたとあなたの新しい仲間に手助けをしてもらいたいとのことで、すぐにでもサーカスに戻ってほしいということでした」
エアリー「クァイルおじさんが私に助けを求めているのか?それならサーカスに戻らないと!お願い、あずさ、お願い・・・おじさんが私を必要としているのに行けないなんて、耐えられない。お願いです!」
メッセンジャー「では、私はお嬢さんにちゃんと伝えましたので、これで失礼します。ごきげんよう」
今度はエアリーさんですか!!
近い内にちゃんとサーカスには戻るから、もうちょっとだけ待って!
メッセンジャーさんを見送りながらクレイヴヤード地区の調査を始めようとしたその時・・・コーガンさんが口を開きます。
コーガン「あんたが勇敢に戦う様子は見物だな、ミンスク。本当にドワーフの血は流れてないのか?」
ミンスク「ブーが選んで、俺が殴る!単純な事だけど、これが効くんだ」
コーガン「あのネズミか?おまえネズミの言いなりになってるのか?」
ミンスク「ブーはいい友達だ。お前には理解できないだろうけど、力だってあるのさ!ブーを馬鹿にするって事は、小さくても頑張ってる奴らを皆、馬鹿にしているって事だぞ。ああ、それにミンスクもな」
コーガン「ウォリアーね。風車を追いかけるのがせいぜいだな」
・・・た、ただの雑談ですか。驚かせやがってです。
それにしても、ミンスクさんにとってブーさんの話は爆弾みたいなものですからね。大事に至らなくて本当に良かったですよ。
では改めてグレイヴヤード地区の調査を・・・って、また誰かいる!
ネヴィン「助けて!助けてくれ!」
あずさ「どうしたの?」
ネヴィン「レスターおじさんだ!墓から蘇ったんだ!葬式の参列者は怖くて逃げ出して、今度は僕が追われてるんだ!物心着いた頃からあのケチな野郎を我慢してやってたんだ!それなのに遺言で何を残してくれたと思う?セーター1枚さ!死んでからもあの憎たらしい奴は、俺に嫌な思いをさせやがる」
助けて欲しいと言う割に、この状況で愚痴をいう余裕があるのですね。
で、そのレスターおじさんっていうのはどこよ。
レスターおじさん「安物のセーターだって?それはお前の祖父が着ていた物だ、この恩知らずが!」
ネヴィン「うわぁぁぁぁ!!でたぁ!!」
レスターおじさん「わしが悪魔だと?あんな安っぽい葬式は見たことがなかったぞ!お前は俺の服を売っ払って、棺を閉めたままにしたな!花なんか、今朝近くの湿原から摘んできたやつだったじゃないか!それから、飲んだくれのタロスのプリーストに銅貨を2、3枚渡して、死者に対する賛辞のふりをして、冒涜する言葉をぶつぶつ言わせた!侮辱だ!なんたる侮辱か!!」
ネヴィン「けっ!俺に買えるはずないじゃないか、この馬鹿が!あんたの金は全部遺言であのカリムシャイトのホステスにやったんだろう!遺体を川に投げ込まなかっただけでも感謝しな!」
レスターおじさん「あー!侮辱だ!我慢ならぬ侮辱だ!!恥知らずで卑劣な甥だ!!」
ネヴィン「墓に戻れよ、この虫食い死体が!!あの世からやって来て俺を苦しめるような奴はあんたしかいない!!」
レスターおじさん「ああ、俺は戻るつもりだ・・・だが、お前を殺してからだ!汚らわしいクズめ!ネヴィン、死ね!!」
ネヴィン「ぎゃあ!!助けて!助けて!!」
流石にこれは助けるよね。
話を聞く限り、クズである可能性が高いのはレスターおじさんの方です。
大体、葬式が貧相になったのは自業自得なのに、わざわざアンデッドになってネヴィンさんを殺そうとするとか、どんだけ性格悪いのよ。
ネヴィン「このくそったれが!あんたを埋め直すために、また金を出さなきゃならないじゃないか!細かく刻んで犬にでも食わせるべきだな!!さて・・・あのアホのプリーストはどこへ行った・・・」
頭にきてるのはわかるけど、助けてあげたんだから、お礼くらい言いなよ!!まぁ、経験値はもらえたけども。
酔っ払ったクレリック・オブ・タロス「レスターはいい奴だ。ただ、じっと死んでいてくれなくて・・・あのバーロー・エールはどこだ?」
やっぱり、プリースト(クレリックって書いてあるけど・・・)ともなると、死者がアンデッドとなって蘇ってきたぐらいでは動じなくなっちゃうのでしょうかね。
会葬者(右)「どうしてこんな事が出来るの?(グスン!)幼い男の子を殺すなんて、正気じゃ出来ないでしょう?それにハーフリングだって・・・彼が誰かを傷つけた事なんてないわ!」
会葬者(左)「気を確かに持つんだ、おまえ。これ以上・・・彼のために出来ることはないんだ」
会葬者(右)「私・・・分かってる、分かってるの。(グスン!)でもウェレンを見たのよ、あの子だったわ!夜、あの子が私の所にやって来たのよ。安らかに眠ってなんかいない!あの子は殺されたの・・・(グスン!)・・・安らかなんて嘘よ!でもどうして!?(グスン!)私には・・・そんな・・・理解できないわ・・・(グスン!)」
会葬者(左)「さあ。落ち着いて。大丈夫だから。そこのあなた・・・私達に構わないで下さい。この通り妻が平常心じゃないのはお分かりでしょう?ですから・・・そっとしておいて下さい」
クエスト関係者でもない名も無き人なのに、話が凝ってるなぁ・・・
ちなみに墓標には「ウェレン:十年間、我々の息子だった。残酷に殺されてしまうまでは。あの子に愛を」と書かれていました。
十歳だったのですね。お気の毒に・・・
今度はなんでしょう・・・墓守がさぼったのか、部分的にしか土がかけられていない未完成の墓地があります。
しかも、不完全な状態で埋められていた棺の中には、まだ息のある男の人が入れられているではありませんか!
ティルダー「(ゴホゴホ!)ああ・・・祝福あれ、祝福あれ!(ゴホゴホ!)生き埋めにされて、死ぬかと思いました!」
あずさ「あなたは誰?どうして生き埋めにされたの?」
ティルダー「わ・・・私は誘拐犯に生き埋めにされたのです!彼らは私を誘拐し、家族から身代金をせしめた後、私を殴り倒しました。こ・・・ここに運ばれてきたのは覚えています。その墓の死体の隣に投げ込まれ、生き埋めにされたんです!もしあなたが到着するのが一足遅かったら・・・私は死んでいたでしょう!(ブルブル!)あの悪魔のような男達は、何とひどい殺し方を考えるのでしょう!ああ・・・」
確かにそれは災難でしたね。でも、助かって本当に良かったよ。
あずさ「すぐに守衛隊に報告すべきよ!」
ティルダー「いいえ、とんでもない。出来ませんよ。その男達はまだその辺にうろついているはずです・・・私が何か言ったと知れば、間違いなく私や家族にお礼参りをするでしょう。前にもやった事があると言っていました!金目当てで人をさらってきては、ここに埋めるのです!もし守衛隊に行ったりすれば、絶対に仕返しされます!どうか・・・あいつらを・・・あいつらをやっつけて下さい!お願いします!」
守衛隊に言うのはダメで、私達ならいいのね。でもそれってつまり、犯人の暗殺依頼ってことですよね・・・
ティルダーさんには同情もするし、私も犯人は悪い奴だと思いますけど、見ず知らずの相手にするにはかなり図々しいお願いですよねぇ・・・
あずさ「おそらくあなたが正しいわ。どんな奴らなの?」
まぁ、そう言いながらも助けてあげるけどさ。
ティルダー「その・・・名前は分かりません。三人組でした。一番若いのが私をここに連れてきました。全身真っ赤な服に身を包んでいて・・・なんとも奇妙な派手さでした。気がつくとこれが手の中に握られていました・・・多分、彼が私を墓に投げ込んだ時、彼のシャツを引き裂いたのでしょう。どうぞ・・・きっと、これが彼を探す手がかりになるかもしれません」
確かにそれしか情報がないとなると、守衛隊も迅速には動けないかもしれませんね。肝心の手がかりすらも、”きっと”なのか”かも”なのか分からないぐらいですから。
あずさ「他には?」
ティルダー「たったひとつ・・・その男と話す者がいます。多分、墓守です。まず、墓守と話して下さい・・・きっと、何か見ているはずですから!」
あずさ「有り難う・・・頑張ってそいつらの居場所を突き止めて、裁きの場に引き出すわ」
ティルダー「神の祝福がありますように!お元気で。これから家族の元に帰って、無事な姿を見せてやらねばなりません!あ、有り難う、ヘルム。ずっと私を見守っていてくれて!」
またやることが増えちゃった。でも、急ぎでないのは幸いです。
では、調査を再開・・・したかったけど、残りは次回かな。
Studio POPPOのプログラム兼システム担当です。
ウォーキング・デッド大好き!ダリルかっこいいよっ!主食はキノコです。
わしはアンデッドにはあまり詳しくありませんが、
こんなに饒舌なアンデッドというのもなかなか珍しいのではないでしょうか。
私もあまりアンデッドには詳しくないのですが、あんな低俗な恨み節をあそこまで饒舌に繰り広げる低級アンデッドはかなり珍しいですよね。
リッチのような意識高い系のアンデッドであれば、無駄に難しい言葉を多用して謎の自分語りを始めたりすることもあるのですけどね。